笠岡諸島めぐりの5島目は大飛島!まずはいつも通り島の簡単な紹介やアクセス、そして港周辺の情報から。港のすぐ近くにある学校では、古代祭祀遺跡やそこからの出土品を見ることができます。
大飛島ってどんな島?
笠岡諸島に属する大飛島(おおびしま)。900mほどの距離にある小飛島(こびしま)と合わせて「飛島(ひしま)」と呼ばれる島です。
島内には600本のツバキが自生しており、キャッチフレーズは『潮待ちと椿の島』。かつては、干潮時に小飛島との間に砂州が繋がることがあったそうですが、潮流の変化により最近は見られなくなっているそうです。
島内には、通称「ハチマキ道路」という島を一周する道路があります。一周4km、徒歩ならば1時間~1時間半くらいとのこと。
アクセスと訪島計画
六島へ向かう定期船は、笠岡駅から徒歩5分の笠岡住吉港から出ています。笠岡からの乗船時間は40分ほど。
三洋汽船が運航しており、小飛島・大飛島・六島(むしま)と3つの島をめぐるため「六島航路」とも呼ばれています。この航路は1日4便ですが、大飛島に寄港するのは1日3便ほど。しっかり時刻表を見ておくのがおすすめです。
ということで、今回の計画はこんな感じ。朝イチで六島へ向かった後に立ち寄りました。
六島から大飛島へ
今回乗船したのはこちらのしおじ。六島の湛江港からなので、運賃は430円。乗船時間はわずか15分です。
大飛島へ向けて出発!間違えて途中の小飛島へ降りてしまうというトラブルもありましたが、まだ出港前だったのでセーフ!!しつこいですが、三洋汽船は船内アナウンスが無いので本当にご注意を。
たどりついた大飛島の洲港。下船したのは私と二人組のお兄さんだけ。
港にはお店などはありませんが、とっても広々としてます。
トイレ付きの待合室があります。そして自動販売機があります!!!
自販機ごときで何を騒いでいるかと思われるかもしれませんが、この六島航路の六島・大飛島・小飛島には商店はなく、自動販売機もここにあるだけなのです。この自動販売機に大喜びする感覚、「島旅を実感する瞬間」です!!
さきほどの六島の登山で水分をかなり持っていかれてしまったので、これは嬉しすぎます。スポドリが飲みたかったのですがあいにく品切れ。島の自販機は品切れが多いので、見つけても安心はできません。他の冷た〜い飲み物も品切ればかりで、やむを得ずデカビタ(缶)を選択しました。
港にはマップもあります。ちゃんと自動販売機の位置もマッピングされているのが親切です。
校庭にある古代遺跡
港のすぐそばに立つ立派な建物は、2014年に閉校となった旧・飛島小中学校。
その校庭にあるのが大飛島遺跡。昭和37年(1962年)、鉄棒を設置しようと地面を掘っていたところ、銅鏡・銅鈴・銅銭・土器類などが出土して偶然発見されたものであるそう。
シュロの木の奥、山肌に沿って巨石が積み上がっています。ここは海上交通の安全を祈願した祭祀跡と考えられています。遣唐使派遣の際に、航海安全の祈願が行われた場所であったそう。さらに鎌倉時代には生活の場でもあったようです。
教室の一部屋は飛島歴史文化展示室となっており、無料で見学可能。発掘調査時の写真や、出土した土師器などが展示されております。
遺跡からは和同開珎をはじめとした貨幣も多数見つかっています。多数の出土品は、ここ以外にも笠岡市立郷土館にも展示されているそうです。
このあとは、ハチマキ道路へ。島をぐるっと一周してみます!
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