この地域を流れる豊川に暮らす生き物をはじめ、国内外の淡水魚を飼育・展示する小さな水族館。無料で入館できるため、気軽に立ち寄りやすいのがポイント。両生類や水生昆虫も扱っており、マニアックなニーズにも応えます。
完全無料の水族館
ぎょぎょランドは、愛知県豊川市の赤塚山公園という総合公園内にあります。水遊びできる広場や、小さなふれあい動物園「アニアニまある」などが集まっており、休日になると子供連れでにぎわう場所です。
淡水魚専門の水族館で、地元を流れる豊川をはじめ、世界の熱帯魚などを飼育しています。入館料はなんと大人も子供も0円!市が運営する公立の施設ではありますが、完全無料というのはすごい!
豊川のサカナたち
館内のメインとなる豊川を再現した水槽では、下流から上流に遡るように生息する生き物を分けています。徐々に変化していく生態系を体感できるような仕掛けです。
コイやゲンゴロウブナ、ちょっと変な顔つきのソウギョなど、大型の淡水魚が悠々と泳いでいます。
3匹並んでいるサカナ、フナのようですがちょっと違うようにも見えます。こちらはナイルティラピア。食用としてアフリカから持ち込まれたのですが、川で繁殖してしまっている外来種です。
さりげなくパラメータ表示
魚の解説が書かれたパネルには、「こうげき」「ぼうぎょ」などのパラメータ表示や、まるでソシャゲのようなレアリティなども書かれています。外来種、絶滅危惧種などの表示もしっかりと記載済み。データが多いので、ルールを考えればそのままカードゲームとしても楽しめそうな勢いです。
子供が見ても楽しい!と思ったのですが、ちょっとだけ展示が地味かもしれません。アイディアとしてはとっても面白いのに少しもったいないような気もします。
珍しい淡水魚
こちらの小さなナマズのような魚はネコギギ。絶滅危惧種に指定されているサカナですが、ぎょぎょランドでは繁殖に成功しています。
名前の由来は、ネコのようなヒゲがあることと、捕まえるとギーギーと鳴くことから。石の隙間には、それぞれ一匹ずつ暮らしています。まるで個室のアパートみたいですね。
こちらの妙に存在感のあるサカナはカワアナゴ。言われてみればどことなくアナゴっぽい顔つきのような気もしますが、アナゴではなくハゼの仲間です。食べると美味しいらしいのですが、扱っている飲食店はあるのでしょうか?
マニア向けなおしゃれ部屋
館内は昔ながらの水族館といった雰囲気ですが、一部屋だけウッド調のおしゃれな展示室があります。
ここでは、ニホンアマガエルやアカハライモリなどの両生類や水生昆虫など、ちょっとだけマニアックな生き物が飼育されています。
個室におさまっているウシガエル。北米原産のカエルで、食用として持ち込まれたものが野生化した外来種。ウシのようなかなり大きな鳴き声で鳴きます。とても大きく貫禄があり、ボスの風格が漂います。
世界のサカナたち
数は少なめですが、国外の淡水魚も飼育しています。エントランスでは、レッドテールキャット、コロソマなどのアマゾン系熱帯魚が泳いでいます。淡水魚展示では定番のラインナップですが、とても大きいので迫力があります。
こちらはアフリカの熱帯魚。黄色があざやかなシクリッドたちが、ひらひらと優雅に泳いでいます。口の中で卵を守るという、非常にユニークな生態を持つ種類だそうです。
アクセスと営業情報
東名高速道路の豊川IC、もしくは音羽蒲郡ICどちらからも15分ほど。駐車場は無料です。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.akatsukayama.jp/ |
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