温泉街の現代アート美術館『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』(由布市)

大分県

名だたるアーティストの個性が詰まった現代アートがずらりと並ぶ美術館。刺激的な絵画やインスタレーションで、非日常が体験できるミュージアムです。チケットは予約制となっているので、そこだけご注意ください。

訪問日:2024/4/8(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

隈研吾建築の美術館

湯布院のメインストリート、湯の坪街道から少し入ったところに建つCOMICO ART MUSEUM YUFUINは、現代美術を中心に展示するミュージアム。

派手な装飾などはありませんが、独特のデザイン。存在感抜群な姿をしています。

この美術館の建築を担当したのは、世界的な建築家である隈研吾。彼の作品といえば、木材が積み重なるデザインが著名ですが、この建物は全面が真っ黒。これは「焼杉」という素材が使用されています。

杉の板を焼くことで耐久性を高め、劣化を遅らせることができるそう。由布院の景色に馴染むように、このようなシックな姿に収まっているそうです。

チケットは予約制

このミュージアムには20分毎の入場・各回15名という制限があり、公式HPにてオンライン予約が可能。空きがあれば予約なしでも入館できますが、繁忙期に訪れる場合は予約していくのがおすすめ。オンライン予約するとチケットが200円割引にもなります。

また、鑑賞開始時間経過後のキャンセルまたは無断キャンセルの場合代金の100%ですが、それ以外ならキャンセル料はかかりません。そのため、予約するリスクもほぼゼロ。(※予約変更する場合は一度取り消して再予約となるようです。)

さらに当日直前での予約も可能なので、行く直前に確認してみるというのもアリです。今回は12:35頃「空想の森アルテジオ」訪問中にWebサイトを見たところ、13:00の予約ができたのでぴったりと入館できました。

予約すると、メールにてQRコードタイプのeチケットが届くので、受付でそれを提示すればOK。楽々です。

入館にあたり、こちらのラミネートされた案内を渡されます。館内のマップであり、作品リストも記載。展示には作品名が無いので、こちらを見ながら鑑賞していくカタチになります。

合わせて、写真撮影禁止箇所などの説明もありますので、聞き漏らしないようにご注意を。

5つのGALLERY

GALLERYは全部で5部屋に分かれています。GALLERY1〜2草間 彌生のお部屋、暗い部屋できらきら輝く《かぼちゃ》や《インフィニティ・ネット》など、特徴的な作品がずらりと並びます。(※撮影禁止)

GALLERY3宮島 達男。展示された《Time Waterfall – panel #COM》は、デジタル時計のナンバーが次々と降り注いでいく動きのある作品。シンプルなモチーフですが、数字によってすごい速さで動いていたり、途中で数字がかわるものもあったりするので、ずっと眺めていられます。

GALLERY4杉本 博司。エーゲ海、カリブ海、イオニア海など世界中の海の名を冠した《海景》が並んでいます。海と付きますが、モノトーンの世界というのがポイント。

同じく海の名を冠した《光学硝子五輪塔》も。よく見るとガラスの中に、様々な《海景》が閉じ込められています。

GALLERY5村上 隆。その名を知らなくても、この笑っている花は誰もが見たことがあるのではないでしょうか。ここでは《Kawaii! Vacances d’été: Above Us, the Azure Sky》など7点の作品を見ることができます。

屋外の作品群

展示は2階の屋外エリアにも続きます。来館者を出迎えるようにたたずむのは、奈良 美智の《Your Dog》。青森県立美術館の「青森犬」でもおなじみの真っ白なイヌ、ココにもいたのですね。

イヌのそばにスラッと立っている名和 晃平の《Ether (lava)》。液体のような見た目の石は、よくみると、球体のわずか1点で直立しております。押したら揺らぎそうな絶妙なバランスの作品です。

滑らかに広がる森 万里子の《Eternal Ⅰ》。2つの輪がうねりながら絡み合う姿は、見る角度で表情を変えていきます。

様々なタイプの作品が集まっており見応え抜群なアートミュージアム。GALLERYはアーティスト1人につき1部屋なので、その作家の世界にたっぷり浸ることができます。作品数はそれほど多くないので、滞在時間は40分ほど。湯の坪街道散策ついでに訪問するのにぴったりのスポットでした。

アクセスと営業情報

由布院駅から徒歩で約15分。駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場を利用することになります。

開館時間 9:30~17:00
休館日 水曜
料金 1,700円
公式サイト https://camy.oita.jp/

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

  1. […] 湯の坪街道周辺には、前回ご紹介した現代アート美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」や、世界一美しい村を再現したテーマパーク「湯布院フローラルビレッジ」など、観光スポットが盛りだくさん。 […]

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