伊江島 Part 3 レンタサイクルでめぐる戦争の傷跡(伊江村)

沖縄本島周辺の離島

伊江島は沖縄戦において激しい戦いが繰り広げられた激戦地。防空壕として多くの人の命を救った「ニャティヤ洞」や爆撃の跡が生々しく残る「公益質屋跡」など、戦争の傷跡がいたるところに残されていました。

訪問日:2022/3/28(月)

GIビーチ

港近くの伊江島ゲストハウスから、まず目指したのはニャティヤ洞!西へと進んで行くと、途中にあるのがGIビーチ

一般的に観光客が利用するのは、設備が充実した伊江ビーチがほとんど。一方、こちらはトイレやシャワーといった設備が何もなく、プライベート感があふれています。きっと繁忙期でも混雑することはないのではないでしょうか。

気になるアルファベットの「GI」という名前ですが、占領下の時代には米兵のことを「GI」と呼んでいたそう。かつて島に駐留していた米軍が利用するビーチであったため、このような名前がつけられているらしいです。

ニャティヤ洞

伊江島を代表する観光名所のニャティヤ洞は、港から自転車で20分ほどのところにあります。

トイレを備えた広い駐車場から、海辺に向かって階段を降りて行きます。少々急ですが、あっという間。

こちらがニャティヤ洞の入り口。

内部は思ったよりも広々。戦時中には防空壕として利用され、「千人ガマ」とも呼ばれていたそうです。

洞窟内に置かれた丸い石。こちらはビジル石と呼ばれており、古来より子授けのご利益があるとされています。持ち上げてみて、重いと感じれば男の子、軽いと感じれば女の子を授かるそうです。

芳魂之塔

ニバーナ公園というティーンスピリットの香りがする名前の公園。そこにそびえるのは芳魂之塔

沖縄戦の際、日本軍は航空戦力の増強のため伊江島に飛行場を建設します。一方、米軍も日本本土を攻めるための前線基地設営のためのターゲットとして伊江島に着目。両軍がぶつかる激戦地となりました。1945年の4月16日からはじまった「伊江島の戦い」は、21日に米軍によって占領されるまでの6日間に渡り続きます。

この塔は、この戦いで犠牲となった軍人約2,000人と一般人1,500人の魂を慰めるために建てられました。毎年4月21日には平和記念祭が行われているそうです。

高台に建てられており眺めは良好。心地よい風が吹くこの場所で安らかに眠ってほしいです。

公益質屋跡

芳魂之塔からすぐ近くに建っている、ぽっかりと穴の空いた廃墟のようなコンクリート建造物。

こちらは、沖縄戦の爆撃によって破壊されたもの。米軍の激しい攻撃を受けた伊江島は、島内のほぼ全ての建築物が焼失してしまいます。そんな中、この建物だけはなんとか原型を保ちました。戦争の恐ろしさを後世に伝えるため、村の史跡として保存されているのです。

なお、公益質屋というのは、市町村や社会福祉法人によって行われていた質屋のこと。一般的な質屋よりも良い条件で貸し付けを行い、生活に苦しむ人々を救うために設置されていました。

タッチュー

伊江島に来たら、絶対行きたいのが島内中央にそびえる城山。タッチューとも呼ばれております。

この山はてっぺんまで登ることができます!詳しくは次の記事にまとめます。

伊江島 Part 4 早起きして『タッチュー』に登ろう!(伊江村)
伊江島の中央にそびえる岩山・タッチュー。登山道が整備されており、それほど時間がかからずに登ることができます。てっぺんまで登ると、そこは島全体を360°見渡せるパノラマが広がっていました!まったく関係ないけど伊江島のお菓子も紹介してます。

島村屋観光公園

タッチューのすぐ近くにある島村屋観光公園。島では珍しい有料の観光施設です。といっても400円なのでほとんど気にならない金額。

ここは、「伊江島ハンドゥー小物語」という悲劇のストーリーの舞台である屋敷跡に作られた公園。島の青年カナーヒーと、沖縄本島の辺土名に住むハンドゥー小(ぐゎー)という娘の悲しい恋物語で、最終的にハンドゥー小は自ら命を絶ってしまいます。

園内には大きな水槽があり、ハブの生態展示もあります。曇り空の日は元気になるらしく、シュルシュルと活発に動いていました。

さらに民俗資料館も。漁具や農具など、様々な民具が所狭しと並べられています。米軍が仕掛けた機雷を除去するための防雷具など、戦争にまつわるものも多く展示されていました。

資料館の脇には横たわる兵器。こちらはZPU-4という対空機関砲。ここにもまた戦争の跡が・・・と思ったのですが、こちらはソ連製のものらしい。なぜそんなものがここにあるのでしょうか?アメリカがベトナム戦争の際に持ち込んだとか、持ち主の趣味だとかいろいろな情報が出てきましたが、真相はわからず。

スタッフのおばちゃんが、赤くてかわいらしいグミの実をくれました!気になるお味は長靴いっぱい食べたくなる味酸味がかなり強いですがとっても美味しかったです!他にもお茶や黒糖ピーナッツなども置かれており、自由に食べて良いそう。ちょっとしたひと休みにも良い場所でした。

郷土・平和資料館

伊江島はにくすに郷土・平和資料館は、島内で発掘された土器や化石、島の文化などの郷土資料と、戦争に関する展示を行う資料館。

帰りのフェリーまで少し時間があるので、最後に見学していこう!と思ったのですが、閉館しておりました。

フェリーターミナルのすぐ目の前にあるので、島に到着した最初に訪問して島内めぐりの前に知識をつけるのも良さそうです。


次回はタッチューについて書きます!

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