伏見稲荷大社 Part 1 稲荷大社の総本社は朝から大混雑!(京都市伏見区)

京都府

京都を代表する人気スポット、伏見稲荷。全国の稲荷神社の総本社であり、その規模はトップクラスの大きな神社です。日本人はもちろん、インバウンド人気も非常に高いため、時間をずらしての訪問がおすすめです。

訪問日:2025/3/31(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

稲荷神社の総本社

全国に約3万社あるといわれる稲荷神社。その総本社が京都の伏見稲荷大社。創建は和銅年間(708年~715年)と伝えられており、京都に都が遷る前から信仰されていたとされています。

もとは農耕の神様として祀らていましたが、中世から近世にかけて「商売繁昌・家内安全の神」として広く信仰されるようになりました。

金閣寺や清水寺と並ぶ京都を代表する人気のスポットですが、近年特に目立つのはインバウンドの姿。トリップアドバイザーによる「外国人に人気の日本の観光スポット」ランキングでは連続で1位を獲得するほどの人気っぷり。

混雑回避のために朝7:00に訪問したところ、既に大賑わい!!ただし、境内はとても広いので散策や参拝に支障が出るほどではありませんでした。

重厚な社殿建築

鮮やかで重厚な楼門は、天正17年(1589年)に豊臣秀吉によって造営されたもの。狛犬ではなく、大きなキツネが左右を守っています。

続く外拝殿は天保11年(1840年)の建築。軒下の吊るし燈籠は黄道12宮の星座を表しています。神社建築で西洋の星座というのもけっこうレアな気がしますね。

こちらは内拝殿。社殿の横幅いっぱいに拡張された賽銭箱や、外された鈴の緒からも、非常に混雑する場所であることが伺えます。

こちらは寛永12年(1635年)に再興、昭和34年(1959年)に移築された権殿(ごんでん)。あまり聞きなれない建築ですが、これは本殿を修理する際に御神体を一時的に安置する場所であるそう。

多数の摂末社

境内には摂末社として多数の稲荷神社が集まっています。権殿から奥へ進むと鎮座するのは玉山稲荷社

天正年間(1573〜1592年)に建立された奥宮本殿と同じ流造であり、稲荷大神を祀ることから、摂社・末社ではなく、他の境内社とは別格とされています。

寛永年間(1624〜1644年)に造営された白狐社ここは境内においてキツネを祀る唯一の社。稲荷神社=キツネのイメージがあるため、キツネを祀っているかと思いきや、キツネは御祭神ではなく、その御遣い。キツネそのものを祀る神社はけっこう珍しいのです。

さぁ、ココから先があの千本鳥居ゾーンになります!

大迫力の千本鳥居

立ち並ぶのは朱色の鳥居。旅行雑誌やメディアでおなじみの光景ですが、いざ現地に来て感じるのはその大きさ。

いくつかのサイズがありますが、大きいものは6m以上もあります。鳥居が連なる稲荷神社は全国各地にありますが、これほど大きな鳥居がこれだけの規模というのは唯一無二。

途中、2つに分かれるポイントも。鳥居のサイズは少し小ぶりになってきますが、密度がすごいです。

この鳥居は、願いごとが「通るように」または「通った」というお礼をこめて奉納されています。20年ほどで建て替えが行われているというのもポイント。老朽化した鳥居はなく、いずれもきれいな姿。鳥居奉納者のもとに、「撤去」か「塗り替え」どちらにするかの連絡があるとのウワサも。

この千本鳥居と呼ばれる箇所の鳥居数は800基ほど。こういった「千」を冠するコトバは実際は千より大きく少ないケースが多いですが、ここはかなり近いことに驚きです。ちなみに、稲荷山全体での鳥居の数はなんと約1万基であるそう。規模感がケタ違いです!

おもかる石と根上がり松

千本鳥居を抜けた先にあるのが奥社奉拝所。「奥之院」とも呼ばれています。

社殿の裏側には、置くタイプの小ぶりな鳥居が多数奉納されています。

こちらはおもかる石。願い事を思い浮かべながら持ち上げ、予想より軽ければ願いが叶うそう。「めっちゃ重いと思いながら持ち上げる」という攻略法がある気がしますね。

鳥居はまだまだ続きます。奥之院より先は写真を撮っている人も少なくなってくるので、撮影するのにおすすめです。

鳥居から少し外れたところにあるのが根上がりの松。根っこで持ち上がっており、今にも歩き出しそうな不思議な姿。根っこが上がっていることから、「株の値が上がる」といった信仰を集めているそう。

公衆トイレの先は稲荷山「お山めぐり」コース。標高約233mの稲荷山は片道1時間ほどかかるエキストラコース。今回は2度目の訪問なので、この先も目指してみることにしました!長くなったので、つづきはまた次回。

アクセスと参拝情報

JR奈良線「稲荷」駅目の前。京阪本線「伏見稲荷」駅より徒歩5分。

参拝時間 24時間
料金 無料
公式サイト https://inari.jp/

※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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