温泉の熱を利用してたくさんのワニを飼育しているミニ動物園。多数のワニが浮かぶ様子はなかなかの迫力です。かつては世界最大級の巨大ワニ「イチロウ」も暮らしていました。
ワニ専門の地獄
鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」とも呼ばれるワニ専門の動物園。
海地獄によってはじまった別府の地獄観光。まちが活性化してきたところで、創業者である宇都宮則綱氏は温泉熱を利用したワニ園を考案。鬼山という名称は地名に由来して名づけられたそうですが、ワニだらけのイメージにハマっている気がしますね。
鬼山地獄は別府地獄組合にも入っているので、共通券でめぐることも可能です。かまど地獄のすぐ向かいにあるので、合わせての訪問がおすすめ。
入園してすぐに見えてくるのは真っ赤な鬼のモニュメント。金棒に虎柄のパンツという、ザ・赤鬼といったテイストです。
その向かいにあるのが鬼山地獄。モクモクと湯気が立ち込める姿は、まさに地獄そのものです。
おびただしい数のワニ
園内を進むと、多数のプールがありそこにはワニがたっぷり!この鬼山地獄では、約100頭のワニが飼育されているそう。
水が流れ込む場所を陣取るイリエワニ。こういう人、源泉かけ流しの温泉で見かけますよね。
口を開けて動かないイリエワニ。日光浴をしているワニが口を開けていることはよくありますが、これは「頭部が熱くなりすぎないように放熱している」という説や、「口の中の寄生虫を鳥に食べてもらうため」という説など、諸説あるそうです。
大きな池では、まるで島のように並ぶイリエワニ。落ちたら一巻の終わりというような映画のワンシーンが浮かびます。
気がついたのですが、全部クロコダイルですね!アリゲーターなど他のワニはいないのかなと思ったのですが、もしかしたらワシントン条約などで新しく迎え入れるのが難しいのかもしれません。
なお、毎週土・日曜日の10:00から餌やりのパフォーマンスも開催しています。普段はのんびりしているワニが、ジャンプしてエサに飛びつく大迫力の姿を見ることができるようです。
ガビアルの骨格標本
園内にたたずむアジアンな建造物。こちらはマレーシアのサラワク州から移築された伝統的な家屋です。
内部では鬼山地獄の歴史などが展示されています。訪問時は、英語堪能なおじいさんが金平糖や黒糖の販売を行っていました。
この骨は、絶滅危惧種のマレーガビアルの骨格標本。別名はガビアルモドキ。ガビアル科のワニはインドガビアルのみであり、こちらはクロコダイル科なので「モドキ」と名付けられています。
ワニ園のボス・イチロウ
館内に鎮座する巨大なワニの剥製、こちらは園内で飼育されていた「イチロウ」。
この剥製、めっちゃでかいです!!!!
ボルネオ産のクロコダイル種で、その体長は驚きの480cm、年齢はなんと73才であったそう。大きさ・年齢ともに世界一らしいです。
なぜか顔の部分しか写真に撮れておらず大変申し訳ございません。ということで、こういうときの決まり文句「その大きさを体感したい方はぜひ現地にて」を置かせてください!
なお、イチロウという名前は漫画家の富永一郎氏が来園した際に付けたとのこと。出生年が同じであったため、そのよしみで名付けたそうです。
そして、イチロウの名は襲名されています!その後、「2代目イチロウ」は67歳まで生きていました。現在は1992年生まれ、2016年に2代目から襲名した「3代目イチロウ」が。初代よりは小さいけど、他のワニよりずっと大きく貫禄があります。
展示された謎のワニ革
気になるのはイチロウの剥製の上部に展示された皮。もしかしてイチロウの脱皮した皮?と思ったのですが、爬虫類の脱皮の皮ってもっと薄くパリパリしてるはず。こんなにしっかりしているわけないですよね。
イチロウのそばには、小さなワニの剥製も。もしかしてイチロウの子どもとかでしょうか。
実はこの2点、もともと個人の所有物であったそう。コワイからという理由で、鬼山地獄が引き取ったそうです。
ということで、イチロウとは特に関係ありませんでした!
アクセスと営業情報
JR別府駅西口よりバス停「鉄輪」下車後、徒歩8分。車の場合は大分自動車道の別府ICより約5分。目の前に無料駐車場があります。
直ぐ側には「白池地獄・かまど地獄」があります。また、「海地獄・鬼石坊主地獄・山地獄」から歩いてもすぐです。
開館時間 | 8:00~17:00 |
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定休日 | 年中無休 |
料金 | 450円 |
公式サイト | https://oniyama-jigoku.business.site/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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