超開放的なウッドデッキ『横山展望台・天空カフェテラス』(志摩市)

三重県

英虞湾(あごわん)の独特な海景色を見るのにぴったりなスポット。天空カフェテラス、木漏れ日テラス、そよ風テラスなど多数の展望台をめぐることができます。それぞれ少しずつ違った景色が楽しめるので、自分にあった展望台を見つける楽しさも。

訪問日:2025/2/25(火) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

展望台の集合体

標高203mの横山山頂に位置する横山展望台は、伊勢志摩を代表する人気観光スポット。ドライブついでにちょこっと立ち寄るコンパクトな展望台のイメージでしたが、事前に調べてみるとびっくり!

「横山天空カフェテラス」「木漏れ日テラス」「そよ風テラス」「あご湾展望台」「みはらし展望台」など、多数の展望台が集まっており、なかなか見ごたえのあるスポットのようです。

駐車場は「P2」ならば最初の横山天空カフェテラスまで2分ほど。ただし28台と台数は少ないので、繁忙期は満車になることも。その場合は少し離れた「P1」や「P3」を利用することになります。

今回は平日、夕暮れにはちょっとだけ早い16:30頃に訪問。特に混雑も無くP2に入ることができました。

P2からは左側のスロープか右側の石段の2択。急ぎの場合、体力に自信がある場合は石段とのことですが、ほとんどの人が自然とスロープを進んでいました。

横山天空カフェテラス

最初の展望台が標高140mの横山天空カフェテラス。まるで清水の舞台のような広々としたウッドデッキが開放的な展望台です。

ここにはカフェコーナー(9:00〜16:30)もあります。ビネガードリンク、伊勢志摩サイダー、あおさドーナツなど個性的なラインナップ。

このカフェコーナーの上もまた展望台になっています。登ってみると、英虞湾に向かってウッドデッキが広がる様子を見渡すことができます。

賢島、大王崎、間崎島や多徳島が浮かぶ英虞湾は見ごたえのあるパノラマ。真珠養殖のいかだが多数浮かぶ様子に情緒を感じます。

木漏れ日テラス&そよ風テラス

横山天空カフェテラスからさらに進むと、すぐに見えてくるのが木漏れ日テラス。先ほど同様にウッドデッキの展望台であり、木が3本突き抜けています。

さらに5分ほど上ると、標高168mのそよ風テラス。ここも広々としたウッドデッキで、座り心地抜群なベンチがあります。ここまで来ると人も少なくなってきます。

見える景色の中心は引き続き英虞湾ですが、横山展望台より標高が高く、角度も変わっているので違う景色に見えます。

みはらし展望台&あご湾展望台

そよ風テラスから2分ほど上るとみはらし展望台。ここはスタンダードな小さな木の展望台。他の展望台と異なり北東方面が見えます。晴れた日には富士山が見られることもあるそう。

みはらし展望台から3分ほど進むとあご湾展望台があります。ここは構造物のないタイプの展望台で、山の一部が開けたスペースにベンチと案内板が置かれています。

見える景色の中心はやっぱり英虞湾ですが、標高が177mと高く、これまでの展望台の中で一番近くに海を感じます。

この先もまだ道は続いておりますが、今回はこのあたりで引き返します。

なごらの浮石の伝説

木漏れ日テラスとそよ風テラスの間あたり、遊歩道の傍には石碑のようなものが安置されています。

なごらの浮石と書かれていますが、これはいったい何なのでしょうか。現地では特に案内板などは見当たらず、Webで調べてみるとちょっとした伝説が残されているようです。

もともとこの岩は長原(なごら)と呼ばれる場所の海中にあったそう。潮が引くと海の中に見えることから「浮石」と呼ばれていました。この石に舟の「櫓」が当たると祟りがあるとも言われていました。

そんな岩がなぜこんな山の上にあるのでしょうか?

ある日、村人の夢にこの浮石が現れ「我は竜神石、陸に揚げて祀ってほしい」とのお告げがあったそう。さらに「元々横山の神の使いである。横山に祀ってほしい。」との願いも。これに従い、皆で陸にあげて祀ったところ、海難事故がなくなり、祟りを恐れることもなくなったそうです。

機械も車も無い時代にここまで岩を運ぶのは相当な労力が必要だったはず。いつ頃の話なのかは定かではありませんが、当時の苦労を偲んでしまいますね。

アクセスと営業情報

営業時間 24時間
料金 無料
公式サイト https://chubu.env.go.jp/nature/yokoyama/

※掲載の情報は2025年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました