赤不動と赤仁王がかまえるモダンな寺院『江の島大師』(片瀬江ノ島駅)

神奈川県

にぎやかな江の島の中でも静かな空気の流れる仏教寺院。2体の真っ赤な仁王像の間を抜けると、不動明王像を安置する本堂が見えてきます。とっても珍しい中国刺繍仏画も観覧できます。

拝観時間:9:00~18:00
料金:無料
訪問日:2020/6/20(土)

島のど真ん中にあるお寺

江の島大師は江の島の中央にあります。小田急線の片瀬江ノ島駅や江ノ電の江の島駅からは徒歩で30分以上。島内に入ってからは昇り階段が続くなかなかハードな道のりとなります。

有料のエスカレーター「江の島エスカー」や、弁天橋から出航している渡船べんてん丸でのショートカットもおすすめです。

江の島の仏教寺院の歴史

かつて江の島には弘法大師空海によって建てられた与願寺というお寺が建っていました。この頃は仏教と神道を1つとして捉える神仏習合の寺院でした。

明治時代に入り、仏教と神道を別々のものとする神仏分離令が政府より発令されます。
それに伴い、お寺や仏像を破壊する運動廃仏毀釈が民衆の手により勃発。その影響で三重塔をはじめとした多くの仏教建築は破壊され、神道の部分のみが江島神社として残りました。

それ以後、江の島には仏教寺院が存在しない状態が100年ほど続きます。

1993年、旅館の跡地に鹿児島県の最福寺の別院として建てられたのが江の島大師。密教である真言宗のお寺です。

モダンな本堂

江島神社の中津宮・サミュエルコッキング園から奥津宮や稚児ヶ縁へ向かう途中に入り口があります。出迎えてくれるのは仁王像。鋭い目つきと真っ赤なボディがインパクト抜群。どことなく近寄りがたい雰囲気です。

その奥にある建物が江の島大師の本堂。いわれなければ寺院には見えない近代的な建築。まるで博物館のようですが、屋根の中央から延びる相輪が寺院であることを物語っています。

拝観料はかからず、自由に内部見学が可能。入るとすぐに色鮮やかなステンドグラスが訪れる人を出迎えてくれます。

赤不動を祀るお寺

ホール上に広がる堂内は、靴を脱いで自由に入ることができます。人のほとんどいない静かな空間で、先ほどまでのにぎやかな道が嘘のようです。

黄色い提灯が並ぶ中、本尊である赤不動像が安置されています。

高さ6mにも及ぶ立派な像。「赤不動」とも呼ばれていますが、塗装が落ちているのか、それとも堂内が暗いためかほとんど赤味は感じられません。一説によると、炎を炊く儀式・護摩行を行っているため、その煤で黒くなったそうです。

周囲には法守護童子、妙空尊童子などの像が並びます。この童子は三十六童子と呼ばれており、不動明王を助ける眷属です。

中国刺繍仏画とは

本堂から奥に進むと、階段に中国の刺繍仏画が展示されています。こちらは江の島大師の住職が中国に招かれた際に持ち帰ったものとのこと。

壁に架けられた様子は普通の絵画なのですが、近くで見ると糸の独特の質感を見て取ることができます。

眺める角度で色味が変わる刺繍画。じっくり観察すると、糸の色を細かく使い分けて明暗を表しているようです。

案内板によると、刺繍仏画はとても精密な作業なため、10代の女性しか作ることができないそう。さらに1時間の作業に2時間休憩というペースで2年かけて描かれているらしい。


今まで江ノ島に来たときは、何となく入りにくい雰囲気だったため素通りしてしまっていましたが、今回ついに訪問することができました。

堂内はとても落ち着いた空気が流れており、静かに自分と向き合える場所。真っ赤な仁王像さえクリアすれば、非常にオープンな雰囲気のお寺でした。

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この記事を書いた人
chihiro

国内旅行が大好き!車中泊やLCCを駆使して、離島と水族館は100以上・神社仏閣は300以上訪問。都道府県はあとちょっとで3周完了。スケジュール詰め込みがち。実はプログレとソウルが好きなベーシスト。

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