那覇市唯一の海水浴場で、車が無くてもアクセス可能な利便性の高い場所。そんな都市型のビーチは、海を眺めてのんびり過ごすのにはぴったりの場所です。すぐ側には琉球八社に数えられる波上宮もあります。
那覇唯一のビーチ
「波の上うみそら公園」内にある波の上ビーチは、海の上を走る道路が印象的な小さな海水浴場。
この波の上ビーチ、意外にも那覇市唯一の海水浴場なのです。沖縄ってどこもかしこも海水浴場ばかりありそうなイメージですが、意外とそういうわけではありません。特に那覇の沿岸部は空港や港で埋まっているため、海水浴場はここにしか無いのです。
そして、この波の上ビーチは人工のビーチでもあります。人工ときくと敬遠する方もいそうですが、砂も水もかなりキレイ。思い描いていた沖縄の海のイメージ通りの光景を見ることができます。
アクセス良好な海水浴場
波の上ビーチの特筆すべきポイントは何といっても立地の良さ。ゆいレールの県庁前駅から徒歩15分ほどの距離にあるため、那覇空港から30分ほどでアクセスすることができます。さらに、レンタカーがあれば空港からわずか10分という短時間で訪問可能なのです。
駐車場も備えており、料金は30分まで無料、1時間以内200円、以降1時間毎に100円、上限は500円とのことです。公園内に駐車場は複数ありますが、若狭海浜公園駐車場が最寄りの駐車場となります。
デビューにもおすすめ
波はとても穏やかで遊泳ネットもあるため、流される可能性はほぼゼロ。安心して海水浴が楽しめるため、お子様連れの方や、沖縄の海デビュー戦にはもってこいの場所です。特に初めてシュノーケルに挑戦する方は、練習場所に最適ではないでしょうか。
慣れている方も、沖縄旅行の初日に訪問しやすいため、軽く準備運動するくらいの気持ちで立ち寄ってみても良いかもしれません。
ビーチ周辺にはコインロッカーやコインシャワー、レンタルショップなどの施設がそろっているため、利用しやすいのもポイント。そして、ネコがたくさんいます。
ちょっと物足りない?
沖縄の他の海を知っている方が行くと、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。どこまでも広がる青い海と水平線に出会えないビーチは、少し窮屈な印象を受けます。
離島のビーチと比較してしまうとどうしても見劣りしてしまいますが、都市公園と考えるとすごく雰囲気の良い場所です。今回は日の沈みかけた夕方に訪問したのですが、地元民や観光客の方が散歩したり読書したりと思い思いのときを過ごしております。
ながーい木製ベンチがビーチを取り囲むように設置されており、それに腰かけて行き交う車をぼーっと眺めて過ごすのも贅沢な時間。高速で行き交う車との対比で、時間がゆっくりに感じます。
沖縄旅行の最終日に、思い出に浸りながら過ごすのも悪くないかもしれませんね。
ビーチに面した波上宮
岩場の上に見える屋根は波上宮(なみのうえぐう)という神社。地元では「なんみんさん」と親しまれており、海の向こうにあるといわれる神の国ニライカナイへ祈りを向ける場所なのです。
境内を守るのは狛犬ではなくシーサーと、沖縄らしさがあふれています。写真は向かって左手のシーサーですが、右側のシーサーは口を開けていました。
暗くて見づらいのですが、拝殿は沖縄赤瓦に朱塗り仕立て。琉球を感じさせる華やかなカラーリングなのです。
この波上宮は沖縄総鎮守でもあり、琉球八社の一つにも数えられています。
琉球八社というのは、沖縄本島にある波上宮、沖宮、識名宮、普天満宮、末吉宮、安里八幡宮、天久宮、金武宮の8つの神社のこと。沖縄観光で神社のイメージを持つ人は少ないと思うので、意外と知られていないのではないでしょうか。
今回は台風のおかげで本島をまわる時間ができたので、もう1ヵ所くらい行ってみようかな。
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