沖縄本島の東部に位置した津堅島(つけんじま)は、日帰りで気軽に遊びに行ける離島。全体的にのんびりとした空気が流れており、これぞ離島といった雰囲気をたっぷり味わえます。とにかくニンジン推しの個性的な島でもあります。
津堅島へのアクセス
津堅島への船はうるま市の平敷屋(へしきや)港から出港しています。那覇空港からは車で1時間ほど。
片道の運賃は高速船の場合800円、フェリーの場合は650円となります。時刻表はこちら。
行き(平敷屋港発) | 帰り(津堅港発) | 船便 | |
---|---|---|---|
1便 | 7:30 | 8:00 | 高速船 |
2便 | 9:00 | 10:00 | フェリー |
3便 | 11:00 | 12:00 | フェリー |
4便 | 14:00 | 15:00 | フェリー |
5便 | 17:00 | 17:30 | 高速船 |
※2021年7月の情報です。最新情報は公式HPからご確認ください。
1日5往復と便数が多く見えますが、日帰りで利用する場合は2・3・4便のいずれかになります。どれくらい滞在するかに合わせて、帰りの便を見ながら計画を立てるのが良さそう。(※所要時間が高速船約10分、フェリー約25分かかるのでご注意ください)
今回は4便14:00のフェリーで向かい、5便17:30の高速船で帰ってくる3時間滞在コースにしました。
島内での移動手段
津堅島の面積は1.88 km²。竹富島や鳩間島の半分以下というかなりコンパクトな離島です。
徒歩でも充分まわることができますが、時間が限られていたり効率よくまわりたいときにおすすめなのがレンタサイクル。
港から徒歩5分ほどのところにあるあずま商店で借りることができます。お値段は1日500円でした。
たのしいニンジン探し
島内を散策していると、とにかく目立つのがニンジン。船に描かれたイラスト、マンホール、待合所のステンドグラスや海の家の屋根の上など、そこかしこにニンジンがいます。
いろんなところに隠れたニンジンを探すのはとっても楽しい!
ニンジン推しの理由は、島の形がニンジンに似ているから・・・・ではなく島の名産がニンジンなのです。
島の面積の約半分がニンジン畑となっており、沖縄県の生産量の約2割をこの小さな島が占めています。
ニンジンが葉をつけるのは11月以降・収穫は2~5月のため、ニンジンの面影はありません。でも、あちこちに広がるニンジン畑はなかなか印象的でした。
インパクト抜群なニンジン展望台
集落から坂道を登っていくと、突如現れる巨大なニンジン。こちらは、津堅島を代表する観光スポットのにんじん展望台。塗装が少し剥げていますが、逆にリアルな根菜感が出ているような気もします。
島の中でも高い位置にあるため、島内をほぼ一望できます。
私が訪問した時は、最上階で島人らしきおじさんがとてもとても静かに寝ていました。最初気がつかなくて物凄くびっくりしました・・・!
のんびり過ごせるトゥマイ浜
津堅島を代表するビーチ、トゥマイ浜。波穏やかで美しい海水浴場。ウッドデッキも設置されており、海を眺めてのんびりと過ごすのにもぴったりの場所です。
台風直後だったため泳いでいる人は誰もいませんでしたが、シーズン中はアクティビティも開催されてにぎやかなビーチとなっているそう。
このビーチにはオカヤドカリがとにかくたくさん!もぞもぞと集会していました。
離島感あふれる集落
津堅島の集落は、離島ならではの沖縄の古い街並みが広がっています。
自転車を押しながらのんびり進んでいると、島のおじぃが話しかけてきた!
『5分だけ時間あるか?』
何かお話でもあるのかなと思っていると・・・
『今からアンテナ動かすから、テレビがちゃんと写るか見てくれ。』
『入って奥に進んで右の扉開けるとテレビがあるから』
おじぃは私を自分の寝室へと誘導、ささっと屋根の上のアンテナのもとへと登っていきました。
通りすがりの他人を自分の寝室に気軽に入れてしまうのあたり、この島の穏やかな雰囲気が滲み出ています。
『どう?』
『いけたか?』
『まだか?』
残念ながら写ることはありませんでしたが、全く知らない人の寝室に一人でいるというのは物凄く不思議な体験でした。
17:30の高速船で本島へ。3時間の滞在、自転車があれば割りとゆっくり見学できました。
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