帰りのフライトまでのわずかな時間でサイクリングへ出発!ウーグの浜、観音堂、ヘビ公園、西の浜と巡り、島の理解度を深めていきます。各地に点在する拝所やトゥージについても、ちょこっとふれてみました。
1泊2日の粟国島めぐり。初日は「ヤヒジャ海岸」「マハナ展望台」「大正池」「洞寺」「沖縄海塩研究所」など、メインの見どころをめぐり、夜は民宿風月に泊まりました。翌日は早く起きたので、早朝サイクリングへ!観光協会で借りたレンタサイクルは24時間で借りたので、朝も自由に乗ることができます。
初日に一通り名所はめぐってしまい、なおかつ帰りのフライトの時間は11:00発とあまり時間もないため、集落から近いスポットを巡っていきます!
※一部、初日の夕方には撮った写真も混じってますが、気にしないでくださいね!
石碑を祀る観音堂
集落のすぐ近くにそびえ立つ観音堂。コンクリート製のしっかりとしたお堂が設置されています。

内部に入ると、梵字が刻まれた約85cmの石碑が安置されています。この石碑は1612年に奉納されたもの。「御観音(ウクゥンヌル)」と呼ばれ、御本尊として祀られてしました。沖縄に残る一番古い観音の石碑とのウワサも。

石碑はニービヌフニと呼ばれる細粒砂岩で造られています。島では産出しない石材であるため、他所から持ち込まれた可能性が高そうです。
ここはもともと村人の拝所であり、旅に出たり戻った時、島外で生まれた子どもが初めて島に来るときに拝む場所であるそう。
海辺のヘビ公園
港から少し離れたところにあるヘビ公園へは、海が目の前に広がる開放感のある広場です。

ヘビが生息しているわけではなく、ヘビを模した滑り台があるのがその名の由来。(たぶん)
海に向かうブランコもあります。ハンモックみたいなタイプで、寝転がるような姿勢で揺られることも可能。これ、めっちゃ良いです!

ヘビといえばハブ。粟国島はもともとハブがいない島でしたが、2017年9月に発見され、それ以降は多数の個体が見つかるように。おそらく資材などに交じり島へ入り、そこから増えてしまったようです。
映画のロケ地の西の浜
ヘビ公園のそばには小さなビーチがあります。波も穏やかでプライベート感ある素敵な場所。ヤドカリもたくさんいます。

その近くにある西の浜。岩の先に延びるウッドデッキがロケーション抜群ですが、現在は立ち入りが難しい状況となっていました。

ここは映画『ナビィの恋』にて、ナビィとサンラーの別れのシーンが撮影された場所であるそう。
いったいどんな映画なのでしょうか。慶良間諸島を舞台にした映画『マリリンに逢いたい』のマリリンは犬でしたが、ナビィは人間なのでしょうか。
調べてみたところ、沖縄の小さな島を舞台に、60年前の恋に胸を焦がす老婆を巡る騒動を描いたコメディ映画であり、沖縄民謡の大御所を多数起用したミュージカル的作品とのこと。どうやらナビィは人間みたいです!島から帰ったら見てみようかな。
開放的なウーグの浜
島の東側にあるのがウーグの浜。長浜ビーチとも呼ばれる、白く美しい砂浜です。

大きなヤシの木の間にはブランコも設置されています。砂浜に向かうブランコはなんて絵になるのでしょうか!

ここで朝ごはん!昨晩、島の商店で買っておいたカレーパンを取り出します!

パッケージに記されているのは「キミはこの辛さをクリアーできるか Yes ナウイ No ダサイ」という挑発的なコトバ。強制的にナウイかダサイのどちらかに振り分けられます。
ビーチの直ぐ側にはキャンプ場もあります。ここに泊まれば、夕方や早朝もビーチで過ごすことができて、それはそれはステキな予感がしますね。

点在する多数の拝所
鍾乳洞の洞寺(テラ)は信仰の場でありましたが、他にも拝所が多数存在しています。御嶽や井などの聖地や拝所の合計数は、なんと40ヶ所以上!それほど大きくない島でこれだけ存在しているというのは、島の人々の信仰の深さを感じます。

多くの拝所には、名称のみを記した案内板が設置されています。島内を巡っていると、あちこちでその姿を見かけました。

私が見かけた拝所はいずれも、ただ自然の中のスペースといった様子。御神体はなく、場所そのものを拝む琉球神道ならではの聖地です。
非常食になるソテツ
粟国は”ソテツの島”と呼ばれるほど、自生のソテツが多い島。大きく育ったソテツには、真っ赤な実がたっぷりとなっています。

このソテツの実には毒があります!そのため、処理を間違えると中毒症状を引き起こしてしまうのです。第一次世界大戦中には「砂糖景気」がおこるも、その後は不景気の波が沖縄まで及びます。食糧不足に陥り、ソテツに頼らざるを得ない不況となってしまいます。この不況は「ソテツ地獄」と呼ばれていました。

なお、粟国島は沖縄県で唯一ソテツ味噌を生産しているそう。どこで販売しているのでしょうか。港の売店とかにあるのかな。
水不足対策のトゥージ
観光協会の前の屋外に置かれた瓶、こちらはトゥージ。水が貴重であった時代に、雨水を貯めるために島のあちこちに設置されていました。

トゥージの多くは、ヤヒジャ海岸で絶景を作り上げていた、あの凝灰岩を使って作られております。飲み水だけでなく、洗濯用や海水から塩を作るためにも利用されていたそうです。
ここに置かれているものは、島の高齢者や歴史研究家にヒアリングを行い、平成20年に再現されたもの。粟国中学校の生徒を含む島の人々によって製作されました。
そういえば、島の畑の隅にバスタブが置かれているのをよく見かけましたが、雨水を貯める天水受けだったのですね!

豪快過ぎる露天風呂かと思いました!!
そんなわけで島内めぐりもこれにておしまい。自転車で巡れる程良い広さであり、個性的な見どころがたっぷりでとっても楽しい島でした。
ひとつだけ感じたのは民俗資料館がほしいです!!今回、ヤヒジャ海岸や洞寺、大正池などの記事を書く際に、情報が少なくてけっこう苦戦しました。島の歴史や自然、信仰について学べる施設があったら、もっと解像度を上げられたかもと思います。私は民俗資料館を欲しています!!
粟国村中央公民館の隣に「ふるさと資料館」という小さな資料館があるとのウワサもありますが、今回は未確認。クチコミや訪問記も見当たりません。
さて次回は、粟国島最終回!粟国空港から那覇へのフライト記となる予定です。普通とはちょっぴり違う小型プロペラ機に乗ります!


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