酒田港をぐるっと一望することができる灯台兼展望施設。遠くまで眺めることができる日中はもちろんのこと、天気が良い日は日没間近の訪問もおすすめ。とろけるようなサンセットを味わうことができます。
酒田港のビュースポット
酒田北港緑地展望台は、山形県が酒田港のシンボルとして整備した展望施設。平成12年(2000年)に開館、酒田港を見渡すビュースポットとして知る人ぞ知るスポットです。
ビルのようなタワーのような独特のデザインの外観。客船のブリッジをイメージして作られているそうです。
よく見ると、てっぺんには灯器が取り付けられています。ここはただの展望施設ではなく、酒田灯台としての役割りも担っているのです。
実は酒田灯台としては3代目。記念すべき木造の初代酒田灯台は、現在は日和山公園内に移設されています。そんなわけで、灯台マニア必見な「灯台カード」のQRコードも設置されていました。
日没までの時間延長
さて、そんな展望施設ですが、開館時間は季節によって変動します。
6月、7月、8月:12:00~19:00
10月、11月、12月、3月:10:00~17:00
※夕日が見える日は、日の入りまで開館時間を延長
ここで気になるのが、開館時間延長の記載。日本海に沈むサンセットを見られるならばぜひそのタイミングで訪問したいところ。でも気になるのが本当に延長しているのかどうか。
こういうときは電話で確認するのが一番安心なのですが、灯台の管轄って海上保安庁とかでしょうか?観光客風情が電話していいのか非常に躊躇われます。Google Mapには電話番号が掲載されていますが、「080」からはじまる番号。もしかして誰かの携帯電話・・・?
もう近くまで来ているので、一か八か直接訪問してみます!本日の日没は18:35。18:00に訪問したところ、ばっちりオープンしておりました。これで一安心です。
ちょっとした展示室あり
入口では優しそうなおじさんが出迎えてくれました。1階はちょっとした展示室。酒田港の解説パネルや解説映像を見ることができます。
日没までまだ少し時間があるのでちらっと見学。船尾灯、操業灯、マスト灯などが展示されています。
気になるのはこの白いミニ灯台。訪ねてみたところ、詳しくはわからないけど、以前どこかで使われていたものであるそう。意外と謎な展示物でした。
展望室から見える景色
さて、そろそろ展望室へ行きましょう!エレベーターを使って、地上約18m、海抜32mにある7階展望室へ。3方向がガラス張りで開放感は抜群です。
目の前に広がる日本海。天気が良いと、山形県唯一の有人離島・飛島まで眺めることができるそうです。
北側を見ると、そびえ立つ紅白のガントリークレーン。その奥には雪化粧の鳥海山が堂々とかまえます。いつか登ってみたい山のひとつです。
南側はコスモ石油酒田風力発電所の風車がずらり。展望室内には、風車の建設を紹介したパネルもあります。
ずらりと並ぶ消波ブロックたち。海辺の誰もいない場所に整然と並ぶ姿はなんか現代アートみたいですね!
サンセットスタート
GWということもあり、展望室には夕陽を待つ人々が続々と集まってきました。
普段生活しているとあっという間に感じる日没までの時間ですが、いざそのタイミングを待っているとすごく長く感じます。徐々に赤く染まる空。こどもが日没時間に向けて「あと◯分〜」とカウントダウンをはじめました。
太陽が溶けるように海へと沈んでいきます。18:35ジャストに日没。関東に住んでいると見ることができない、海へと消えゆく太陽に心を奪われます。
日没とともに、1階にいたスタッフのおじさんが展望室に登場。「今日は天気良いけど、イマイチだったな〜」というセリフと共に閉館の案内がはじまります。
順番にエレベーターに乗って1階へ。私は最後に乗ったのですが、おじさんはそのまま展望室に。誰もいない灯台にひとりで残るのはちょっと寂しそうですが、仕事をこなす姿はかっこいいのひとこと。おじさんに敬意を払いたいです。
アクセスと営業情報
酒田駅から車で20分ほど。無料駐車場を備えています。
開館時間 | 4月、5月、9月:11:00~18:00 6月、7月、8月:12:00~19:00 10月、11月、12月、3月:10:00~17:00 ※夕陽が見える日は日入時間まで延長 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.pref.yamagata.jp/337079/kurashi/kendo/kouwan/sakatakou/north_port_observatory.html |
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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