喜界島 Part 7 神秘的なウフヤグチ鍾乳洞と戦争遺跡(喜界町/奄美群島)

喜界島

レンタルバイクでめぐる喜界島もこれでラスト!島を代表する観光スポット「ウフヤグチ鍾乳洞」「埋蔵文化財センター」に加えて、「中里戦闘指揮所跡」と「掩体壕」という戦争遺跡にも立ち寄ります。古代~近代まで、喜界島のあゆみを知ることができるスポットです。

<前回>

喜界島 Part 6 茶屋で食べるカラジューリとヤギ料理(喜界町/奄美群島)
喜界島の名物グルメといえばカラジューリ。島に来たならばぜひ食べておきたいレアな料理です。名前からはまったく想像がつきませんが、その正体とは・・・。
訪問日:2024/9/25(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

神秘的なウフヤグチ鍾乳洞

喜界島のほぼ中心には、ウフヤグチ鍾乳洞があります。入場料のかかる観光鍾乳洞かと思いきや、受付不要の自由に見学できるタイプ。フリー鍾乳洞なんて、離島以外ではあまり見かけませんよねー!

階段を登ると、すぐに洞窟の入口。迫力ある岩の壁と、そこに広がる樹木の根が神秘的な雰囲気。

このあたりは長石の辻遺跡。中国製の竜窪青磁碗などが出土したことから、鎌倉時代のものと考えられています。

無人ですが、ウッドデッキと照明設備はあります。普段着で充分歩けるように整備されており、ライトなども持参しなくてOK!

進んでいくと壁沿いには多数の鍾乳石の姿が。かつてはもっと多くの鍾乳石や石筍があったそうですが、戦時中に守備隊の防空陣地となった際、その多くが切られてしまったそうです。

なお、Wikipediaには「洞内には入れない。」という記載も・・・!普通に入れてしまったのですが、大丈夫だったのかな?

歴史を学ぶ埋蔵文化財センター

ウフヤグチ鍾乳洞のすぐ近くには町立埋蔵文化財センターがあります。喜界島では貴重な屋内型のスポット。廃校となった小学校を活用した施設であるそうです。

展示室内では、喜界島の古代がパネルで紹介されています。縄文時代から人が暮らしていた痕跡の残る喜界島。総合グラウンドから出土した縄文土器、崩リ(くんでぃー)遺跡から出土した石の加工品などが並んでいます。さらには平安時代の土師器、鎌倉時代の白磁椀なども続きます。

小ハネ遺跡の焼骨再葬墓も。「再葬」というコトバが気になったので、じっくり展示を読んでみると、「一度土葬を行ったあと、数年後掘り返して火葬、再度同じ墓に埋葬する」という喜界島オリジナルの埋葬方法であるそう。

さらに喜界島では11世紀後半〜12世紀、奄美群島では唯一といわれる鉄の生産が行われていました。その痕跡である炉壁や流動滓などの出土品も並んでいます。こんな南の島でも製鉄が行われていたのは初耳でした!

波穏やかなスギラビーチ

空港のすぐ裏手には、喜界島を代表するビーチ、スギラビーチがあります。

入江になっているため波も穏やか。潮の干満に関係なく泳ぐことができる絶好のシュノーケルスポットでもあるのですが、あいにくの悪天候。

雨が降っていてもシュノーケルは問題ないのですが、レンタルバイクでひたすら雨の中を進んできたため、すっかり冷え切ってしまいました。

またいつか来たときは絶対にここで泳ぎたいです!

日帰り入浴を探せ

お次に向かったのが、空港から徒歩10分ほどのところにある喜界第一ホテル。なぜここで突然ホテルが登場するのかといいますと、急遽日帰り入浴を利用したのです!

雨に打たれすぎてカラダがすっかり冷え込んでしまい、喜界島でお風呂に入れる場所を探したところ、ヒットしたのがこちらのホテル。14:00~22:00の間は、大浴場にて立ち寄り入浴も可能なのです。

サウナ付きですが浴室は内湯のみのコンパクト。小さなお風呂で入浴料は1,000円、タオルも付けると1,500円とそれなりのお値段ですが、冷え切った状態でのお風呂はプライスレス。

お風呂から出る頃にはすっかり雨も上がっていたので、レンタルバイク再開です!

民家に囲まれた戦闘指揮所跡

フライトの時間が近づいてきたので、空港から離れるのは少し不安。ということで、空港近くのスポットへ。

空港から徒歩5分ほどのところ、民家に囲まれた場所にはこんなコンクリート建築の跡があります。

こちらは太平洋戦争時に建造された中里戦闘指揮所跡。鉄筋コンクリート造りでかなり存在感のある戦争遺跡です。

フェンスがあるため中に入ることはできませんが、スキマから覗くことはできます。周辺はしっかりと整備されていますが、なぜか解説版が見当たらず。

ネットで調べてみると、喜界空港は沖縄の敵艦隊へ向かう戦闘機が整備・給油するための中継飛行場であり、この指揮所は軍事判断や作戦指示が行われていた場所であるそう。なお、現存する戦闘指揮所の建物は国内唯一という噂も。

巨大な掩体壕

中里戦闘指揮所跡から600mほど離れたところにも戦争遺跡があります。こちらのコンクリート造りの大きな空洞スペースは、掩体壕(えんたいごう)と呼ばれる施設。

掩体壕というのは、装備・物資・人員を敵の攻撃から守るための場所。ここでは戦闘機を爆撃から守るために格納、さらに天候に左右されない整備場としても利用されていました。

かつては島内に50ヶ所もの掩体壕があったそうですが、コンクリート製はこれだけ。他は盛り土で囲み木の枝などでカモフラージュした簡易なタイプであったようです。


 

このあたりで帰りの飛行機の時間が近づいてきたので島内観光もおしまい。本当はもっと行きたい場所がたくさんあったのですが、大雨に負けていろいろと諦めました。またいつの日にか・・・!

<今回行けなかったスポット>
・アサギマダラ観察地(蝶の道)
・阿伝集落 サンゴの石垣
・百之台展望台
・七島鼻
・テーバルバンタ
・巨大ガジュマル群(夫婦ガジュマル)
・手久津久の巨大ガジュマル
・地下ダム

最後に、空港近くのスーパー「ショッピングセンターふくり」でお買い物。帰りのフライトは【喜界島 発 17:35 →鹿児島経由→ 羽田 着 20:50】という時間帯なので、機内で食べる夕飯のおにぎりを買い込みました!

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