舞鶴湾をぐるりとめぐる海軍ゆかりの港めぐり遊覧船。海上自衛隊の地方総監部であるため、掃海艇やイージス護衛艦など様々な艦艇を間近で見ることができるスペシャルなクルーズです。わかりやすい解説があるため知識がなくてもたっぷり楽しめます。
舞鶴の人気アトラクション
舞鶴を代表する観光スポット「舞鶴赤れんがパーク」。赤れんが博物館やショップ、カフェなどが並んでおり、観光客や地元の方でにぎわっています。
そんな赤れんがパーク内から出港するクルーズが「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」。舞鶴港をぐるりとめぐる遊覧船で、停泊する海上自衛隊の艦艇を間近に見ることができるのです。
所要時間は30分で1日2~6便が運行しております。出港時刻は時期によって変わるので、こちらの公式HPにてご確認ください!
※基本的に火・水は運休なのでご注意ください。
※土日祝に限りWeb予約も対応しています。繁忙期に乗船を考えている方は予約しておくのが良さそうです。
海上自衛隊の港めぐりへ
乗船券は赤れんがパーク2号棟(市政記念館)にて販売しています。乗り場は、赤れんが博物館横の北吸赤れんが桟橋。
15分前から乗船開始となります。船内は赤いシートのラグジュアリーな雰囲気。デッキへも自由に移動できます。早めに並んでいると席が選べてちょっと得した気分になります。
時刻になるとクルーズ船は出港!船は舞鶴湾を反時計回りにめぐります。
赤れんがパーク内にはショップやカフェなどがあるため時間調整は容易です。乗船場のすぐ近くには、赤れんが博物館もあります。
様々な役割の艦艇がたくさん
出港すると、港に停泊する海上自衛隊の船が次々と見えてきます。
小型の船は掃海艇「あいしま」。掃海艇というのは、海上に設置された機雷を探知・処分するための船。金属に反応する機雷を避けるため、なんと木でできてます。最近はFRPの船が多くなっており、このような木造船は減ってきているそう。
YO38と書かれている船は油船。文字通り、大型鑑定に燃料を補給することを目的とした船です。
歴戦の猛者感のあるこちらの船は、護衛艦「まつゆき」。有事の際にその脅威を対処することが目的の船。英語では”Destroyer”という表記をとるそう。このまつゆきは2021年4月に引退しており、現在はここで係留されて老後を過ごしています。
ご覧の通り、クルーズ船はかなり近くまで接近してくれます。
あれ、船体をよく見ると、大きなQRコードが掲示されています!どこにジャンプするかはあえて秘密です。ぜひ現地で読み取ってみてください!
イージス護衛艦ってなに?
ドックに入っているのはイージス護衛艦。名前は聴き覚えがありますが、イージス護衛艦っていったい何でしょうか?
イージス護衛艦というのは、鑑定固有の名前ではなく「イージス・システム」を搭載した艦艇のこと。このシステムは、非常に高い防空能力を誇っております。多数のミサイルや航空機の攻撃を正確に探知し、脅威となるものを自動的に判別、さらに迎撃までする能力があるそう。
イージス護衛艦は日本に8隻しかありませんが、そのうち2隻が舞鶴にあります。2隻並んだ艦艇のうち、手前は護衛艦「ふゆづき」、その奥の護衛艦「あたご」はイージス護衛艦。
こちらの八角形のプレートがイージスレーダー。これこそがイージス護衛艦の目印なのです。
巨大な護衛艦ひゅうが
今回見ることができた艦艇の中で最も大きかったのが、こちらの護衛艦「ひゅうが」。その全長は、なんと197mにも及びます!
ヘリコプター搭載護衛艦であり、多数のヘリを運用可能なことから災害派遣などでも活躍。2011年3月の東日本大震災や、2016年4月の熊本地震などでは、物資輸送に加えてヘリによる輸送支援、ヘリの運用拠点としても機能していたそうです。
その外観と航空支援能力から空母(航空母艦)ではないのかと思ってしまいますが、航空機運用に特化した空母とは異なり、自前の戦闘能力を備えた護衛艦とのことです。ちなみに、女性自衛官が初めて配置された護衛艦だそう。
心あたたまるクルーズ
船内では自動音声に加えて、ガイドさんによる紹介も楽しめます。スタッフのおじさんたちはみんなにこやかでとっても楽しい雰囲気。クルーズ中は写真撮り終わるまで船を停めて待ってくれるという優しさも見えます。
この方々、実は海上自衛隊のOBとのこと。当たり前ですが、海上自衛隊に関する知識は膨大です。質問も受け付けているため、気になる点がある方は気軽に尋ねてみてはいかがでしょうか。
さらにクルーズ中は停泊する艦上の自衛官の方々が、こちらに向かって手を振ってくれることも!艦艇を見ることができるのはもちろん、ちょっとした温かさもあり非常に満足度の高いクルーズでした。
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