海辺に広がる開放的な公園は、海にそびえたつ巨岩「立神岩」のビュースポット。「海幸山幸」のストーリーで知られる山幸彦にも縁のある場所です。
海辺の憩いの場
枕崎駅から4kmほどの岬にある火之神公園。海が見渡せるロケーションであり、芝生が広がるとっても開放的な公園です。
海沿いにのびる遊歩道が整備されており、潮風を浴びながらお散歩するのもおすすめ。園内には屋根付きの東屋やベンチも多数設置されており、天気の良い日にのんびり過ごしたくなる雰囲気です。
平日お昼頃の訪問でしたが、地元の人々でにぎわっていました。テントを張ってゆったり過ごしている人、東屋でお弁当を食べている人、犬の散歩をしている人、仕事の合間に駐車場にて休憩している人など、皆思い思いの過ごし方をしています。
ちなみにキャンプ場として利用する場合、無料&予約不要とのこと。気軽に利用できるスポットです。
シンボルの立神岩
海を臨むと、海中から岩がそびえ立っているのが見えます。こちらは標高42mの「立神岩」。独特なカタチの巨岩は存在感抜群です。
枕崎のシンボルでもあり、観光雑誌などでもおなじみ。なのですが、この岩、実は情報が非常に少ないです。古代神話が残る地であるため信仰がありそうですが、ネット上ではその情報がほとんど見つかりません。
また、その形成についての記載も見つからず。私の予想ですが、もともとは火山でしたが山の部分が海食によって消滅、中心に固まるマグマだけが残ってこのようなカタチになったのではないでしょうか。
園内の見どころ
そんな立神岩のビュースポットには、未来をつむぐ幸せの鐘が設置されています。枕崎市民の有志により結成された「未来をつむぐ幸せの鐘プロジェクト」が寄付を募り、2019年に完成。将来の夢や二人の愛を願い鳴らすそうです。
天気が良いと、海の向こうに開聞岳(かいもんだけ)の姿も。薩摩富士とも呼ばれる美しい山で、海に向かって裾野が広がる姿が優美です。
さらに、少し奥へと進むと平和祈念展望台があります。戦艦大和の沈没50周年に建立された展望台。殉難鎮魂之碑や女神像が建立されており、厳かな雰囲気があります。
平和祈念展望台は、火之神公園駐車場から少し離れています。すぐ真下に駐車スペースがあるため、ここだけは車移動しても良いかもしれません。
山幸彦の像
海に向かうように立つ像。こちらは前々回の枕崎駅の記事でもちらっと触れた山幸彦の像です。実はこの枕崎は「海幸・山幸」の物語のゆかりの地でもあります。
古代神話にちなんだ昔話であり、日本各地に伝承が残っています。ディティールは様々なパターンがありますが、あらすじはこんな感じです。
山幸彦が海神の宮に向かった山幸彦が最初に着いたのが、ここ枕崎であったそう。
山幸彦が海を渡る際に乗ったのが継ぎ目が無いくらいに細かいカゴの船、「無目籠(めなしかご)」※別名:无間勝間(まなしかつま)。実はこの山幸彦の像は、この籠に乗るように設置されています。
なお、この「火之神公園」という名称ですが、山幸彦の別名である火遠理命(ほおりのみこと)にちなんで名づけられたそうです。
アクセスと営業情報
枕崎駅から車で10分ほど。駐車場は公園入口にあるこちらを利用しました。ここより先も車道があるため車で進むことができますが、駐車スペースはありません。車から降りるならばココに停めていくのが良さそうです。
開園時間 | 24時間 |
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休園日 | 無休 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.city.makurazaki.lg.jp/soshiki/suisan/351.html |
※掲載の情報は2023年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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