多種多様な生き物を飼育・展示する大きな水族館。大分県近海のサカナをはじめ、セイウチやトドなど海獣もたっぷり見ることができます。レアな生き物が芸を披露する「うみたまパフォーマンス」は必見です!
海辺の大型水族館
大分県を代表する人気な水族館、大分マリーンパレス水族館うみたまご。別府湾を見渡す海沿いに建てられた大きな水族館です。
その歴史は古く、開館は1964年。「大分生態水族館マリーンパレス」という名前で、日本国内で入場者数が1番多い水族館であったそう。2003年に一時閉館、2004年にリニューアルして大分マリーンパレス水族館「うみたまご」という名称で生まれ変わりました。漢字、カタカナ、ひらがなが混じったハイブリッドなネーミングです。
入館してすぐに目に入るのは水量1,250トンの大回遊水槽。カスミアジ、ニザダイ、マルコバンなど豊後水道(大分県と愛媛県の間)の生き物を中心に90種1,500尾の魚たちが泳ぎ回ります。
この水槽、よく見ると床の一部もクリアになっているのがポイント。横からだけでなく上からもサカナを見ることができます。
大分らしいサカナ
せっかく大分の水族館に来たので、何か大分らしい展示はないでしょうか。
ありました!こちらの真っ白いマコガレイは「城下カレイ」というブランド魚。大分県日出町の日出城址下の海底はきれいな真水の湧き水があり、そこで育っているため、このような名前がついております。大変美味なことから江戸時代には将軍への献上品にも選ばれていたそうです。
同じく大分県のブランド魚「かぼすブリ」。ブリの養殖が盛んな大分県では、エサにかぼすを混ぜることで天然ものより臭みが少なく美味しいブリを育てています。
横にラインが入ったイサキ。通常は定置網や刺し網で漁獲されることが多いサカナですが、大分県では一本釣りで漁獲されています。豊後水道のものは、臭みが少なく旨味が強く、刺し身で食べることも多いそう。ご当地グルメ「りゅうきゅう」の材料にもなることがあるそうです。
美しきアートコーナー
アートコーナーは、海の生き物たちの美しさを芸術的に表現したエリア。カラフルに色づくミズクラゲをはじめ、キレイな写真を撮りたくなるような展示内容になっています。
縦に泳ぐタチウオ。薄暗い中、ライトで照らされる姿は、まさに「太刀」。メタリックな刃物のように煌めきます。肉食のサカナであり、下からゆっくり獲物に近づき体をS字状にくねらせてから一気に飛びかかって捕食するそう。一度はその姿を見てみたいものです。
こちらもキラキラなイトヒキアジ。長く伸びる背ビレや尻ビレ、その理由は不明ですが毒を持つアンドンクラゲに擬態しているという説があるそうです。
白砂の浜辺・あそびーち
こちらの水族館、白砂のビーチがあります。「あそびーち」と名付けられた人工ビーチ、子供たちがわいわい水遊びをしておりました。
こちらのビーチの先はイルカプールとなっており、ときおりバンドウイルカやハナゴンドウが顔を覗かせます。
あそびーちのすぐ傍では、フタユビナマケモノとムツオビアルマジロの飼育も。
なお、あそび―ちへの立ち入りはうみたまご開館30分後~閉館1時間前まで。遅い時間に訪れた方は、先に向かうのが良さそうです。
海獣もたっぷり
イルカだけでなく多数の海獣にあえるのもこのうみたまごの魅力のひとつ。目を引くのは巨大なセイウチ!巨体をくねらせて泳ぐ姿は迫力満点です。「うみたまパフォーマンス」というショーにも登場しますが、それはまた後程。
こちらもまた大きなトド。アシカの仲間では最大級であり、筋肉質でマッチョな雰囲気。自然下では、一頭のオスに多数のメスでハーレムを形成する習性があるそうです。
直立不動のアゴヒゲアザラシ。長いひげと穏やかな表情は、まるでおじいさんみたいなたたずまい。
うみたまパフォーマンス
屋外パフォーマンスエリアでは、1日3回ほど「うみたまパフォーマンス」を開催しています。イルカショーである「イルカのパフォーマンス」とは異なるプログラム、いったいどんなショーなのでしょうか?
最初に登場したのはモモイロペリカン。見せてくれる芸はぐるりとまわったり、輪投げを首で受け止めるかと思いきや全て避けたりと、なかなかの脱力仕様。
かと思いきや、最後は飼育員さんの手に乗るという大技を披露。これは凄いです!!ちなみにペリカンの名前は「スズメ」。なぜそうなった・・・。
続いて登場するのはセイウチ。お兄さんと会話形式で進行していくため、コントみたいです。
低い声で「はとポッポ」や「ぶんぶんぶん」を歌ったり、遠くまで響き渡る素敵な口笛を披露したりと、とっても芸達者。お客さんにいないいないばぁをしてもらうと、驚いてぶっ倒れるというオーバーリアクションで笑いをかっさらいます。
ペシペシお腹を叩いたり、拍手したりと様々な芸を見せつつ、ラストは腹筋を披露。なんと5回もできていました。私よりできてますやん。
おわかれの投げキッスが飛んだらショーはおしまい。イルカのような派手さはありませんが、他ではあまり見ないペリカン&セイウチのショーはとっても面白かったです。
「うみたまパフォーマンス」も含めて、滞在時間は1時間半くらいでした。
アクセスと営業情報
別府駅と大分駅の中心くらいの位置にあります。
別府駅より約15分、大分駅より約25分のバス停「高崎山自然動物園前」下車後すぐ。※別府駅から徒歩10分ほどのバス停「別府北浜」からの方が本数が多いそうです。
開館時間 | 9:00~17:00 ※季節によって変動あり |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 2,600円 |
公式サイト | https://www.umitamago.jp/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
[…] 大分県津久見市の四浦半島にあるつくみイルカ島は、イルカと遊びつくせるオーシャンリゾート。大分マリーンパレス水族館「うみたまご」と津久見市のコラボレーションにより2011年に誕生しました。 […]