水田天満宮の末社である恋木(こいのき)神社は、恋愛運アップのご利益がある可愛らしい神社。あちこちにあしらわれたハートや、ピンク色のデザインがとにかくファンシー。本社である天満宮への参拝もお忘れなく。
恋愛の神様
どこでもドアみたいなピンク色の社殿が可愛すぎる恋木神社。ここは、恋命という神様を祭る恋愛の神社。「良縁幸福の神様」「恋の神様」として親しまれており、恋みくじや恋木絵馬など、ラブリーな要素がたっぷりと詰まっています。
参拝者は若い女性の姿が目立つ。ちょっと男性だけではお参りしづらい雰囲気もあります。
さわるとご利益がある夫婦雛恋むすびや、縄で結ばれた2つの岩「夫婦岩」など、これでもかというくらい恋愛にまつわるものがたくさん。恋愛に効くといわれる神社は数多く存在しますが、ここまで特化しているのはココくらいでは。
ハートたっぷり
神社の周辺にはハートがたくさん。鳥居や社殿はもちろん、鈴を鳴らすための綱である「鈴緒(すずお)」、拝殿にかけられた「御幕(おまく)」など、様々なところにあしらわれています。随所にデザインされたハート探しをしてみるのも楽しいです!
足元にもハートがいっぱい。水田焼による陶板のハートが埋め込まれた恋参道となっています。
こちらのつやつやのハートも、さわるとご利益があるそうです。
本社は水田天幡宮
この恋木神社は、水田天満宮の末社。太宰府天満宮に次ぐ天満宮として、九州二大天満宮とも呼ばれています。御本殿は江戸時代に再建され、さらに平成7年に2度目の再建が行われました。
拝殿を見上げると恵方を示す恵方盤を発見しました!金色の干支が描かれているのですが、子、丑、寅、と反時計回りに並んでいます。通常、十二支は時計回りですが、ここでは何か異なる基準があるかもしれません。
境内には2頭の狛犬が隠れています。なんだか可愛らしいデザインのこの狛犬は、文化財に指定されているそう。拝殿の裏側の玉垣の隙間を覗かないと見ることができないため、気づいている人はほとんどいないのではないかな。
菅原道真を祀る神社
こちらの人物は菅原道真公。この水田天満宮の祭神として祀られている人物です。若くして学問の才能にあふれており、京都の右大臣を務めるものの、策謀に嵌まり九州の大宰府に左遷されてしまいます。島流し同然の扱いに、わずか2年で失意のまま命を落としてしまいます。
その後、京では落雷が起こり、道真を陥れた人物が相次いで命を落とします。道真の怨霊が雷神・天神となったと考えられ、道真を祭神として祀る天満宮・天神が全国に建立されました。
その後、道真は学問の神様としても信仰されていきます。
天満宮・天神には共通する特徴があります。まずは撫で牛こと臥牛(がぎゅう)。天満宮と牛のつながりは様々な言われがありますが、ここ水田天満宮のHPに掲載されていたのは、「道真の遺骸を運ぶ際、それを曳いていた牛が途中でうずくまります。ここに留まりたいという道真の遺志に違いないと考えられ、墓所の位置が決まりました」というもの。
続いて梅の花。道真は梅の花を愛していたため、天満宮には梅の木が植えられています。特にこちらの「飛梅(とびうめ)」にはこのようなストーリーが残っています。「道真が九州へ左遷された際、常日頃寵愛を受けていた梅・松・桜の木は深い悲しみに暮れました。桜はその悲しみで枯れてしまい、松は後を追い飛い立ったものの摂津国で力尽きます。唯一梅だけが九州まで飛ぶことに成功、道真と再会を果たしました」
また、ここでは見逃してしまったのですが、鷽(うそ)も多く見かけます。「蜂の大群に襲われた道真を助けた、または天満宮の木材を食い荒らした虫を退治した」などといったエピソードがあります。また、鷽の漢字が学問の「学」に似ていることから、学問の神である道真と繋がったという説も。
恋木神社にお参りに来たら、ぜひとも天満宮にも参拝してご利益を得てください!恋人と訪問する予定の方は、ちょっとだけ天満具や菅原道真について調べて行くと、良いところ見せられるんじゃないでしょうか。
アクセス情報
JR鹿児島本線の羽犬塚駅より徒歩20分。車の場合は九州自動車道の八女ICより約10分。案内板に従って鳥居をくぐると、無料の駐車場も備えています。
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