琵琶湖で採れたニゴロブナを使って作る、伝統的なお寿司。魚とお米を発酵させて作る「なれずし」というタイプのお寿司は、なかなか刺激的な香り。口に入れるのに抵抗すら覚えますが、挑戦してみることにしました!
なれずしって何だろう
滋賀県の代表的な伝統グルメ、鮒ずし。寿司とはつくものの、普通の寿司とは異なる「なれずし」という寿司。塩魚と米を発酵させて作る、最初の寿司といわれるメニューです。
「なれずし」って言われてもイメージがわかないと思います!ということで参考画像、福井県小浜市にある「御食国若狭おばま食文化館」で見かけたサンプルはこんな感じでした。

一般的な寿司と全然違いますね!!
「長良川うかいミュージアム」でみたのは、アユのなれずし。アユのお腹に米を詰めて発酵させ、お米が溶けるほど発酵したら、取り出して鮎だけを食べるそうです。

そんなわけで、シャリの上にネタをのせた「握りずし」とも、具材とご飯を混ぜ込んだ「ちらし寿司」とも大きくことなるスタイルの寿司なのです。
お手軽サイズの沖島鮒寿し
鯖寿司などの押し寿司は大好きなんですが、この「なれずし」はそこからさらにワンランク上の存在。食べてみたいけどちょっとこわい!販売しているのを何度も見かけてきましたが、いずれもそれなりのボリューム。食べきれる自信がありません。
そんな中、毎年11月に池袋にて開催されるアイランダーにて小さなパックを発見!!

日本全国の離島が集まる島フェス、滋賀県からは琵琶湖の離島・沖島が参加。名物として湖魚メニューを販売していたのです。
このサイズなら食べきれるかも!ということで購入してみました。

芳醇すぎる香り
開封してみると、溢れ出すのは酸っぱい香り!!

これぞ発酵食品といった酸味たっぷりの香り。お酢のような爽やかな酸っぱさとは異なる、濃厚で複雑な酸味。
この酸っぱさ、ぎりぎりでダメかもしれません!!!
とりあえずお皿に移してみたのですが、最初のひとくちが進めないぞ。気づいたのですが、小さい卵がたくさん入ってます。実はそれもちょっとニガテなのです。

秘密兵器投入
まずは味見してみよう、ということで小さく切ってみました。それでも一口目が進めません。

コオロギだってショウリョウバッタだってクロスズメバチだって食べられたのだから、魚が食べられないわけないハズ。これまで食べてきたキワモノを頭に浮かべるも、最初の一歩が踏み出せません。
ここで切り札を投入します。クラッカーと合わせると食べやすくなる、という情報を耳にしたので、リッツを用意しました!

のせてみました!これならいけそう!口に放り込みます。クラッカーの味に、ちょっぴり酸味と塩っ気がプラスしたような味。
リッツの力で問題なく食べられました!
一度食べたら不思議なもので、それ以降はまったく抵抗がなくなります。もうクラッカーなしでも食べられるようになりました。香りに慣れてしまえば、酸っぱいサカナというだけなので全然平気です。これはきっとめちゃくちゃお酒に合うんだろうな。
鮒ずしの作り方
原材料はわずか3点。琵琶湖の固有種「ニゴロブナ」、あとはお米と食塩だけで作られています。

気になるのはその工程。地域や魚の種類によって多少変化しますが、概ねこのような手順で作られているようです。
2. 塩漬け(春〜夏頃まで2ヶ月以上かける)
3. ご飯を詰める(酢飯ではなく本当のご飯)
4. 押しをかけて発酵
5. 長期熟成(数ヶ月〜1年以上)
手間はもちろん、発酵させるのにめっちゃ時間がかかるのですね!常々思うのですが、このような発酵食品って、最初に食べた人の勇気がすさまじいです。
そんなわけで、はじめての「鮒ずし体験」は無事終了。少しだけ強くなれた気がしました。
なお、鮒ずしの味や香りは、お店によって全然違うそう。この沖島鮒寿しは匂いがかなり抑えめとのウワサも・・・
この鮒ずしの産地である琵琶湖の沖島は、「日本で唯一の淡水湖に浮かぶ有人島」。気軽に日帰りもできる島なので、近江八幡の辺りを訪ねる際にはぜひお立ち寄りください!



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