ゴールド鳥居が輝く令和の神社『ほしいも神社』(ひたちなか市)

茨城県

阿字ヶ浦を見渡す高台に建つのは、茨城名産の「ほしいも」にちなむ一風変わった神社。金色に光り輝く鳥居の連なる先には、ほしいもの神様を祀っています・・・!

訪問日:2024/8/12(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

連なる金色の鳥居

茨城県の名物「ほしいも」。全国の総生産量の約9割が茨城県。中でもひたちなか市の阿字ヶ浦はほしいも作りにぴったりな気候もあり、県内有数の産地として知られています。

そんな阿字ヶ浦を見渡す高台に建立されたのがほしいも神社。令和元年に建てられた新しい神社です。

金色の鳥居が連なるインパクト抜群な光景。これは地元企業や個人が奉納したものであるようです。

この神社は、アートディレクターの佐藤卓氏がコンセプトを手掛けたそう。ニッカウヰスキーやロッテキシリトールガムのパッケージデザイン、NHK教育「にほんごであそぼ」にも関わっているグラフィックデザイナーです。

境内の見どころ

海が見える方角にも黄金の鳥居が数基並んでいます。

その鳥居を抜けた先にあるのは、日本一小さないも畑。「紅はるか」「ひめあやか」「いずみ」「ほしあかね」の4種が植えられていました。今更ですが、サツマイモの品種名ってめっちゃかわいくないですか?

鳥居の傍に置かれているのは黄金のバイク。ピカピカのボディに描かれているのは、ブランドロゴと見せかけて「Hoshiimo Jinja」の文字。またがって写真撮影も楽しめます!

プレハブの休憩所内には、ほしいも自販機もあります!べにはるかを使ったほしいもだけでなく、「いばらきほしいもクランチ」やほしいもパウダーを使用した「ほしいも屋さんのかりんとう」など、さらに加工したラインナップも。

堀出神社の境内社

ほしいも神社のすぐ傍に建つのが堀出神社。誉田別尊を祀る神社です。創建は1663年であり、ほしいも神社はこの堀出神社の境内社であるようです。

社務所ではほしいもの絵馬や、お守り、さらにほしいもみくじなどの扱いも。

さらに芸能人のサイン、テレビのカットなどが貼られています。ほしいも神社はメディアでも話題のスポット。

ちなみに「堀出」という社名は、刀・槍・鉾などが掘り出された地に建立された社であるため。掘り出すという動作は、奇跡的にサツマイモ感もありますね。

カフェでひとやすみ

敷地内には「カフェクイル」というお店が営業しております。海が見えるオープンテラスタイプのカフェで、参拝のひと休みにぴったりです!

営業時間:10:00~15:30
定休日:不定休

コーヒー、アフォガード、ジュースなどのドリンクメニューに加えて、限定20個の「自家製スイートポテト」もあります。優しい甘さと、ひんやり食感がとっても美味しいメニューでした!

気になる御祭神

ところで、この神社の御祭神はどんな神様なのでしょうか?日本にほしいもの神様なんていましたっけ?

境内に置かれた胸像、こちらは小池吉兵衛之像。茨城県における干し芋の創始者の一人であり、この人物こそがこの神社の御祭神なのです。明治8年に前浜村(現・阿字ヶ浦町)に生まれ、早くからサツマイモの加工に着目。弟の大内地山とともに干し芋の製造を開始。静岡から講師を招いて技術力向上を図り、 販路の開拓にも努めました。

この小池吉兵衛翁とともに、宮崎利七翁、湯浅藤七翁、大和田熊太郎翁、白土松吉翁の合計5名がほしいもの神様として祀られています。

宮崎利七は静岡県の「切り干し芋」の製造技法を湯浅藤七に学ばせ那珂郡湊町で干し芋の製造を始めた人物。大和田熊太郎は前渡村の村長に就任し干し芋製造を地場産業にしようと尽力した政治家。白土松吉は那珂郡役所の技手として「白土式甘藷栽培法」を考案しサツマイモの増産に尽力した農学者とのこと。多くの人の力が合わさり、名産として育っていったのですね。

ほしいものが手に入る

さてさて、御祭神も判明したところで、気になるのはそのご利益。参拝時に何を願うのが良いのでしょうか?案内板によると、「ほしいものをしっかり念じて参拝ください」。干し芋を念じるとはどういうことでしょうか、と思ったのですがよく見ると「の」が入っています。

なんと、「ほしいも」ではなく「ほしいもの」を念じることで、それが手に入るというご神徳があるそうです。

みなさま、欲しいモノありますか?最近物欲が無い私は欲しいモノが思い浮かばず、お社の前で一時停止してしまいました・・・・。

アクセスと営業情報

開門時間 参拝自由
料金 無料
公式サイト https://horide-hachiman.com/

※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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