海辺に広がる憩いの場『横浜港シンボルタワー』(横浜市)

神奈川県

横浜の市街地から離れた埠頭にそびえ立つ白亜のタワー。周辺は芝生広場の公園になっており、横浜港を行き交う様々な船を眺めることができます。のんびり過ごすのにぴったりなスポットです。

訪問日:2024/10/14(月・祝) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

横浜港のシンボル建築

横浜ランドマークタワーや横浜マリンタワー、横浜三塔など多数の塔がある横浜。そんな中でもあまり知られていないのが横浜港シンボルタワー。横浜港に入出港する船舶のための信号所であり、横浜港のシンボルとして1986年に完成しました。

その高さは48.19m。真っ白な姿が美しいです。目の前は芝生広場となっており、天気が良い日にのんびりすごしたくなる雰囲気の場所です。

そんな穏やかな雰囲気のタワーですが、街の中心部から離れた本牧埠頭のD突堤という場所にあります。この名称だけでどこかすぐにわかる観光客はほぼゼロでしょう。元町・中華街駅から5km以上も離れており、車がないとアクセス難易度は高め。私は今回シェアサイクルを使って向かいました!(※詳しくは最後に書きますね)

基地のような姿のタワー

階段を使ってタワーまで上っていきます。一直線に伸びる階段がなんとも絵になる姿。

ただの直立したタワーでなく、そのサイドにも建築が広がっています。まるで基地のような独特なデザインが魅力的。あちこち探検したくなるデザインです。

テラス状のスペースに見えるのは大きな貝殻の彫刻作品。《遥かなるもの・横浜》というステンレス製の作品で、田辺光影という彫刻家によるものです。

船を見渡す展望ラウンジ

テラスから伸びるのは展望ラウンジ。タワーを囲む回廊状に広がっております。

椅子やゴミ箱も備えており、公園の延長として自由に過ごすことができます。

地上高は12.5m。目の前に広がる海では多数の船舶が行き交います。停船していたり、港から出ていったりと様々な仕事をこなす船たちの姿は、時間を忘れてずっと見ていられる光景。

海上でまったく動かない小さな船、最初は釣りでもしてるのかと思ったのですが、船体をよく見ると「本牧埠頭建設工事 警戒船」の文字が。

初めて目にする警戒船。調べてみると、接近する船舶の監視や注意喚起、事故が起こっ際の応急処置などを行うそうです。「はたらく車」ならぬ「はたらく船」、知らないことばっかりで面白いです!

階段で向かう展望室

さらに、タワー上部の展望室に上ることもできます。こちらは開館時間が決まっていますので要注意。

そして、エレベーターはなく階段のみ!!およそ144段と、数字で見るとそれほどでもないように感じますが、それなりに傾斜があるので意外とハード。一気に上ろうとすると、けっこう疲れます。

たどり着いた展望室。高さは地上36.5m、海抜42.4m。360度に広がる横浜港町の景色が広がります。

椅子も置かれており、小さいけれど居心地の良い展望室です。

360度広がる横浜港の景色

窓の向こうにずらりとならぶのは、キリンさんのような姿のガントリークレーン。奥にはマリンタワー、ランドマークタワーも見えます。

こちらは横浜ベイブリッジ。高速道路を行き交う車の姿も見えます。

芝生広場で遊ぶ人々、行き交う船舶も。動きのある景色って良いですね。

アルファベットの信号板

タワー上部に備えられているのは信号板。写真では分かりづらいのですが、アルファベット1文字が映し出されています。

これは、横浜港を行き交う船の交通整理を行うためのもの。アルファベットには様々な意味があります。ということで、信号の一部をさらっとご紹介!

「I」の文字点滅 ≪入航信号≫
・入航してよい
・全長50m以上(総トン数500トン未満は除く)出航禁止「O」の文字点滅 ≪出航信号≫
・出航してよい
・全長50m以上(総トン数500トン未満は除く)入航禁止

「F」の文字点滅 ≪自由信号≫
・全長160m(油送船は総トン数1,000 トン)以上入出航禁止
・その他は入出航自由

「X」の文字点滅 ≪切替予告信号≫
・航路内航行船は航行可能
・航路外にある全船舶は航路内航行船の進路を避けて航路外で待機
・間もなく「X」に変わる

「X」の文字点灯 ≪禁止信号≫
・港長の指示船以外入出航禁止

 

沖で停泊している大型船は、信号が変わるのを待っているのかな?いろいろ考えながら見てみると、先ほどの船舶の様子がまた違って見えてきますね。

アクセスと営業情報

横浜駅からバスで約40分、もしくは桜木町駅からバスで約25分。シンボルタワーまで行くバスの本数は非常に少なく、その多くが手前の「港湾カレッジ」や「海づり桟橋」まで。その場合は15~20分ほど歩くことになります。

今回私は元町・中華街エリアでシェアサイクル「HELLO CYCLING」を利用していきました!電動自転車で30分弱。起伏もほとんどなく快適なサイクリングでした。ただし、現地付近に返却ポートが無く、タワー滞在時もレンタル料金がかかるため、少々お値段はかかります。

開館時間 9:30~17:30
※夏休み期間は20:00まで、11~2月は16:00まで
休館日 年末年始、6月・11月・2月の第2火曜
料金 無料
公式サイト https://y-stower.com/

※掲載の情報は2024年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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