南大東島 Part 1 那覇空港から向かう東の果ての島(大東諸島)

大東諸島

最果ての離島、南大東島。長年あこがれ続けていましたが、ついに訪問できる時がやってきました!那覇空港からRAC(琉球エアコミューター)の小型プロペラ機に乗ること約1時間。フライトならば360kmの距離もあっという間です!

念願の『北大東島・南大東島』へ!困難の事前計画編(大東諸島)
島好きならば一度は訪ねてみたい沖縄のはじっこの離島「大東諸島」。絶海の孤島であるため、そのアクセスはなかなかハード。今回の記事では、試行錯誤した計画や、宿や移動手段の予約など、事前準備をまとめています。「三角航路」が廃止となった今、2島をめぐるのはけっこうタイヘンな予感がします。
訪問日:2025/11/14(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

南大東島ってどんな島?

南大東島(みなみだいとうじま)は、沖縄県の島のひとつで、那覇市から東へ約360kmも離れた太平洋上にあります。人口は1,300人ほどで、行政的には南大東村に属しています。

周囲約21kmの小さな島。隆起したサンゴ礁がもとになっていますが、断崖絶壁に囲まれているためビーチやリーフはありません。沖縄の島だというのにマリンレジャーはほぼゼロなのです。

地形はもちろん、その歴史もかなり際立っています。元々は人の住んでいない無人島でしたが、明治時代の1900年頃に開拓がスタート。八丈島出身の玉置半右衛門(たまおきはんえもん)らが、製糖業のために移住・開拓をはじめ、現在でもサトウキビ栽培が主要産業。この「玉置半右衛門」という名前は、この後もたっぷり出てきますので、ぜひ覚えておいてくださいね!

明治以降に人が住み始めたため、沖縄の島であっても琉球王国に属したことはない離島なのです。方言や食文化に八丈島の影響が残っており、沖縄の文化ともミックスされた独自の文化は「大東文化」と呼ばれているそう。まるで大学みたいな名前ですね。

島へのアクセス

「那覇空港からフライト🛬」、または「那覇港(泊ふ頭 or 那覇新港ふ頭)から貨客船だいとう🚢」にてアクセスできます。

■フライト🛬
運航会社:琉球エアコミューター
旅程:那覇空港8:00発 / 14:20発 → 南大東8:55着 / 15:20着(1日2往復)
料金目安:11,000円~35,000円程度
■貨客船🚢
運航会社:大東海運
旅程:那覇港(泊ふ頭 or 那覇新港ふ頭)17:00発 → 北大東8:00 or 10:00 着
料金目安:5,790円

こうやって見比べると貨客船はお値段も安く、那覇に到着した日に乗船できるため利用しやすく感じますが、注意点があります。それは月に3本程しか運航していないのです。また、そのスケジュールも月末に翌月分が出るというスタイル。直前まで旅程が組めないので、沖縄以外から向かう場合はなかなかの難易度。さらに欠航してしまうことも多いのです。

ということで、今回は往復フライト🛬を利用することに。こんな感じで2泊3日の滞在予定です。往路と復路で値段が全然違うのは、申し込み日の問題で値上がりしてしまったのです、詳しくは事前計画編にて。

11/14(金) [RAC 861便] 那覇8:00 → 南大東8:55 23,890円
11/16(日) [RAC 862便] 南大東9:25 → 那覇10:30 12,120円

ちなみに、貨客船🚢を利用すると超激レアな「クレーンによる乗下船」をもれなく体験できます!めっちゃ気になりますが、島に行けないリスクを考えるとフライトにせざるをえません。

那覇空港からRACに搭乗

ということで空港近くのホテルグランビュー沖縄に泊まり、早朝6:50に那覇空港に到着。手荷物を預けたら保安検査場を抜けて搭乗口へ。昨日の羽田空港のときは13.7kgだった荷物が、なぜか14.9kgに増量していました。なぜ増えた。

離島便であるRAC(琉球エアコミューター)の搭乗口は、通常の搭乗口のフロアから一つ下の28番。小さな待合室に3つのゲートがあります。ここは混雑も少なくて、静かな雰囲気。

朝ごはんは売店で買った紅芋ケーキ「おもろ」と「雪塩ソーセージ」。超寝不足なので、軽めです。(※詳しくは前回の記事にて)

ここからはバスで機体へと向かいます。RACの機体はボーディングブリッジ接続が不可なので、もれなくこの移動。

搭乗するのは小さなプロペラ機。久しぶりに乗ると、こんなに小さいんだとびっくりしますね!

プロペラ機で向かう島

座席は2×2の4列シートで、おそらく50人くらいが定員。まるでバスや新幹線みたいな雰囲気です。

ほぼ定刻通りに離陸!最初は那覇の街並みがよく見えます!去年乗ったマルエーフェリーが海を進む姿もばっちり見えて懐かしい気持ちに。沖永良部島に行ける日は来るのかな。

機内サービスのシークワーサージュース片手に、機内誌のCoralwayを読破。沖縄離島の情報がたっぷりで楽しい!

見えてくる南大東島の一部。かなり揺れながら、まるでアトラクションのような勢いで着陸しました。

ついに南大東島に到着

無事に南大東空港に到着!ついに来たぞ!!機体から空港までは歩きで向かいます。天候はあいにくの曇り空でなかなかの強風、ときおりパラパラと雨も降ります。あまり良い天気とは言えませんが、来れただけで充分です!

宿泊場所「コテージKIRAKU」のおじさんに迎えにきてもらいました。荷物を置いたらさっそく島内めぐりに出発!

南大東島はけっこう広いため、歩きだと行ける範囲が限られます。ということでレンタルバイク!そのはずが、天候が微妙すぎます。送迎してもらったおじさんからもクルマの方が良いかも、とアドバイスいただいたので奥山モータースに電話して変更してもらいました。

おばちゃんたちはとっても親切!2日間レンタルすると、お店のお休みの日の日曜に返却となってしまうのですが、受取のためにわざわざ来てくれるそう。土曜の夕方返却でも大丈夫ですよと提案したものの、「夜に星空見にいったりしたくなるだろうし、日曜で大丈夫!」と快く受け入れてくれました。

(ちなみに、ここのおばちゃんとコテージKIRAKUのおじさんはいとこらしいです!)

相棒はこちらのダイハツのESSE。外見も内装もお世辞にもキレイとは言えない車ですが、島をめぐるのには充分過ぎます

まずはどこから行こうかな?天候が不安定なので、すぐ近くの「ふるさと文化センター」に向かってみます!

ちなみに南大東島はGoogleマップに載ってない道がたくさんあります。しかも未舗装ではなく、しっかり舗装された道でも乗っていません。航空写真との切り替えがおすすめです!

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