港でバイクを借りたら、島内観光めぐりに出発!起伏の多い島内には、龍神洞やギタラ展望台などダイナミックな見どころがたくさん。神の岩座とアハラ御嶽からは、島内をぐるりと一望できるパノラマが広がっていました!
運天港から「フェリーいぜな尚円」で伊是名島に上陸!滞在時間は11:25~13:30の約2時間。レンタルバイクを借りてサクッと島内観光することにしました。
龍神洞
港からまず最初に向かったのは玉御殿(たまうどぅん)!なのですが、記事の都合で詳しくは次回。ということで、最初に紹介しますのは龍神洞。
玉御殿から海沿いの道を進んで行くと、道路の右手に小さな入口があります。案内板などは見当たらなく観光マップなどにも載っておりません。Google Mapで目星をつけて行くのがおすすめです。ちなみに私は思いっきり見逃しました。
鳥居をくぐるとすぐに大きな岩の間にぽっかり空いた洞窟が見えてきました。なんとも荘厳な佇まいに背筋が伸びます。名前からして龍神を祀る祠だと思うのですが、詳しいことはわからず。
また、ここは伊是名龍神洞遺跡という遺跡らしいのですが、「いつの時代の遺跡なのか」「何の遺跡なのか」といった詳細も見当たらず。謎が多い場所です。
ギタラ展望台
伊是名島の名所に陸ギタラと海ギタラがあります。この2つを手軽に見るのにおすすめなのが、海沿いに建つギタラ展望台。赤い屋根が印象的な六角形の展望台で、内部にはベンチもあります。
登るとすぐに見えるの巨大な岩が陸(アギ)ギタラ。天を貫く様にそびえる姿が荘厳です。
陸ギタラと反対の海側を見ると、青い海にそびえる巨大な岩が見えます。こちらが陸ギタラと対をなす海ギタラ。
このあとはアハラ御嶽方面へと登って行ったのですが、その途中で陸ギタラのすぐ後ろを通過します。ギタラ展望台から見たときは尖って見えたのですが、後ろから見るとだいぶ印象が変わります。
よく見ると、右下に小さく海ギタラの姿も・・・!2つのギタラを同時に見ることができるポイントでした。
なお、印象的なギタラという言葉は、険しい断崖や岩山のことを指すそう。沖縄の方言らしいのですが、伊是名島以外では見かけたことがありません。もしかしてこの地域だけのコトバなのでしょうか?
アハラ御嶽
陸ギタラへと続く上り坂を進んでいくと、右側にアハラ御嶽への入口があります。案内板は立っていますが、駐車場は無く路幅も狭いため路肩に停めるのも難しそう。車の場合は少し離れたところから歩く必要がありそうです。
木々が生い茂っており、ちょっと入るのを躊躇います。少々急なところもありますので、軍手など手が使える状態だと安心です。本当にこの道大丈夫かな?と不安になりますが、すぐなので諦めないで!
わずか1分でコンクリートと赤瓦が見えてきます。ここは伊是名島の最高神が降りたとされる神聖な場所。沖縄本島では久高島に創生神アマミキヨが降り立ったという伝承がありますが、ここではどのような神様が降臨されたのでしょうか。
海抜66mほどとそれほど高いわけではありませんが眺めは抜群。伊是名城跡・玉御殿など、島の南部を見渡せます。
Web上には海抜663mという記載も多く見られます。66mと663mどちらが正しいのでしょうか・・・?またここでも謎が・・・と思いきや、島の最高峰である大野山が標高119mですので663mは誤りの可能性が高いです。これはスッキリしました!
神の岩座
そびえる山肌にの一角に、巨大な岩が見えます。あそこは神の岩座(いわくら)と呼ばれるスポット。山を登ると岩の上まで行けるそうなので、近くまで向かってみることにしました!
伊是名森林公園へ向かって行くと、路肩に駐車スペースがあります。写真の一番奥にちょっとした山道があるので、そこから登っていきます。
ロープなどもあり少々険しいですが、ぎりぎりで手を使わなくても登れるくらい。
駐車場から約1分で見晴らしのよい展望台へ。テーブルとベンチもあるので、天気が良ければここでお弁当なんか食べても良さそう。
そこから2分ほど進むと、神の岩座へ。一面に広がるパノラマ絶景を独り占め!これは爽快ですねっ!岩に腰掛けて写真撮ったりしたらすごく良さそうですが、風がかなり強いことがあります!手すりなどは無いので強風時はくれぐれもご注意くださいね。
神の岩座より先へも道が続いていきますが、これ以上進むと駐車場から遠くなってしまいそう・・・。ということで来た道をもどります。
この神の岩座は、伊是名島が映画「真夏の夜の夢」のロケ地となった際に命名されたそうです。伊是名村出身の人にここの話をした際も「神の岩座・・・?あぁ、撮影あった場所か!」といった反応でした。
ロケ地として有名になったとはいえ、かなり目立つ岩なのでそれ以前から何か名前が付けられていてもおかしくはなさそう。何か伝承があったり、儀式が行われたりしていなかったのでしょうか・・・?
ふれあい民俗館
神の岩座の駐車場からバイクで5分ほどのところにある民俗資料館。歴史ある伊是名島の貴重な文化遺産を保存展示する目的で平成2年にオープンしました。
なぜか休館してました!
休館日は月曜のはずですが、なぜ・・・離島あるあるなので気にしてはいけません。
パンフレットによると、具志川島で発掘された沖縄県唯一とされる貝の輪で装飾される「貝輪装飾人骨のレプリカ」、尚円王の叔父の一族である銘苅家が王より賜った工芸品の数々など、さまざまなものを展示しているそうです。
も、もしかして「伊是名龍神洞遺跡とはどんな遺跡なのか」「アハラ御嶽に降り立った神様がどんな神様なのか」「神の岩座のロケ地以外の顔」など、今日いっぱい浮かんできた疑問もここに入ることができたらスッキリ解決したのでしょうか。
伊平屋島番所跡
前半戦の最後にご紹介しますはこちらの伊平屋島番所跡。さて、この名前に何か違和感ありませんか・・・?
気付いた方はかなり鋭い!そう、ここは伊是名島なのに、なぜ伊平屋島番所なのでしょうか?
今でこそ伊是名島と伊平屋島はそれぞれ伊是名村・伊平屋村という自治体に分かれていますが、かつては「伊平屋」という一つの行政区でした。その際、伊平屋の番所が置かれいたのがこの場所。明治維新の廃藩置県により番所は廃止となった後も、代わりに役場が置かれたのもこの場所でした。
その後、伊平屋島に住む人にとって役場が伊是名島にあるのは不便とのことから1939年に別々の自治体へ。現在の形となります。
さて、前半はここまで!
各スポットそれぞれにいろいろな疑問が浮かんでしまいましたが、伊是名島に関する詳細な情報はネット上には非常に少ないです。今回は日帰りですが、いずれ再訪してもう少し島の人に話を聞いてみたいなと思います。やっぱり離島に行くなら、宿泊しないと深くは知れあ!カメ!!
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