サクラの名所として知られる桜神宮の境内では、色鮮やかな河津桜を見ることができます。木に結び付けるピンクの花帯や、サクラにちなんだや御朱印・おみくじは大人気。開花時期は普通のサクラと比べてかなり早いのでご注意ください!
災難を避けてきた神宮
東京都世田谷区新町にある桜神宮。ここは名前の通り桜の名所として知られています。
明治16年に神田にて創建。病気治し、火伏せのご利益があると信仰されていました。大正8年に神託を受けてこの世田谷の地に移転。その結果、関東大震災、東京大空襲と震災・戦災を免れます。それ以降、「災難除け」としても知られています。
参拝方法は二拝四拍手一拝。御祭神は天照大神や神武天皇、菅原道真をはじめ21柱もの神様を祀っています。
河津桜スポット
ここで見ることができる桜は、東京ではちょっと珍しい河津桜。ソメイヨシノに比べると濃いピンク色が特徴の華やかなサクラです。
一重咲きですが花が大きく、見ごたえのある立派な桜です。一面にぶわぁっとピンク色が広がる様子を背景に、多くの方が写真撮影に励んでいました。
河津桜の花の咲く時期は2月中旬〜3月上旬と、一般的な桜の咲く時期が異なっております。世の中がサクラ気分になるよりも一ヶ月ほど前に開花するため、油断しているとうっかり見逃してしまうのでご注意ください。
2021年は2月末に訪問したところ、ちょうど花が開いた良いタイミングで参拝することができました。
サクラを彩る花帯
桜に結び付けられているピンクのリボンは「さくらのえんむすび花帯」。結婚、仕事、志望校など呼び込みたい御縁を書き記してサクラの木に結ぶことで、ご利益が得られるそう。たくさんの花帯で彩られたサクラは、非常に美しい姿をしています。
さらにサクラにちなんだ可愛らしいおみくじもあります。「しだれ桜みくじ」という名で、紐に下がったピンクの三角形を引っ張ると中身が出てくる仕掛け。
絵馬はいくつか種類があるのですが、中には桜が描かれたものもあります。
夜桜ライトアップ
この桜神宮では、日が暮れて暗くなった後にライトアップも開催。昼間とは打って変わって静かな境内に、2本の桜が浮かび上がるように明かりに照らされています。
河津桜の濃い花の色は、ライトアップとの相性抜群!写真でも白飛びすることなくくっきりと映ります。そしてやっぱり花帯が映える!
昼間はあちこちでカメラを構えている人がいるため、落ち着いて立ち止まることも難しい状況でしたが、日が暮れると人影はまばら。しっかりとお参りしたり、境内の空気を感じるには夜がおすすめです。
アクセスと情報
田園都市線の桜新町駅の北口を出て徒歩1分ほど。駅前の大通に面しているため、迷うことは無さそうです。また、境内のすぐ隣にコインパーキングがあり、20分220円、24時間2,000円で駐車することもできます。
境内は広くありませんが、桜の季節は非常に混雑します。特にサクラをあしらった季節限定の御朱印は人気があり、長蛇の列ができていました。
インターネット遥拝も可能
「遥拝(ようはい)」というのは、神社へ行くことができない人が、神社の方角へ向かい遠くからお参りすること。言うなればリモート参拝とも呼べます。
この桜神宮では、非常にユニークな「インターネット遥拝」を行っています。
公式サイトのインターネット遥拝というページにアクセスすると、境内を現したイメージマップ上にて参拝が可能。「ご記帳」で名前を記載することや「おみくじ」を引くこともできます。画像でダウンロードする絵馬やおみくじもあります。
遠くにお住いの方、外出はなるべく控えたい方はぜひご覧ください。
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