色鮮やかなライトアップや水場に架かる竜宮橋がとても絵になる鍾乳洞。洞内の道は広々としており、全体的にとても歩きやすいため非アクティブ派でも楽しめます。近年ではコスプレ撮影会も開催されており、写真撮影にもおすすめな洞窟です。
歩きやすい鍾乳洞
満奇洞(まきどう)は江戸時代にたぬきを追いかけていた猟師が偶然発見したと伝わる鍾乳洞。与謝野鉄幹・晶子夫妻が訪れ、「奇に満ちた洞」と詠んだことから、また「槙(まき)の穴」とも呼ばれていたことから満奇洞という名がつけられたそうです。
お土産屋さんが併設された第1駐車場から洞窟の入り口までは、およそ3分ほどスロープを登っていきます。入洞券販売所には自動券売機があり、ICOCAにも対応しています。
全長は450mで高低差はほとんどありません。井倉洞と比べると、かなり歩きやすく、広々した雰囲気。数か所だけ天井が低い場所もあり、ヘルメット貸し出しも行っています。
洞内の気温は年間を通して15℃前後に保たれており、夏は涼しく冬は暖かく感じます。今回は5月の暑い日に訪問したので、ひんやりとした空気が心地よいです!
見ごたえ抜群な鍾乳石
まるで棚田のような光景は「千枚田」。畦道のような鍾乳石はリムストーン、田んぼの部分はリムストーンプールと呼びます。
絶壁のように迫る「華厳の滝」。ほんのわずかしか水が流れていませんが、水量は天候などで変わってくるのかもしれません。
たくさんの鍾乳石が連なる「ナイアガラの滝」。突如海外の名前に切り替わりました。関東生まれとしては、華厳の滝(栃木県)があるなら吹割の滝(群馬県)でも良かったのではと思ってしまいますが、おそらくそんな北関東の小競り合いは岡山県まで届いていないことでしょう。
ユニークなネーミングセンス
洞内にはユニークな鍾乳石が多数あり、それぞれ名前が付けられています。こちらは「仁王の脚」。たしかにお寺で見かける仁王像のような力強い下半身です。
こちらの名前は「竹すだれ」。まるで竹の節のような模様ができた鍾乳石、もう竹林にしか見えません。
千枚田の近くにある「山田」。おそらく山にある田んぼという意味だと思うのですが、山田ときくと人の苗字にしか見えません。山田さんを連れて行くか、写真を撮って山田さんに送ったら楽しんでもらえそうです。ちなみにこの山田は他の見どころに比べて少し地味なので、見逃さないようにご注意を・・・。
幻想的な竜宮橋
もちろん、色鮮やかなカラー照明もたっぷり。少しずつ色味が変化していく様子は、非常に幻想的です。
洞内にたまった水がつくりあげた池、入海。そこに架かる真っ赤な「竜宮橋」は、満奇洞のシンボル。洞窟内でありながらもまるで日本庭園のような姿は非常に絵になります。
橋は自由に渡ることができます。カラー照明が照らす地中空間は、まるで異世界。妖しくも美しい和風ファンタジーを感じます。
撮影場所としても人気
この洞窟は、1977年に公開された映画「八つ墓村」のロケ地でもあったそう。
(他にも、山口県の秋芳洞や高知県の龍河洞など、日本各地の名だたる鍾乳洞がロケ地になっているようです。見てみたくなりましたが、ちょっとコワイ・・・。)
近年では、コスプレイヤーの撮影スポットとしても人気で、撮影会なんかも開催されているようです。入口にはコスプレ写真が掲載されていたのですが、神秘的な照明の洞窟が異世界で撮ったような写真に仕上がっています。
また、前述の通り広々しているため、いろいろな角度から撮影が楽しめそう。一部にはこんなテーブルも設置されていたので、衣装や機材を広げて準備することもできるのでは。
※実際に撮影する際に事前許可が必要かどうかは不明ですので、撮影を考えている方は事前に問い合わせてみるのが良さそうです。
アクセスと営業情報
中国自動車道の新見ICから約30分。駐車場は第1~3まであり、満奇洞入口まではそれぞれ5分、10分、15分の距離となっています。
営業時間 | 8:30~17:00 |
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定休日 | 無休 |
料金 | 1,000円 |
公式サイト | https://www.city.niimi.okayama.jp/kanko/spot/spot_detail/index/77.html |
※掲載の情報は2022年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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