築地市場が豊洲へ移転した後も、まだまだ活気がみなぎる商店街「築地場外市場」。外国人観光客をはじめ、新鮮な海鮮メニューを求める人や市場らしい雰囲気を感じたい方で大繁盛。お目当てのお店がある方は、行列覚悟で訪問しましょう!
豊洲移転後も残る築地場外市場
記憶に新しい築地市場の豊洲移転。2018年10月11日に豊洲市場が開場するとともに、築地市場は解体されました。
もうかつてのような築地の姿は見ることができない・・・かと思いきや、「築地市場」に隣接していた「築地場外市場」は現役で営業中。名前が似ていてややこしいのですが、この築地場外市場は小売店や飲食店が並ぶ商店街。卸売機能を持つ市場ではないのです。
もともとこの築地場外市場は築地市場よりも一般客の多いエリア。市場移転後もそのにぎわいは衰えておりません。今回訪問した際も日本人はもちろんのこと、外国人観光客も多数。東京を代表する観光地として現役バリバリなのです。
拠点となる築地魚河岸
そんな場外市場の奥に建つのが築地魚河岸。豊洲市場移転後に中央区がにぎわいを維持するために建てた施設です。
館内には多数のお店がずらり。気軽に食事が楽しめる「フードコート」や、鰹節飲み比べ、はじめての魚のさばき方、昆布出汁の取り方と飲み比べなどの食育教室が開催される「魚がしスタジオ」も入っています。
屋上はフリースペース。各店舗でテイクアウトしてきたフードをこちらでゆったり食べるのもまた楽しそうです。
築地のお店は朝早くから営業している分、お昼過ぎにはほとんどが閉店してしまいます。この魚河岸市場も同様に、15:00には閉まってしまうので要注意。
新鮮なグルメがたっぷり
場外市場のエリアはそれほど広くありませんが、小さな店舗が多数軒を連ねています。ここに来たからには何か食べていきたいところ、といってもお店が多すぎて決められません!
こういうときは初心に戻ってささっとGoogle検索。何となく上位にでてきた「まぐろ黒銀」というお店へ行ってみることに。
ここは人気なお店。閉店に近い13:22頃の訪問でも20人くらいが列をなしています。列の入口には「これ以上並べません」の看板もあり、一定数を越えると並ぶことすらできなくなるそうです。
20分ほど待ってやっと注文ターン!店員さん若い方ばかりですが、皆さんとてもフレンドリーで気持ちの良い接客です。客席はすべてスタンディング。ゆっくり休むというよりは、さっと食べて退店する感じなため回転は早いです。
私が頼んだのはトロ三種丼(3,400円)。ついつい一番豪華なメニューを選んでしまいました!カマトロ、大トロ、中トロ、ネギトロがのった豪華仕様、口の中でとろける食感と旨味たっぷりの脂がたまりません。
他にも「特上トロ三種にぎり」(3,400円)、「本鮪黒銀鮨セット」(2,600円)、「三色丼」(2,600円)などがあります。いずれもボリュームは少なめなので、いろいろ食べ歩きしたい方にもおすすめ。
獅子頭を祀る波除稲荷神社
築地一帯の埋め立てが進められた際、波によって工事が難航します。そんな中、海中に漂う稲荷明神の像を、祀ったところ、波が治まり工事が無事完了。そのため「波除」という名を冠しています。
巨大シシガシラ「厄除天井大獅」や、「寿司塚」「玉子塚」といったお寿司絡みの石碑など、様々な見どころがあります。
長くなりそうなので、詳しくは次回の記事にてまとめますね!
おまけで築地市場の思い出
さて、ここからは豊洲移転前の築地市場の思い出をちょっとだけ載せていきたいなと思います。
今はなき築地市場、築地場外市場と分けるために、「場内」とも呼ばれていました。たしかに老朽化は進んでおりましたが、活気だけは衰えることは無く、特に午前中はとってもにぎやか。場内にはお店だけでなく、診療所や歯科もあったのが驚きです。
築地市場を走り回る乗り物「ターレー」も多数走り抜けていました。こちらは小回りが利く乗り物であり、道幅の狭い市場を移動するのにはぴったり。
そして、一番楽しいのが築地市場の入口にある「拾得物掲示板」。名前の通り落とし物を掲載するための掲示板なのですが、そこに書かれている内容は他では見ることができないような「築地らしさ」が詰まっていました。
訪問時は「みつば」「もやし」と市場感のあふれるラインナップ。日によっては、「すっぽん」「スイカ」「カワハギ」などなど様々なモノが書かれています。
ネットで調べて見ると、「まぐろ中落ち」「イカ塩辛」など、なんでそんなものが落ちているのかとツッコミたくなるものばかり。
豊洲ではもうこの掲示板を見ることはできないのでしょうかね。今度豊洲市場に行った際には探してみようかなと思います。
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