迫力の御本殿と絶景奥の院『祐徳稲荷神社』(鹿島市)

佐賀県

日本三大稲荷にも数えられる九州を代表する稲荷神社。豪華絢爛な装飾と、山肌にそうように造られた舞台造の御本殿は圧巻の一言。そこからさらに登った奥の院では、爽快なパノラマも楽しめます。歩きやすい靴での訪問がおすすめです。

2021/5/5(水)

煌びやかな社殿

まず目を引くのは色鮮やかな装飾が美しい楼門。有田焼でつくられた2体の隋神像を安置しています。楼門の目の前には神池が広がっており、大きなコイが悠々と泳いでいました。

クスノキが生い茂る境内。立派な御本殿が見えてきました!と思ったのですが、こちらは御神楽殿。御祈願が行われる場所です。

御本殿は御神楽殿のさらに上、舞台の上に建てられています。

階段を登って本殿へ

ここからは上り階段が続きます。ハードかと思いきや、意外とあっという間。300円でエレベーターを利用することも可能で、こちらはパワーストーンおみくじ付きらしい。

きらびやかな本殿が見えてきます。朱塗りの建築に金色の装飾がキラキラと輝きます。

御祭神は、稲荷大神こと倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)。衣食住の守護神として信仰されております。芸能の神である天細女命(アメノウズメノミコト)、交通安全・導きの神である猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)も合祀されています。

見上げると天井には2羽の鳳凰が描かれています。鋭い目つきは力強くも優雅。

迫力の舞台造り

祐徳稲荷神社といえば、この舞台造(ぶたいづくり)。崖に迫り出した、舞台状の建築様式で、懸造(かけづくり)・崖造(がけづくり)とも呼ばれています。

1949年に火災により焼失しており、現在の社殿は1957年に鉄筋コンクリートによって再建されたもの。建築を担当したのは、角南隆(すなみたかし)。明治神宮や平安神宮など、日本各地の神社建築を手掛けた建築家です。

舞台からの眺めも抜群。広がる山々や町並みを見渡すことができる、開放感抜群な展望台です。

朱色の鳥居が立ち並ぶ参道

本殿からさらに奥には、赤い木製の鳥居が立ち並ぶ迷宮のような光景。この鳥居は参拝者によって奉納されたもので、日付や名前が記されています。

ここを300mほど登ると奥の院へと繋がるそう。せっかくなので登ってみることにしました。

序盤は整備された歩きやすい道ですが、途中から石積みへと変わります。少々傾斜が急なので、サンダルだとちょっと厳しいかもしれません。自由に使える杖も置いてあるので、借りていくと膝への負担を軽減できます。

山頂にそびえる奥の院

登ること約10分、ついに山頂に到着!視界一面に広がるパノラマ絶景のお目見えです。広がる住宅と田園、そしてその奥に有明海まで見渡すことができます。

さて、こちらが祐徳稲荷神社の奥の院命婦大神という、稲荷大神の使いである白狐の霊を祀っています。

ありがたいことに、山頂には伊藤園の自販機が設置されています。ポカリスエット、おーいお茶、オロナミンCなど、ついつい飲みたくなるラインナップ。また、ベンチもあるので景色を眺めてひと休みもできます。

下りは登りとは違うルートで急なポイントもあるので、しっかり休んでから下山するのがおすすめです。

今回は時間の関係で行けなかったのですが、境内には祐徳博物館や日本庭園も備えています。また、参道には食事処やお土産屋さん、名物「稲荷ようかん」の店などが並んでおり、とってもにぎやか。滞在時間を長めにとってゆっくり過ごすのも良さそうです。

アクセス情報

最寄り駅は肥前浜駅ですが、徒歩だと30分以上かかります。肥前鹿島駅からバスに乗れば10分ほどでアクセスできるので、公共交通機関の場合はこちらが一般的。

車の場合は、長崎自動車道の武雄北方IC、または嬉野ICから40分ほど。無料駐車場は完備されています。

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