米沢にはあの人気キャラクター「トトロ」の名を冠した森があります。田園風景に浮かび上がるその姿はインパクト抜群!トトロの中に入ってみると、そこには・・・。
トトロに見える森
山形県の米沢市の李山(すももやま)には、「トトロの森」と呼ばれる場所があります。1988年に公開されたたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「となりのトトロ」に登場するトトロが暮らしているような深い森・・・というわけではありません。
トトロという名がついている理由は一目瞭然!!!!
トトロ!?あなたトトロっていうのね!?
そう、木のカタチがトトロなのです。飛び出した耳とふっくらとしたボディ、これはどうみても大トトロでしかありません。
以前は「鬼の木」という、ちょっと怖い名前で呼ばれていたそうですが、ジブリのおかげでイメージが逆転しましたね。
姿を変えるトトロ
気になるのは、トトロの「木」ではなく、トトロの「森」というネーミング。実はこのトトロ、1本の木ではなく、複数の木が集まってできあがっているのです。
そのメインは18本のスギの木とケヤキの木、3本のサクラの木であるそう。見る角度で全然イメージが変わるトトロの森、真横から見るとこんな感じです。
今回は5月の訪問だったので青々とした姿を見せてくれましたが、秋が近づくと紅葉して「赤トトロ」にかわります。そこまでは良いのですが、秋が終わる頃には落葉してやせ細ってしまい、冬は少々寂しい姿に。ただし、上手く雪が積もると「白トトロ」が見られることも。
季節によって姿が変わるトトロの森。どんなトトロに会いたいかで訪問する時期を決めるのが良さそうです。
整備された周辺
このトトロの森の周辺は畑が広がるのどかな里。少しだけ観光スポットとして整備されており、駐車場が作られていました。「Pマーク」のそばの4色トトロが四季を表していますね。
駐車場には展望台。屋根付きのベンチもあるので、トトロを眺めながらのんびり過ごしてみるのも良さそう。写真の右奥に見えるのがトトロの森です。
駐車場の側にはIGARASHI FARMというメロン農家さんがあります。早朝であったため人の姿はありませんでしたが、直売所もあるみたいです。
周辺には、「天元台ロープウェイ」や、直江兼続が水害を防ぐために築いた直江石堤のある「直江石庭公園」、同じく直江兼続が設置したとされる「龍師火帝の碑」などの見どころもあります。
森の中の丹南山神
森の中へ、森の中へ、行ってみたいと思いませんか?
このトトロの森は、中に入ることもできます。5月の訪問、入口にあたる部分ではヤエザクラがきれいに咲いていました。
森の中には特に何も無い・・・かと思いきや、小さな社が建てられています。
こちらは李山(すももやま)丹南山神という、1860年に建立された神社です。干ばつの影響で飢餓が発生した際に、五穀豊穣と子孫繁栄を願う気持ちで祀られたそう。
山の神・田の神として祀られたとのことですが、そんな神社を囲む社叢がトトロの姿になったなんて、なんともファンタジック。トトロはやっぱり神様なのかもしれません。
ちなみに、トトロの森の近くには、小トトロもいました!訪問した際は、ぜひ探してみてくださいね。
アクセスと営業情報
東北中央自動車道の米沢八幡原ICより車で15分ほど。米沢駅からは20分ほどでアクセスできます。
山形県内には、ココとは別に「トトロの木(小杉の大杉)」もありますので、混同しないようにご注意ください!
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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