赤目渓谷入口に建つ小さな水族館。オオサンショウウオをはじめとした生き物や、多数のコケなど、渓谷で見ることができる生物を展示しています。赤目四十八滝に訪れたついでに立ち寄るのにぴったりな水族館です。
渓谷に立つ水族館
赤目滝水族館は、赤目四十八滝の渓谷入口に設置された小さな水族館。駐車場からは、こんな渓谷沿いの道を歩いて向かいます。
途中で見かけたじゃんじゃの水。伊賀忍者が修行の際に身を清めたとされた水であり、オオサンショウウオの置物から流れ出ています。
渓谷沿いを歩いた先にある白い建物が水族館。かつては「日本サンショウウオセンター」という展示施設でしたが、2024年4月に赤目滝水族館としてリニューアルオープンしました。
個性的な淡水魚
館内は水槽が数個並ぶ小さな水族館。薄暗い照明と、ドアが開け広げであるため吹き抜ける外気が独特な雰囲気。
赤い斑点がキラキラ美しいアマゴ(サツキマス)。塩焼きや甘露煮で食べると、非常に美味しいらしいです。
チンアナゴのようにパイプから生えているこちらはタウナギ。魚なのに水面から空気を吸うという不思議な生態を持っています。
こちらのビカーラウナギは、日本のウナギとは異なる東南アジアのウナギ。ウナギなのによく動いています。
魅惑のサンショウウオ
館内奥にある岩窟滝水槽は、赤目四十八滝の1番奥にある「岩窟滝」をモチーフにした水槽。ここに飼育されているのはオオサンショウウオ!1mほどの大きな個体で、岩の隙間に不思議なポージングのままじっとしています。
オオサンショウウオは、ご存じ世界最大の両生類。赤目に流れる滝川にも野生のオオサンショウウオが生息しているそうです。
写真の右下にちらっ顔を覗かせているのはヤマトサンショウウオ。中部地方西部から近畿地方にかけて分布する小型のサンショウウオです。
コケのテラリウム
ユニークな展示としては、コケの展示。赤目の渓谷には約100種のコケを見ることができる、「苔の聖地」であるそう。
オオカサゴケは、花びらのような姿の葉が特徴的。落葉樹林の半日陰など湿度の高い場所に繁茂しています。
針葉樹の葉っぱみたいなコウヤノマンネングサ。クサと付きますがコケです。暗い針葉樹林に生えているそうですが、落ち葉と間違えてしまいそうですね。
胞子が球状なことからその名がついたタマゴケ。全体的に真ん丸とした姿がかわいらしいコケです。
こちらの苔玉、そこに記されていたのは水族館プロデューサー中村元さんの名前。実は日本サンショウウオセンターを赤目滝水族館としてリニューアルしたのはこのお方。設備の規模、そして改修費もわずかという環境の中で引き受けたそう。HPのデザインやきれいな写真など、モダンな仕上がりはさすがです!
さてさて、水族館は1フロアだけの本当に小規模。かつてはたくさん飼育されていたオオサンショウウオも、訪問時は2匹だけでちょっと物足りなさも。リニューアル後、まだ1年未満なのでこれからいろいろ進化していくのでしょうね。
当初は水族館だけ見られれば良いかなと思っていたのですが、せっかくなので滝も見に行くことにしました!雪が降ってるけど、普段着で大丈夫なのでしょうか!?
つづく
アクセスと営業情報
開館時間 | 夏季:8:30~17:00(3月第二金曜~11月30日) 冬季:9:00~16:30(12月1日~3月第二木曜) |
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休館日 | 年末年始、12月~3月第二木曜までの毎週木曜 |
料金 | 1,000円 ※渓谷保全料(赤目渓谷入山含む) |
公式サイト | https://akame-aquarium.com/concept |
※掲載の情報は2025年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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