見どころ満載な大温室有するボタニカルパーク『神代植物公園』(調布市)

東京都(市町村部・多摩地区)

様々な植物に出会える広大な植物公園。園内の大温室では熱帯植物だけでなく、個性的なランやカラフルなスイレン、そして世界一大きな花をつけるあの植物も見ることができます!

訪問日:2024/8/31(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

植物たっぷりな公園

調布にある神代植物公園は、約4,800種類、10万本・株の植物が栽培されている広大な植物公園。バラやサクラ、ツツジなども咲く花の名所であり、季節に合わせて様々な花を見ることができます。

自然豊かな園内と書くとそれほど特徴が無く見えてしまうかと思いますが、園内には普通の公園とはちょっと違う植物も。芝生広場に生えるのはススキ・・・ではなくパンパスグラスことシロガネヨシ。普通のススキの倍くらいのサイズです。

池に浮かぶのはハス・・・ではなくオオオニバス。こちらもまた普通のハスよりもずっと巨大です。

見どころ満載な大温室

今回は8月の訪問であったため、バラやサクラといった花はほとんど咲いていません。そんな中でも年間を通して楽しめるのがこちらの大温室

熱帯花木室、ラン室、ベゴニア室、熱帯スイレン室、小笠原植物室、乾燥地植物室と様々な部屋があり、約1,300品種もの植物が栽培されています。ウツボカズラなどの食中植物、バナナ・カカオドリアンなどの果木もあり、見応え抜群です。

華やかなベゴニアコーナー。カラフルな花に包まれたフォトスポットもあるので、記念撮影にもぴったり!

大きな池が広がる熱帯スイレン室。サンセットカラーの「アフターグロー」やブルービューティーと呼ばれる「ペンシルバニア」など、ひとことでスイレンと言っても様々な品種があるのです。

温室内には休憩室もあります!ここは冷房完備で自販機や椅子も置かれています。カウンターテーブルにはコンセントもあり、PC作業している人の姿も。近所で年パスを持っている人は、ここが憩いの場だったりするのかもしれません。ちなみに年パスは通常料金が2,500円。入園料は500円なので、5回でもとが取れる計算になります。

個性的な熱帯植物

不思議な響きの名を持つジャボチカバ。南米に暮らす植物で、幹に直接花が咲き実がなります。実は赤黒く丸いため、血豆の木とも呼ばれているようです。ちなみにブドウのように甘いそう。

中国雲南省南部などに咲く地湧金蓮。まるで黄色いプラスティックのような部分が花に見えますが、実は葉が変形した「苞(ほう)」と呼ばれる部分。本当の花は、苞のスキマに小さく咲いています。

アリストロキア・サルバドレンシスという長い名前の植物は、地面付近の茎に4cmほどの花をつけています。この花、「ダース・ベイダーに似ている」ということで話題になったことがあります。なお、花の中の白い丸は目ではなく、虫を呼ぶためであるそう。

世界一の花が咲く植物

スイレン池のそばの鉢植えの植物。こちらはショクダイオオコンニャク

インドネシアのスマトラ島にだけ生息する植物ですが、生き物が好きな方の間ではかなり有名。なぜなら、世界一大きな花をつける植物なのです。

この株は2022年12月19日に開花、花の高さは148cmにも及んだそう。休憩室には歴代ショクダイオオコンニャクの花のサイズ比較も。ぜひ花を見てみたいものですが、花が咲くのはたった2日ほどであるため、タイミングは超シビア。しかも、腐った肉のような悪臭が広がるとのことです。

なお、園内のガーデンビューローの売店では、ショクダイオオコンニャクのストラップやぬいぐるみも販売していました!マニアックな方におみやげとして買って行ったら喜ばれそうです。

【補足】ショクダイオオコンニャクの花は、厳密にいうと花の集まりである「花序(かじょ)」と、葉が進化した「苞」の複合体。ひとつの独立した花として世界最大なのはラフレシアであるそうです。

ユニークなラン

温室内でもひときわ印象的なのがランの部屋。カラフルで不思議なカタチのランの花が多数咲いています。香りが独特な花も多く、チョコレートみたいな甘いものから歯医者さんのような不思議な香りまで。

プロステケア・コクレアタというランは、その見た目からタコランとも呼ばれています。クラゲにも似ている気がしますね。

このドラクラ・ギガスは、アンデス山脈にて樹上に着生しているラン。吊り下がる花を覗き込んで見るとまるでサルの顔のように見えます。その姿からモンキー・オーキッドとも呼ばれているそうです。

個人的に気になったのはコチラのラン。名前プレートが無かったので正式名称はわかりませんが、ちょっと困った顔をした変な生き物に見えませんか?

なお、温室といえば温かいのが普通ですが、ここは冷房できんきんに冷えています!ランは高山地帯に暮らすものが多いため、それに合わせた気温設定となっているのです。

今日はとっても暑い日だったので、クールダウンできる最高のひんやりスポットでした。

おまけの変な名前

園内散策も終わったところで、最後にユニークな名前の植物をご紹介させてください!

こちらのねじれた葉っぱが特徴の植物、とっても奇想天外な名前をしております。

その名もまさかの奇想天外。アフリカ原産の植物であり、なんと1000年以上も生きると考えられているそうです。

 

続いてもう一枚。こちらのガジュマルのようなダイコンのような植物の名前、ご存じでしょうか?

正解は火星人。アフリカの植物でありますが、生育適温は20~25℃であるため鉢植えで栽培している方もいるそうです。さきほどのタコランの方が火星人感ある気がしますね。

アクセスと営業情報

京王線の「調布駅」からバスで12分ほど。「つつじヶ丘駅」「吉祥寺駅」「三鷹駅」からもバスが出ているようですが、本数は少な目です。

ちなみに私は今回調布駅からHELLO CYCLINGというレンタサイクルを利用していきました!

開館時間 9:30~17:00 ※入園は16:00まで、大温室は16:30まで
休館日 月曜、年末年始
料金 500円
公式サイト https://www.tokyo-park.or.jp/park/jindai/

※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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