「石切りの渓谷展望台」をはじめとした採石に関するスポットをめぐったのが前回のおはなし。豊浦のK’sラボで食事&ミュージアム見学を済ませ、楠港から「真鍋島」行きの船に乗ります!そのハズだったのですが・・・。
お腹が空いたらK’sラボ
豊浦港のそばにあるスポット、K’sラボ。倉庫のような外観ですが、ここは観光で訪れた場合におすすめの立ち寄りスポット。
自転車をはじめ、シーカヤック、SUP、シュノーケルセット、ビーチボール、マリングッズなど様々なレンタル品を取り扱っています。
さらに、カフェも併設!各種ドリンクに加えて、島チキンカレー、鶏めしなどの食事メニューもそろっています。「石切りの渓谷展望台」目当てで島に訪れると、必然的にお昼時。ランチタイムに立ち寄るのにぴったりです。
今回私が頼んだのは鯛骨ラーメン。鶏チャーシュー、斜め切りの青ネギ、醤油ベースのスープ。これは笠岡ラーメンだ!スープも鶏チャーシューも旨味たっぷりでめっちゃ美味しかったです!!
ちなみに、壁にはザ・ローリング・ストーンズ、ザ・クロマニヨンズ、ザ・クラッシュ。ここのマスターはきっとロック好きです!
本当はここで自転車を借りれば、もっと島内のいろいろな場所に行くことができたのですが、今回の私のプランはこの後で三洋汽船の楠港まで行く必要があるため、利用を断念。行きも帰りもフェリーの港である豊浦港を利用する方は、自転車レンタルがおすすめです!
採石の歴史を学べるミュージアム
そんなK’sラボですが、ミュージアムも併設。島では貴重な屋内スポットです。
壁に並んでいるのは、石材業で栄えた当時の写真。昭和30年代後半には東海道新幹線開通による各駅の建築材、さらにお墓ブームもあり石材が飛ぶように売れて出荷が追いつかないほどであったそう。100隻もの石船が休まずに動いていたとのことです。
北木島の石を使用した建造物、「靖国神社の石鳥居」「三越本店」「日本銀行本店」などの建築の様子も見ることができます。
ふいご場の様子も再現されています。石切場や加工場で使用された「のみ」などの道具をつくる場所。金属を熱し、玄能で形を整え、冷まして仕上げていきます。
奥にある木の箱が「ふいご」。送風装置であり、これを使って火を調節していたそうです。
館内は一部屋だけなので、さらっと見終わります。シアターもあるのですが、調整中でした。
のどかすぎる楠港までの道のり
お昼ご飯も済ませ、ミュージアムも見学して時刻は13:35。次に乗る船は、楠港14:34発。これで本日最後の島、真鍋島へ行きます。
ここから楠港までは歩いて40分ほど。豊浦から楠は海辺の広々とした車道が続いています。お店や見どころなどは全くない、本気で何も無い道を歩きます。
ふと海を見るとボラの群れが!他の島でも見かけたのですが、この季節の瀬戸内海はボラが多いのでしょうかね。
他にもアカクラゲ、クロダイ、クサフグ、ミズクラゲなど様々な生き物が。島の海は生き物が豊かです。
ゆっくり歩いて40分、14:15に楠港に到着しました。堤防の先に小さな待合室はあるものの、トイレや自販機はありません。ちゃんと船が来てくれるか不安になります
想定外のトラブル発生
さあ、ここで島旅恒例トラブル発生です!!
日差しが強いので待合室の中で待っていたところ、汽笛が聞こえてきました。急いで荷物をまとめて外へ出たのですが、港に人がいないと判断されたみたいで 船は停まらずに素通りされてしまいました!!全力で手を振るも気がついてもらえず。
置いていかれた・・・?
楠港に次に来る船はありません!この港に立ち寄る便は非常に少なく、上り下りともにもう今日は船が来ません。これはまずいです。
近くに停まっている車のおじさんに話すと「とりあえず乗りな!」と急いで車を飛ばして大浦港へ向かってくれました。
さきほど見逃されてしまった船は、このあと北木島のもうひとつの港・大浦港にも立ち寄るのです。時間的には出港時刻よりも前に港についたのですが、桟橋の乗客が乗り込み終えていたため、船はもう出てしまっていました。
詰みました。
車に乗せてくれたおじさんから事情を聴いた港のおじさんが、時刻表見ながら代替プランを立ててくれました。さらに船に電話で確認もしてくれました。
真鍋島の滞在時間は短くなりますが、どうやらまだ日帰り訪問が可能に。ということで、このように変更となりました!
真鍋島滞在時間が1時間減ってしまいますが、行けるだけでもありがたい。笠岡に戻る時間が2時間遅れるため夕飯の笠岡ラーメンは営業時間的に断念となりますが、まあ仕方ないです。というか、さっき笠岡ラーメン食べてるから我慢しなさい。
あとはスマホの充電が若干ピンチ!みんな、島に行くときはモバイルバッテリーは多めに。船で充電できる可能性もあるので、できれば充電器も持っていこうね!
とりあえず、島のおじさんたちご迷惑をおかけしました&ありがとうございます!!!
2時間のフリータイム
時刻は14:45。次の船は17:06なので大浦港で2時間のフリータイムとなりました!
気を取り直して港周辺を歩いてみると集落内に諏訪神社をみつけました。かなり立派な神社、境内も広々としております。
諏訪神社の近くにあるのは笠岡市立北木小学校。現在は北木島診療所・北木公民館となっているようです。
こちらの情緒あふれる建物は天野家旅館。創業120年の木造旅館で、今でも現役。『劇場版トリリオンゲーム』にてガクと凛々が宿泊した旅館であるそう。北木島、白石島、真鍋島にはロケ地が点在しており、聖地巡りに訪れる人も多いらしいです。目黒蓮さんのアクスタを持ってきて写真撮ったりしているらしい。私も、会う人みんなに聖地めぐりだと勘違いされ続けています。
天野家旅館の先にある北木中学校。現在は休校中ですが、北木石記念室があるそう。見学には予約が必要とのことなので断念。
千鳥・大悟さんの生家もあるのですが、歩きだと片道1時間はかかるそう。もし向かってしまったらまた船を乗り過ごす可能性があるのでこちらも断念。
しばらく歩き回ったりもしたのですが、今日は朝から白石島にて山登りして、北木島でも歩きっぱなし。さすがに少し疲れたので、港のベンチに腰掛けて、島の人や観光客と雑談して過ごしました。
さあ、待ちに待った船が来た!高速船のニューかさおか。500円のチケットを買って、真鍋島へと向かいます!いろいろありましたが、無事次の島へ行けて一安心。
コメント
[…] という予定でしたが、北木島でいろいろあって以下に変更となりました!詳しくは前回の記事にて。 […]