夏でも体験できる流氷の世界『オホーツク流氷館』(網走市)

道東

天都山山頂にあるオホーツク流氷館は、流氷に関わる展示がたくさんのミュージアム。流氷の海に暮らす生き物を扱う水族館やデジタルシアターに加えて実物の流氷も展示されており、一年中流氷を体験できるスポットです。

2017/5/4(木)

流氷ミュージアム

網走市内にあるオホーツク流氷館は、流氷とオホーツク海をテーマにした体感型のミュージアム。

流氷といえばオホーツク海で見ることができる冬の風物詩。紋別のガリンコ号や網走のおーろらといった流氷観光船は人気のアトラクションです。ただし、流氷の見られる時期は2~3月頃と短い期間。また、自然現象なので必ず見られるとは限りません。

そんなときでも、ここに来ればいつでも流氷が体験できるので、流氷が見られなかったときや、船が欠航となってしまったときの代替案としてもおすすめ。

1985年に造られた老舗の観光スポットですが、2015年8月にリニューアルしたため館内はまだまだぴっかぴか。階段を降りて流氷の世界へ!!

シアターで見る流氷

館内には流氷幻想シアターがあります。大きく広がる5面スクリーンいっぱいに写し出される流氷は、まるで冬の海に放り出されたような気分にさせてくれます。

さらに、シアターとは別にプロジェクションマッピングも行っています。アザラシやオオワシなど、流氷の生き物を中心に様々な映像が映し出されていきます。

ホンモノの流氷体験

オホーツク流氷館の目玉は流氷体感テラス。なんと、実物の流氷が屋内展示されています。黒と水色でちょっとかっこいい防寒着をまとったら、流氷の世界へ!!

マイナス15℃という極寒の内部では、幻想的なカラーの照明のもと流氷がゴロゴロと置かれています。この流氷は、今年に採れたものだそう。なんだかこう書くと野菜みたいですね。

入る前に、ぬれたタオルが配られます。こちらは「しばれ実験」用のアイテム。氷点下の世界で振り回すと、あっという間にカッチカチに!

入ってくる人みんながタオルを回しているので、まるでダンスホールレゲエのライヴみたいになっておりちょっと面白い光景でした。

流氷に暮らす生き物

流氷ながれる氷の海には、個性的な生き物がたくさん。ここ流氷館では、そんな生き物たちが展示されているミニ水族館があります。

流氷といえば、流氷の天使クリオネ!ここのクリオネ大きく、全長4cm近くあります。

必殺のバッカルコーンを使った恐怖の補食シーンは、映像で見ることができます。

オオカミウオとイトマキヒトデ。顔がコワイ魚代表格のオオカミウオですが、ここのはつぶらな瞳。

豊富なダンゴウオ科

真っ白い貝に黒いツブツブがたくさん。貝の赤ちゃんのように見えるこちらは、ナメダンゴというサカナの赤ちゃん。

ナメダンゴの大人はこちら。腹ビレが変化した吸盤でピトッとくっついてます。ナメダンゴをはじめとするダンゴウオ科の魚は、その独特のルックスから根強いファンが多い生き物です。

ホタテ貝のようなお皿の上にくっついているのは、ナメダンコではなくフウセンウオ。ナメダンゴより大きめですが、やっぱりくっついてます。

天の都展望テラス

オホーツク流氷館は天都山(てんとざん)の山頂にあります。屋上の展望テラスからは、ぐるーっと広がるパノラマ!標高207mと全然高くない山ですが、遮るものがないのですごく高いところにいる気がします。

網走湖、能取湖、オホーツク海と雄大な北海道の自然が広がる景色。網走の市街地や、遠くに知床連山まで見渡すこともできます。

ちなみに、この天都山はサクラの名所としても知られています。見ごろは5月なので、GWに訪問する場合、咲き誇る花を見ることができるかもしれません。

アクセスと営業情報

最寄り駅はJR網走駅で、そこからバスで15分ほど。最寄り空港は女満別(めまんべつ)空港で、そこから車で20分ほど。

博物館網走監獄のすぐ近くにあるため、合わせての訪問がおすすめです。

開館時間 8:30~18:00 ※冬季(11~4月)は9:00~16:30
休館日 年中無休
料金 770円

 

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