あかがね色に輝く姿が印象的な新居浜市にあるミュージアム。洗練されたデザインの館内では、美術館やカフェ、太鼓祭りをはじめとした新居浜に関する展示が並んでいます。
多機能なミュージアム
2015年に新居浜駅前にオープンしたあかがねミュージアム。「あかがね」というのは「銅」のこと。かつて近隣にある別子銅山より多くの銅が産出され、地域の発展を促しました。
ミュージアムの外壁には、カーブに沿って銅板が張られています。鈍く輝く様子が美しい。
銅に関するミュージアムかと思いきや、新居浜市美術館、太鼓台ミュージアム、ステージ、多目的ホール、貸しスタジオなどを備えた複合型文化施設。企画展以外は全て無料で見学することができます。
新居浜を学ぶギャラリー
1階にあるにいはまギャラリーでは、地域を紹介するちょっとした展示が並んでいます。新居浜にまつわるクイズが多数出題されていたのですが、意外と難しいです・・・!
壁一面には別子銅山近代化産業遺産の紹介パネル。東平や四阪島など銅山の変遷の歴史がナンバリングされておりとっても見やすい。
360°シアターも無料で体験可能。別子銅山をテーマにした「別子太平記」や「新居浜太鼓祭り」など地域に根差したプログラムを上演しております。
私が訪問したタイミングでは、新居浜市ふるさと観光大使であり、スタジオジブリの動画家でもある近藤勝也さんのe-museumが上演されていました。キキや千尋らジブリキャラの原画が流れる、夢いっぱいなVRギャラリーでした!
太鼓台ミュージアム
新居浜の名物と言えば新居浜太鼓祭り!毎年10/16~18の3日間で開催されるお祭りで、徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りと合わせて「四国三大祭り」にも数えらえれています。
館内にある太鼓台ミュージアムでは、祭りの際に市内を練り歩く太鼓台が展示されています。各地区毎に異なるデザインとなっている太鼓台ですが、ここでは2ヶ月毎に入れ替えて展示しております。金色に輝く龍が描かれており豪華絢爛な姿に見えますが、よく見るとその龍は血走った鋭い目つき。
隣に設置されたモニターでは、祭りの様子が映し出されています。掛け声とともに太鼓台を操る姿は迫力満点!この太鼓祭り、「日本三大喧嘩祭り」の一つとしても知られています。各地区の太鼓台はときにお互いをぶつけて、激しい喧嘩を行います。毎年多くの怪我人が出るという、エネルギッシュなお祭りなのです。
新居浜太鼓祭り以外には、飾山ばやし(秋田県)、飯坂けんか祭り(福島県)、伏木曳山祭(富山県)、灘のけんか祭り(兵庫県)、伊万里トンテントン祭り(佐賀県)などが数えられています。「三大」といいつつたくさんありますが、よくあることなので気にしてはいけません。
新居浜市美術館
2階には新居浜市美術館は、無料の市民ギャラリーと有料の企画展示室に別れています。
市民ギャラリーでは、にいはまSDGsアート・フェスティバルの受賞作品が展示中。SDGsの達成目標17項目から一つを選んでそれをテーマに作品を描くというもの。時代に合ったユニークな公募展です。
企画展示室では、『原作出版75周年「きかんしゃトーマス展」 ~ソドー島のなかまたちが教えてくれたこと~』を開催していました。(※2021年12月4日~2022年1月16日)
行ってみた感想
無料のギャラリーやおしゃれなカフェ、地元にあったら頻繁に通いたくなる雰囲気のミュージアムですが、展示のボリュームは少な目。観光客がわざわざ訪問すると少し物足りなく感じるかもしれません。
基本的には、企画展がメインといった印象のミュージアムなのでお目当ての企画展があるときに訪問して、他の展示はついでに見るくらいがちょうど良いかも知れません。
マイントピア別子から車で15分ほどなので、セットで訪問するのもおすすめ。ユニークな建築やお祭りに興味が深い方でしたらメインの目的地としても楽しめると思います!
アクセスと営業情報
JR予讃線の新居浜駅より徒歩1分。車の場合は松山自動車道の新居浜ICより車で約15分。駐車場は、施設利用者は3時間まで無料です。(1時間100円、以後30分毎に100円)
開館時間 | 9:30~17:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 無料 ※企画展のみ有料 |
公式サイト | https://akaganemuseum.jp/ |
※掲載の情報は2021年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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