創世神アマミキヨが降り立った聖なる島『久高島(くだかじま)』(南城市)

沖縄本島周辺の離島

古来より神が住む島として崇められる聖なる離島・久高島。一般人は入島できないかと思いきや、沖縄本島からフェリーや高速船で気軽にアクセスできる島なのです。今回は約1時間という短い時間の中、レンタサイクルを借りて島内をぐるっとまわりました。

2018/10/7(日)

聖なる島

知念岬から約5.3kmのところに位置する久高島。周囲は約8.0km、人口は200人ほどの小さな島です。

この島は琉球の創世神であるアマミキヨが降り立った地。ここから琉球の国づくりがはじまったことを考えると、非常に重要な場所です。

一般人が上陸することがきない福岡県の沖ノ島とは異なり、そこに暮らしている人もおり、定期便も出ているため観光客でも渡ることができます。レジャー要素もあるため、夏場は想像以上のにぎわいを見せます。

久高島へのアクセス

久高島行きの船が出るのは南城市にある安座間(あざま)港。車の場合は那覇空港より約50分ほど。斎場御嶽からは約2分ほどでアクセスできます。

久高島へ向かう船は高速船とフェリーの2種類。高速船は15分770円フェリーは25分680円です。

安座間港発 久高島発 船便
9:00 8:00 高速船
10:00 9:00 フェリー
11:30 11:00 高速船
14:00 13:00 フェリー
15:30 15:00 高速船
17:30(※17:00) 17:00(※16:30) フェリー

※10/1~3/31は最終便が30分早くなります。
※2021年7月の情報です。最新情報は
公式HPからご確認ください。

便数は1日6便となかなか便利。今回は③11:30の便で行き、④13:00の便で帰ってくるという滞在時間1時間15分のショートステイにしました。

3連休の中日ということもあってか、船は意外と混んでます。10分前に乗ったところ、もう座席はありませんでした。連休などの混雑時は早めの乗船がおすすめです。

島での移動手段

さあ、久高島に到着です!

離島で考えなくてはいけないのが、島の大きさとそれに見合った交通手段。

久高島には、そもそも公共交通機関やレンタカー・レンタルバイクはありません。それほど大きい島ではないため徒歩でめぐることもできますが、短時間の滞在だと少しきびしい。ということで自転車を借りることにしました。

島内にレンタサイクル屋さんは3ヵ所ありますがそれぞれ数に限りがあります。もし船が混んでいた場合、下船したらまずはレンタサイクル屋さんへ向かうのが良さげです。

今回は最初に寄った久高船待合所で借りることができました。料金は1時間300円、1日1,000円。

久高島は平坦なので、自転車はすいすい走ることができます。そのため、島内は自転車に乗った観光客ばかり。そんな観光客の中には、沖縄の離島に不似合いなフリフリの女装したおじさまの姿も・・・

聖地がびっしり

「kudaka map」を開くとそこに記されているるのはウプシガー、ハタスニートゥバル、ティミグシク・・・・

さっぱりわかりません!!

その多くは聖地である御嶽(ウタキ)であったり、儀式に使う井戸(カー)であったりと、信仰上重要な場所。無許可で立ち入ることは禁じられています。

実際に島を散策していても、聖地に関する解説や案内板などは設置されておらず、非常にリアルな雰囲気。中には現在でも男子禁制の場所もあるそうです。

あれ?もしかして、さきほど見かけた女装子おじさまは男子禁制の聖地へ向かったのでしょうか!?かつて男子禁制であった斎場御嶽では、男性である琉球国王が入る際に女装をしたといいます。おじさまもきっとそれを踏まえて女装したのでは・・・。

 

美しいビーチ

聖地をめぐるのも少し気が引けたので、とりあえずメーギ浜へ。白砂のビーチと青く美しい海が広がる海水浴場で、マリンスポーツやレンタルショップなどもあるレジャーな雰囲気の浜辺です。

海水の透明度は高く、とってもキレイ。特に防波堤周辺は海底まで見通せるほどクリアです。シュノーケルも楽しめそうですが、今回は持参していないので断念。

浜辺にはキレイな貝殻もたくさん落ちていますが、久高島の物は持ち帰ってはいけません。万が一掟を破ると災いが降りかかるそう。

こちらはイシキ浜。海の彼方にあるといわれたニライカナイより、五穀の種子が入った壷が流れついたという伝説が残る場所です。この種子により、琉球では農耕がはじまったとされています。

久高島の宿泊施設

久高島には宿泊施設も6軒ほどあります。沖縄らしく、どこも比較的リーズナブルに宿泊可能。

こちらは久高島宿泊交流会館。2名1室だと一人あたり3,500~4,300円程で泊まることができます。

こちらの簡易郵便局も、実は宿泊可能なスポット。郵便局と民宿を兼業しており、3,500円くらいで泊まることができます。

郵便局に泊まれるなんて超レア体験!本来なら4日前にここに泊まる予定でしたが、船の欠航で島に行くことができずキャンセル。今回は目の前を素通りすることしかできませんでした。またいつの日にか・・・・。

ちなみに郵便局が休みとなる日・祝は宿泊不可となるため、一般人には少し利用しにくい宿でもあります。

ここもまたネコ島

久高島にはネコがたくさん暮らしており、宮城県の田代島や愛媛県の青島などと並び、猫島の1つにカウントされています。

ここの猫たちは人慣れしており、ビニール袋をガサガサすると餌をもらえると思って近寄ってきます。

久高島のネコは海水を嫌がらないとの噂を耳にしたのですが、実際に確認はできませんでした。次来たときは郵便局に宿泊して海に入るネコを見てみたいな。

帰りは13:00久高島発のフェリーで安座間港へ!今回の滞在時間は1時間15分とかなり短めだったので、めぐることができたのは島の約半分ほど。

ビーチでのんびりしたり聖地をめぐったり、はたまた名物のウミヘビ料理「イラブー汁」をたしなむにはもっと時間が必要かと思います。

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