ネギまみれな和歌山ラーメン『まるイ 十二番丁店』（和歌山市）

和歌山ラーメンらしいとんこつ醤油系のラーメンが楽しめるお店。特筆すべきはネギの多さ！こってりしているのに飲みやすいスープと大量のネギの組み合わせは絶妙なバランス。飲み干したくなる一杯でした。

いろいろある和歌山ラーメン

和歌山グルメの代表格といえば和歌山ラーメン。豚骨醤油のコク深いスープに細めのストレート麺が特徴です。地元の人にとっては、日常に溶け込んだソウルフードのような存在であるそうですが、旅行者にとっては、旅先で一度は食べてみたいご当地ラーメンでもあります。

Wikipediaによると「井出系」「車庫前系」という系統があるそう。「井出系」は全国的に名前が知られる人気店「井出商店」を中心とした系統、「車庫前系」は戦後に路面電車の車庫前駅周辺の繁華街の屋台をルーツに持つ系統とのこと。さらにこの2つに加えて第3の系統として「グリーンコーナー」をカウントするケースもあるそう。え、グリーンコーナーって「天かけラーメン」だよね？これも和歌山ラーメンに入るの！？

名物グリーンソフト＆天かけラーメンが味わえるフードコート『グリーンコーナー』(和歌山市)

リーズナブルで営業時間も長く、手軽にご当地感を味わいたい方にぴったりのフードコート。和歌山県民のソウルフード「天かけラーメン」と巻きたて「グリーンソフト」はここでしか食べることができない逸品です！店内にはあの有名人のサインも掲げられています・・・！

chihirog.com

2019.07.11

と、いろいろな情報が入ってきてよくわからなくなってきたところで、とりあえずお店に行ってみることにしました！「井出商店」に行ってみようかと思ったのですが、お店があるのはJR線の和歌山駅近く。今回は南海線の和歌山市駅周辺がメインなのでちょっと距離があります。Google Mapで調べてみると、「まるイ」というお店を見つけました！

市役所裏の人気店

和歌山市役所の裏にあるまるイ 十二番丁店。路地裏になびく赤い暖簾がかわいらしい雰囲気のお店。

店内はカウンターが20席弱、4名テーブルが3席ほど。

月曜の14:00頃に訪問したところ、待ちは無くすんなり入れました。それほど混雑していないにも関わらず、頭に白いタオルを巻いたおじさんとお兄さんが、テキパキと動いています。アイドルタイムも手を休めることなく働く様子は、人気店の証ですね。

ネギまみれのラーメン

注文は食券ではなく席でオーダーするタイプ。

メニューはラーメン、ピリ辛ラーメン、スタミナラーメンなどのバリエーションがあります。サイドメニューとして、餃子、ライス、チャーシュー丼、土日祝限定のチャーハンなども。

今回は初めてなので、普通のラーメンにしてみました！

デフォルトでこのネギの量がまるイならでは。九条ネギ系の「緑宝黒葱」という品種を使用しているそうです。注文時に通常・抜き・少なめ・半分などネギの量を減らすこともできます。

旨味たっぷりのお味

ネギ意外がまったく見えませんが、和歌山ラーメンらしいとんこつ醤油系のスープ。醤油が強めなのか、意外と黒っぽい見た目です。

細麺ストレートタイプの麺は、試行錯誤を重ねたこだわりの自家製麺とのこと。和歌山は柔らかめが多いと耳にしたことがありますが、歯ごたえはほどほどにあります。

大量のネギの下に、チャーシューとモヤシのトッピングも。チャーシューは薄切りタイプで甘口の味付け。

めっちゃ美味しいです！！！

とんこつの旨味がたっぷりで、こってりしているのに飲みやすさも。今日は朝からほとんど何も食べてないガチベコなのも相まって、全身に染み渡ります。

ただし、食べても食べてもネギが減りません！！

麺を食べ終わってもネギがたっぷり残ってしまったので、スープとあわせてネギすくい。こってりスープとあわせて食べるのが絶妙です。

謎の寿司メニュー

私もまったく気づいていなかったのですが、メニューの中に和歌山ラーメン店ならではの品があります。お気づきでしょうか。

正解はこちら

寿司！！！

あまりにも普通に書かれているので、完全に見落としていました。どうやら「なれ寿司」の簡易版である「はや寿司」というメニューらしい。店によってはテーブルに置いてあり、ラーメンができるまでの間、寿司を食べて待つという文化があるそう。

次に和歌山ラーメンのお店に行くときは、挑戦してみようと思います！

アクセスと営業情報

南海線の「和歌山市駅」より徒歩10分ほど。

※掲載の情報は2025年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。