鳥羽からわずか10分で到着した坂手島。滞在時間は短めなので、すぐに島内散策に出発!入り組んだ集落を散策したり、ビーチまで歩いてみたり、高台に建つ小学校へ向かったりしました。

情緒あふれる集落
港のそばに広がる集落は、まるで迷路のように入り組んでいます。この道ならば、自動車よりも手押し車が有効なのも頷けますね。
目を引くのはホーロー看板!!しかもボンカレー!!かつて営業マンが自ら貼りにまわっていたという古の看板。もうレトロ博物館などでしか見かけませんが、坂手島では今も生き残っていたのですね。
他にもFANTAやペプシ、コカ・コーラの看板も。すっかり錆びついていますが、まだ文字は読み取れます。
そんな看板の近くに立つピンク色の家。こちらは隆さんの生家。隆さんというのは「たかし」ではなく「りゅう」さんと読みます。
ここは推理作家・江戸川乱歩の妻、村山隆さんの生家であるそう。坂手島の小学校教師であった隆さんは、読み聞かせ会で知り合った乱歩と1919年に結婚します。
立派な若宮神社
集落の中にある若宮神社。島内にあった10ほどの社が合祀され、若宮神社と称されるようになったそう。
鳥居の先には立派な社殿があります。パステルピンクがかわいらしい雰囲気。
神社のそばの池には立派なニシキゴイが。近づくとパクパクしてきてかわいいです。誰か島の人が育ててるのかな。
毎年7月に開催される例祭・天王祭では、由緒ある伝統行事「棒練り」が行われます。5色の紙で飾った木の棒をまわしながら町内を練り歩くそう。境内には神宮遥拝所と、皇居遥拝所もありました。
姫の浜と海水浴場
港から20分ほどで見えてくるのは波穏やかな入り江、姫の浜。代垂仁天皇の第四皇女である倭姫命(やまとひめのみこと)が上陸したという伝説が残されているそう。
その先にあるのが坂手海水浴場。弧を描くビーチで、水がびっくりするほどキレイ!!ちょっと風が強い日でしたが、のんびりと過ごしたくなるような居心地の良い場所です。冬じゃなければ泳いでみたかったです。
さて、この先には道がないのでここからは港へ引き返します。道中には、廃墟&廃車の組み合わせも。こういう退廃的な光景が気軽に見られるのも離島ならでは。木々に包まれていく様子は、美しさすら感じます。
旧坂手小学校
さて、集落に戻ってきたのですが、船まで少し時間があります。ということで向かったのは旧坂手小学校。集落の中の階段を上った先の高台に建てられています。
ここは、2012年に廃校となった小学校。広場は開放されており、公園のようなスペースになっています。高台にあるため、フェンス越しの眺めが抜群に良いです!
遊具は錆びついていますが、体育館は現役で使用されている雰囲気。他にも校庭でグラウンド・ゴルフなどのイベントも開催されているようです。生徒はもういませんが、島の人の憩いの場として新たな役割を担っているのでしょうね。
校庭にはなんと二宮金次郎像の姿も!こんな離島の小学校にも設置されていたのですね。
さてさて、そろそろ港へと向かいます。小学校から港へは階段を下っていきます。細くうねる階段の先に海が広がる光景がたまりません。
帰りの船は行きとは異なる「かがやき」。揺れに強いカタマラン船です。
ということで、早朝の坂手島さんぽはおしまい。わずか1時間15分という非常に短い滞在でしたが、時間の流れをゆっくりに感じる島なので、すごくのんびりしたような気分になれました!
港に戻ったあとは、次の船に乗り換えて菅島へと向かう予定です。
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