愛知県の離島である日間賀島(ひまかじま)は、離島らしい穏やかな風景とハイセンスなおしゃれポイントが調和したユニークな島。海の季節が本場ですが、オフシーズンでも写真を撮ったり、タコを食べたり、のんびり散歩したりとたっぷり楽しめます。
日間賀島ってどんな島?
日間賀島は、愛知県の三河湾に浮かぶ離島。篠島(しのじま)・佐久島(さくしま)と合わせて愛知三島とも呼ばれています。
名産のタコ・トラフグといった海産グルメに加えて、海水浴・潮干狩り・漁業体験などのアクティビティも豊富にそろっており、三島の中では一番小さくとも訪れる観光客が一番多い人気の島です。
日間賀島行きの船は、師崎港・河和港・伊良湖港の3ヶ所から出ており、一番近い師崎港からは約10分と気軽に遊びに行くことができます。
日間賀島には西港・東港と2つの港があります。港が複数ある島というのは、港同士の距離が離れているため、どの港に行くかは事前に確認しないと大変なことになります。しかし、日間賀島の2港間はわずか1.4kmしか離れておらず、徒歩でもわずか20分ほどで移動できてしまいます。
篠島から西港へ
今回は、2島めぐり周遊券を使って篠島から西港へと渡りました。朝イチで出発し、午前中のうちに2島をめぐるというちょっとお急ぎコースです。
師崎7:40⇒篠島7:50
~篠島 滞在1時間20分~
篠島9:10⇒日間賀島(西港)9:20
~日間賀島 滞在1時間45分~
日間賀島(東港)11:05⇒師崎11:20
西港周辺は、お土産屋さんや食堂、ホテルやビーチもありとてもにぎやかな印象。港には現代的なデザインの「ひまポ」という待合所兼観光案内所があります。マップもあるので、最初に立ち寄るとスムーズな島内観光が楽しめます。
日間賀島は起伏が少なく平坦な地形で、徒歩でも1時間ほどで一周できます。レンタサイクルを利用すれば一周わずか20分。気軽に島内散策が楽しめる島なのです。
島の歴史がわかる資料館
島の中央付近にある灯台のような建物は日間賀島資料館。
休館日:水曜
料金:無料
日間賀島の歴史や島の人々の暮らしについて、様々な資料を展示した郷土資料館。一部屋だけの小さな施設なので、島内散策の合間にふらっと立ち寄るのにぴったり。
特に伝統的な漁法についての展示が充実しており、実物の漁具とともに置かれた解説はとってもわかりやすい。古来に行われていたサメ漁や、今も名物となっているタコ漁など、海とともに暮らしてきた人々の営みを学ぶことができます。
爽快さとスリルの紙一重・恋人のブランコ
日間賀島にはたくさんのフォトスポットがありますが、その中でも代表的なのは島の東側にある恋人のブランコ。海を見下ろす高台に育った立派な一本松に、縄で作られたブランコがぶら下がっています。
恐る恐る乗ってみたところ、めっちゃ楽しい!漕ぎ出すと目の前に大海原が広がり、爽快感抜群です。その見た目から「ハイジのブランコ」とも呼ばれておりついついヤッホーと叫びたくなりますが、海なので山びこが帰ってくることが無いのでちょっと切ない。
少し揺られているくらいなら心地良いのですが、ある程度漕ぎ続けて勢いづいて来ると途端に恐怖に。手を離したら海にダイブしてしまいそうなスリル満点のアトラクションに変貌します。
リゾート感あるサンサンビーチ
東港のすぐ近くには、ゆるく弧を描くサンライズビーチが広がります。波が穏やかで、海水浴にはぴったり。夏になると、子供向けのアクティビティ教室であるキッズアドベンチャーも開催されているそうです。
砂浜には真っ白な階段があります。青い海とのコントラストが素敵で、写真映えもばっちり。階段に並んで腰かけたら、とっても良い写真が撮れそう。
なお、西港にはサンセットビーチという砂浜があります。サンライズビーチよりは小さいのですが、旅館やホテルが立ち並ぶエリアなのでかなりにぎわいます。さらに、5~9月になると南知多ビーチランドよりイルカがやってきて、ふれあいイベントも開催されているそうです。
あちこちにタコがいっぱい
日間賀島といえばなんといってもタコ!あちこちにタコのデザインが隠れているため、散策ついでにタコ探しをするのも楽しい。
西港には大きなタコのオブジェがあります。センスを持ったデザインは、何となくお出迎えしてくれているようなあっぱれな雰囲気。「にっしー」という名前が付けられています。
一方、東港にも同じくらいのサイズのタコがいました。こちらは「がっしー」という名前だそう。にっしー同様にセンスを持っていたのですが、壊れてしまったようです。
日間賀島は古来よりタコ漁が盛んで、釣り、モリ、タコ壺と3種類の方法で行なわれていましたが、現在はタコ壺がメイン。タコ壺の形も様々ですが、今はプラスチック製の横おき型が主流とのこと。
なお、タコ壺で獲ったタコは傷がないため上物として扱われるそうです。
おしゃれカフェもありマス
離島らしい食堂的なお店も多くありますが、おしゃれな雰囲気のカフェが多いのも日間賀島の特徴。
島の東側の住宅地の中にある丸豊商店は、ウォールアートや看板がとってもハイセンス。しらすソフトという、かなり攻めたメニューを扱っています。
カラフルなペイントが目をひくHaigeeBeachHouse。タコ飯やカキフライなどの食事メニューもそろう海の家ですが、まだオープン前でした。
サンライズビーチ近くに停められているかわいい黄色のスクールバス。こちらはヒマカーズキッチン 萬丸というカフェ。まだ10:00なのでほとんどの店はオープン前でしたが、ここは早い時間から営業しています。
ご飯物は11:00〜とのことなので、タコの唐揚げだけ注文。揚げたてのタコはサクサクでとっても美味しい。朝早くに来てタコを味わうにはココに来よう!
東港から師崎へ
帰りは東港11:05発の船で、本土の師崎港へ帰ります。東港には待合所と、カフェや食堂も入っているお土産屋さん、そして島唯一の信号機があります。
信号機は常に点滅状態。これ必要?と思うかもしれませんが、きっと島の子供が信号を知らずに育つのを防ぐためにあえて設置しているのではないでしょうか。
軽く散策するだけなら滞在1時間45分で充分でした。次は海のシーズンに来てのんびり過ごしてみたい島です。
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