東本宮と西本宮、2つに分かれている天岩戸神社。東本宮は、天岩戸から出た天照皇大神が最初に住んだ場所を祀っています。この2社には異なる点がいくつもあり、比較しながら参拝してみました。
東と西に分かれた神社
神話の里と呼ばれる高千穂町。高千穂神社や荒立神社など、多数の神社がある中でも参拝客が多く人気な神社の一つが天岩戸神社。
ひとことで天岩戸神社といっても、岩戸川を挟んで「東本宮」と「西本宮」の2つに分かれています。この2社はもともとは別の神社でしたが、1970年に合併しました。
西本宮は天照大神がお隠れになった天岩戸を祀っており、東本宮は天岩戸からお出ましになった天照大神が最初に住まわれた場所を祀っている、といった違いもあるそうです。西本宮では5月に春季大祭、東本宮では9月に秋季大祭と、大祭の時期も異なっております。
今回は両方参拝することができましたので、まずは『東本宮』からご紹介させていただきますね!
凛とした空気の参道
参道の入口にそびえ立つ石の鳥居。早朝ということもあってか、参拝客はわずか。
鳥居の先には100段ほどの石段が続きます。清々しい空気に包まれた参道は心地よいです。
石段のそばにたたずむのは天細女命(アメノウズメノミコト)。天照大神が岩戸に隠れた際、舞を踊ったことで知られる芸能の神様です。
斜め下を向いた不思議なポージングだなと思ったのですが、この像は人が近づくと動きます!
予想していなかったので、めっちゃびっくりしてしまいました!!!ちなみに、西本宮には岩を持ち上げた天手力男の神像が建てられています。
神明造の拝殿と本殿
石段の先にある東本宮の社殿。神明造であり、切妻屋根には鰹木が並んでいます。高千穂の神社の社殿は、派手な装飾などが無いものがほとんど。
東本宮の御祭神は「天照皇大神(あまてらすすめ おおみかみ)」。一方、西本宮の御祭神は「大日孁尊(おおひるめの みこと)」。それぞれ異なっているかと思いきや、いずれも天照大神の別名です。
西本宮は天岩戸を御神体としているため本殿が存在しませんが、この東本宮には本殿があります。このあたりも2社の異なるポイントです。
御神水と七本杉
本殿の裏手へまわると通路があります。そこにあるのが御神水。杉の御神木の根元から水が湧きだしています。
そして、御神水からさらに先へ進むと見えてくるのが七本杉。横一列にならんだスギは、なんだかとっても頼もしい出で立ち。
数えてみたのですが、9本あるように見えます。根本がつながっているスギを1本とカウントすると、今度は5本になってしまいます。公式HPによると「根が7本繋がっている」とのこと。訪問した際は、どこまでが七本杉か見比べてみるのも面白いかと思います。
西本宮は早朝でもそれなりに人がいましたが、こちらはほとんど人がおらず。神社の神秘的な空気を存分に体感することができる場所でした。
アクセスと参拝情報
天岩戸神社は、高千穂峡や高千穂神社のある中心部からは少し離れております。高千穂バスセンターから路線バスで15分の「岩戸」下車後徒歩3分、もしくは20分の「神社下」下車後、すぐ目の前。
東本宮は参道前に駐車場を備えています。西本宮周辺の駐車場は基本的に有料ですが、こちらは無料。「東本宮の参道入り口」から「西本宮の参道入り口」までは徒歩5分ほどなので、ここに停めて徒歩で2社をめぐるのもおすすめです。
料金 | 無料 |
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公式サイト | https://amanoiwato-jinja.jp/ |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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