ガイドツアー限定!神秘的な空間広がる『ガンガラーの谷』(南城市)

沖縄県

巨大なガジュマルや鍾乳洞、旧石器時代の遺跡が残る神秘的な谷。ガイドツアーに参加すれば、その内部をじっくりと見学することができます。予約制ですが、20分毎の催行であり当日電話予約も可能。参加しやすさもポイントです。

訪問日:2024/9/19(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

予約制のツアーに参加

おきなわワールドのすぐ隣に広がるガンガラーの谷。太古の昔は鍾乳洞でしたが、崩壊してしまったため自然豊かな谷状の地形が広がっています。この谷は自由に見学ができるわけではなく、ガイドツアーへの参加が必須。20分毎であるため1日20回以上も開催されており、所要時間は約1時間20分

基本的に事前予約が必要ですが、当日でも空きがあれば参加できます。今回は当日向かう前に電話してみたところ、丁寧で親切なスタッフさんが空きがある時間帯を教えてくれました。

※人数に上限があるためお目当ての時間が満席ということも。公式サイトの「オンライン予約」ページを見ると、空き状況の確認もできます~。
Web予約システム | ガンガラーの谷

こちらの洞窟が受付。階段を降りた先、穴の中に受付カウンターがあります。

受付カウンターの隣に広がるのは巨大な洞窟空間!ここはケイブカフェというスペースで、コンサートやパーティーが開催されることもあるそうです。

ケイブカフェでは、ツアー参加者は500円でドリンク飲み放題という特典も。なお、ツアー参加時にはお茶の入った水筒が渡されますので、カフェで飲み過ぎにはご注意を。

生い茂る巨大な植物

ガイドさんとともに進んで行くと、最初に目に入るのは大きな葉っぱ。クワズイモという植物で、トトロごっこで人気。

こちらは台湾からきたジャイアントバンブー。太さは直径30cm、高さは30mにも及ぶ巨大な竹です。なんと数ヶ月でこのサイズまで育つという、恐るべき成長速度を誇っています。

大きなガジュマルは、枝から多数の気根を地面に垂らしています。この根はやがて太い幹に育っていき、少しずつ前に進んでいくそう。まるで歩いていくような姿です。

神秘的な洞窟

ここはイナグ洞と呼ばれる洞窟。「イグナ」は女性のことであり、安産祈願などが行われるそう。4mの縦穴を潜った先には、乳房のような鍾乳石があるそうです。

川が流れ込んでいるのはイキガ洞。ここではランタンを片手に真っ暗な洞窟の中へと進んで行きます。

「イキガ」は男性を意味する言葉。奥には男性のシンボルのような巨大な鍾乳石も。

巨大な大主ガジュマル

途中、車道をくぐるポイントもあります。人工のトンネルの中で、ガンガラーの名前の由来についての説明がありますが、これは参加してのお楽しみということでここではヒミツにしておきますね。

トンネルを抜けると、この洞窟最大の見どころとなる大主(ウフシュ)ガジュマルが姿を現します。谷状の地形の中心に堂々とそびえ立つ荘厳な姿に目が眩みます。

このガジュマルの推定樹齢は150歳。人間よりはずっと長生きですが、日本各地の名だたる巨木と比較すると意外と若く感じます。ガジュマルは成長が早いのですね。

武芸洞で知る港川人

ラストは武芸洞という洞窟に。ここで、解説があるのが港川人について。縄文時代よりさらに昔である旧石器時代に暮らしていた人類で、谷の近くの港川フィッシャー遺跡から骨が見つかっております。

この武芸洞は明るくて風の通りが良く、人が住みやすそうな空間ということで発掘調査が行われました。その結果、焦げたイノシシの骨、爪形文土器、数千年前の石の棺などが出土。発掘された人骨は貝殻のビーズの腕輪をしていたそうです。

ここは4,000年前の遺跡ですが、わずか15cm程度しか埋まっていなかったというのも驚きポイントです。


そんな感じで、ガイドツアーはおしまい。1時間20分のツアーは、見どころたっぷりでとっても充実していました。

今回2回目の参加だったのですが、前回も今回もガイドさんのトークが非常に面白かったです!自然や歴史の解説に加えて、ときおり笑いどころもありで飽きることなく楽しめました。

洞窟の出口は入口とは異なり、おきなわワールド内にあります。今回はもう閉園時間でしたが、「ガンガラー→おきなわワールド」というコンボはきっと定番なのでしょうね。

アクセスと営業情報

那覇空港から車で30~40分ほど。

開館時間 9:00~17:30
休館日 年中無休
料金 2,500円
公式サイト https://gangala.com/

※掲載の情報は2024年9月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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