堺市や高石市などで見ることができる、堺泉北臨海工場地帯の工場夜景。大阪湾に浮かぶ工場群が光り輝く姿を鑑賞することができます。カジュアルな鑑賞スポットは用意されていないため、ある程度下調べしてから訪問するのがおすすめです!
堺・泉北の工場夜景
堺市、高石市、泉大津市にまたがる堺泉北臨海工業地帯。大阪湾の沿岸部を埋め立てて造られた工場地帯で、製油所や鉄工所など様々な工場がおよそ2,000ヘクタールに渡って広がっています。
一見すると観光とは無縁に思える工場ですが、日が沈むと眩い光に包まれます。そんなライトアップされた工場が作り上げる工場夜景は、知る人ぞ知る観光スポット。このあたりは2019年に「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産に登録された古墳群が有名ですが、キラキラと輝くファンタジックな工場夜景も、近年じわじわと人気が出てきています!
今回は車旅の途中での訪問。高野山~古墳めぐりというコースでめぐっていたところ、ちょうど堺市で日没に。これはチャンス!ということで立ち寄ってみることにしました。
どこで見る?
さてさて、いざ工場夜景を見ようと思っても、そう簡単には行きません。
ちらちら見えるけど停車する場所がない、遠くに見えるけど近づくルートがわからないなど、特に案内板などは無いため鑑賞ポイントを見つけるのは非常に困難です。
四日市のうみてらす14や、川崎マリエンのように、オフィシャルに工場夜景を鑑賞できる展望施設があればお気軽なのですが、そんなケースは非常に稀。通常の観光スポットとは異なり事前にしっかり調べるというステップが超重要なのです。
今回お世話になったのはこちらのサイト。各鑑賞ポイントについて、場所だけでなく解説も付いていてるため非常にわかりやすい。
目印を付けるためにGoogle Mapも開きながらこのサイトで下調べして向かいました。工場夜景を見に行こうとしている方は、ぜひご覧ください!私のブログなんかよりもずっと有益な情報がありますよー!
①高砂1丁目歩道橋
まず最初に向かったのが、工場地帯のど真ん中にある観賞ポイント、高砂1丁目歩道橋。周辺に駐車場はありませんが、路肩が広いため停められそうな雰囲気も。
歩道橋を登って行くと、タワーのような建造物。Google Mapを見ると、「ENEOS㈱ 大阪事業所」と書かれているので、製油所かもしれません。なお、鑑賞ポイントとなっているこの歩道橋、板を張っただけのかなり簡素なタイプ。高所恐怖症の方は要注意です。
アングルが限定されるため、電線と電柱が入ってきてしまうのがちょっぴり欠点。でも、そもそも工場夜景は無機質で人工的なものなので、これはこれでアリな気も。
タワーの麓をクローズアップすると、なかなかミステリアスな雰囲気。武骨な建物に幻想的な明かりが灯る姿はまさに工場夜景!こういう光景を見ると、頭にチャイコフスキーの金平糖の踊り(くるみ割り人形)が流れてきます。
反対側を見ると、暗闇に立ち並ぶガスタンクの姿。新潟県で見られるニコタンみたいに、顔を描きたくなりますねー。
②築港浜寺西町
続いて向かったのは、高砂1丁目歩道橋から2.5kmほど進んだところにある築港浜寺西町。ここは対岸に広がる工場夜景を見渡すことができる鑑賞スポット。海辺に月明かりが反射しており、夜なのにすごく明るく感じます。
肉眼ではそれなりに見えますが、スマホのズームだとけっこうぼやけてしまいます。写真をばっちりキメるには、望遠レンズが無いとちょっと厳しいです。
道路上の鑑賞スポットですが、道幅が広いため車は余裕で停車できます。なんなら車に乗ったままでも夜景を眺めることができるという、冬でも安心なポイント。
私が訪問したときは三脚を構えたカメラマンや釣り人など、先客が何組かいらっしゃいました。カップルも数組訪れており、どうやらデートスポットとしても知られているようです。
このあとは「石津漁港」というポイントへ向かおうとしたのですが、道がよくわからなくてたどり着けずタイムリミットに・・・。
アクセス情報
今回私が訪問した2ヶ所は、このあたり。いずれも案内板などは一切ないので、しっかりと地図で確認してから向かうのがおすすめです。
どちらも駅から離れているため、車が無いとかなりキビシイ。工場夜景をめぐる貸切観光タクシーや、クルーズ船も運行しているようなので、そちらを狙ってみても良いかもしれません。
高石商工会議所主催の工場夜景ツアーも開催しているようです。定期的に行っているようなので、スケジュールが合う方は、参加してみるのも面白そうです。
コメント