マンガ読み放題!読んで学べる博物館『京都国際マンガミュージアム』(京都市中京区)

京都府

膨大な数のマンガを所蔵するミュージアム。展示されているマンガはいずれも自由に読むことができます!マンガについて学べる展示も備えているので、博物館としての楽しみ方もできるスポットです。

訪問日:2025/3/30(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

廃校利用のミュージアム

京都国際マンガミュージアムは、日本初の総合的な漫画ミュージアムとして2006年に開館しました。

この建物は、1995年に廃校となった旧・龍池小学校の校舎を改築して利用しています。マンガ学部を持つ京都精華大学と、土地を所有する京都市が共同で作り上げたミュージアムであるそう。

館内に広がるのは、圧巻のマンガの壁。所蔵する30万点のマンガ資料のうち、5万冊が並んでいます。これらは自由に手に取ってOK!

あちこちに配置されたイス、さらに建物前の広場も出入り自由なので天気が良い日は外で寝転がってマンガを読むことができます。もし近くに住んでいたら、年間パスポートで入り浸ってしまいそうです。

ちなみに日曜の夕方訪問したところ、それなりに混雑。地元の子どもたちはもちろん、インバウンドも多数訪れる人気スポットです!

いろんなマンガがたっぷり

マンガの殿堂は、大正期から2005年までの各マンガ賞受賞作を中心とした各時代の名作マンガ本を集めた書棚。年代ごとに区分されていますので、懐かしラインナップを見つけるのも容易です。

マンガ万博と題されたコーナーには、マンガの翻訳語版がずらり。英語はもちろん、ドイツ語、フランス語、スペイン語など、様々な言語のマンガを見ることができます。

「読もうよガイマン」というコーナー。ガイマンというのは、日本以外で描かれたマンガを指す造語であるそう。何冊かぱらっと見てみたのですが、しっかり日本語訳されているため、言われなければ海外のマンガと気が付かなそうです。

特集棚も有ります!訪問時のテーマは「マンガの中の考古学者」。考古学がテーマのマンガというわけではなく、考古学者が登場するマンガがピックアップ。「ONE PIECE」や「HUNTER×HUNTER」もラインナップしていました!

バリエーション豊かな展示

こちらは「マンガって何?」の展示コーナー(※撮影禁止)。江戸時代から続く「マンガメディア年表」、漫画家だけでなく印刷所や書店も含めた「マンガの作り方」、さらには収入と支出の一例が知れる「マンガ家はお金持ちなの?」まで、様々な切り口でマンガを学ぶことができるパネル展示です。

吹き抜けの空間に設置されているのは火の鳥オブジェ。縦4.5m、横11mという大きな姿で、2009年に設置されたもの。本体は紅松を材料とした寄木造り、瞳は「玉眼」という、京都市の伝統産業である京仏壇・京仏具の技術を駆使して仕上げられています。

ずらりと並ぶ石膏手型。こちらは「マンガ家の手」。イベント等で来館した漫画家の手型であり、その数なんと100人以上!それほど差が出ないかと思いきや、たまに凄い鉛筆の持ち方している手型があったりします。

壁に飾られているのは舞妓さんの絵は「100人の舞妓展」。100名を超すマンガ家さんが描いた舞妓さんのイラストがずらりと並んでいます。同じテーマでも表現がまったく異なるのがとっても面白いです。

学習椅子が並ぶ部屋。ここではなんと紙芝居が上演されています。11:00と14:00の1日2回。「黄金バット」見てみたかったです!

企画展:マンガ・アニメ・ゲーム展

様々な企画展も開催。2024年11月23日(土)~2025年4月15日(火)の期間は「のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展」を開催しておりました。

アニメの制作スケジュール、制作工程、視聴形式など、1本のアニメができるまでの様々な工程がパネルで展示。

更には、実際に遊ぶことができるスペースインベーダーゲームも!

すぐ傍にはインベーダーゲーム開発時の資料が展示されています。知らない単語ばかりですが、手書きの企画書からは思案の末に完成したものということが伝わってきます。(※撮影NG)

こちらの「Pengo(SEGA)」というゲームでは、ブラウン管テレビと液晶モニターにて見え方を比較できます。ブラウン管テレビはまるっこく映るため、不思議な温かみがありますね。

重要なのは、古いゲームを活かす難しさ。メーカーが消滅、権利関係がクリアでない、移植では再現できないなど、消えゆくゲームがたくさんあるようです。メンテナンスの課題もあったりと、紙のマンガよりも保存が難しいのかもしれません。

アクセスと営業情報

地下鉄 烏丸線・東西線の「烏丸御池」駅より徒歩2分。

開館時間 10:00~17:00
休館日 水曜、年末年始
料金 1,200円
公式サイト https://kyotomm.jp/

※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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