見渡す限りのキャベツ畑のど真ん中につくられた愛妻の丘は、旦那様が日頃お世話になっている奥様への愛情を叫ぶことができるホットなスポット。愛に包まれた空間なので、愛妻家以外の方はちょっとだけ恥ずかしくなってしまうかもしれません。
嬬恋村の愛妻スポット
ひたすら広大なキャベツ畑が広がる嬬恋パノラマライン。その途中に突然現れる謎の標識。
「農耕車両に注意」の隣には謎の「愛妻家に注意」。そう、ここは愛妻の丘なのです。
この丘のある嬬恋村、「嬬恋(つまごい)」という名前は愛妻のイメージにぴったり。この地名は、はるか昔日本武尊(ヤマトタケル)が、海の神の怒りを沈めるために身を投げた妻の弟橘媛(オトタチバナヒメ)を想い嘆いたことが由来となっています。
さらにこの嬬恋村は吾妻郡(あがつまぐん)に属しています。ここにも「妻」の字が含まれておりますが、こちらも嬬恋村と同じ名前の由来といわれています。
吾妻郡嬬恋村の愛妻の丘・・・・。字面が完璧すぎます。
キャベツ畑の中の愛妻の丘
ハート型に植えられたベゴニアを傍に見ながら坂道を登って丘の上へ進むと、そこにあるのは展望台・・・ではなく愛を叫ぶステージ!ダンナ様が奥様へ向かって愛の言葉を大声で放つ場所なのです。
・・・・さすがに叫んでいる人はいませんでした。
「まずは鐘を鳴らして大自然に挨拶」というのが作法とのことですが、鐘を鳴らすと周辺の人の注目を浴びてさらに叫びづらくなりそうですね。
周囲にはキャベツキャベツキャベツ!!辺り一面に広がるキャベツ畑は、まるでパッチワークのように連なっています。
広大な農地、広がる山々、まるで北海道に来たような気分です。
あふれるメルヘンチック
この愛妻の丘は、全体的におしゃれでかわいらしい雰囲気。丘の手前にあるパンフレット置場は、メルヘンチックな小屋のように仕上げられています。
嬬恋村マップを支えているオブジェは、なんとトラクターの使用済みの爪で作られているそう。なんだかワンダーランドな雰囲気があふれます。
地面に描かれているのはTAKERU STAR CIRCLE。星空観測用に天体望遠鏡を設置するスペースとのことで、名前の通りヤマトタケルの髪型をモチーフにデザインされています。星空を見ながら愛を語り合ったするのでしょうか。
まだまだ続く愛妻ポイント
足元に謎のオブジェを見つけました。
Kiyotaka yamanaとサインされています。調べたところ、この山名清隆さんは日本愛妻家協会の事務局長らしい。日本愛妻家協会の公式サイトを見ていると、山名氏の奥様もプロジェクトメンバーにいらっしゃいました。夫婦で活動しているなんて、愛妻精神がにじみ出ている気がします。
このオブジェ、よく見ると向かい合った足形が。もしかして、ここに夫婦で立って・・・そう、ここは「ハグ台」。愛を叫んだ夫婦が抱き合う場所なのです。
こちらの樽は、愛妻レターボックス。日頃なかなか伝えることができない気持ちを手紙にして投函するポストです。もし奥様を連れて来れなかった方も、これを利用して愛を伝えることができます。
「切手は貼らずに切手相当額もしくは切手を一緒に入れてください。」と書かれている通り、こちらは郵便ポストではありません。毎月22日(夫婦の日)に嬬恋村観光商工課が回収するそうです。
ちなみに、ここに投函すると、愛妻の丘スタンプがつくらしい。
唐突に突きつけられるのは、愛妻家テミル原則。
1.やってみる 妻が喜ぶ家事ひとつ
2.出してみる 気づいたときの感謝の言葉
3.聞いてみる 世間話と今日の出来事
4.捨ててみる ミエ、テレ、タテマエ、セケンテー
5.なってみる 恋した頃の触れ合う気持ち
なんだか恥ずかしくなってきました!!!!
キャベチューとは・・・?
この愛妻の丘では「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベント、略してキャベチューが開催されています。
毎年9月の開催日には全国から愛妻家が集まり、旦那さんは思いの丈や感謝の気持ちを大声で叫ぶそうです!見てるだけで恥ずかしくなってしまいそうですが、なんともハートフルで素敵なイベント。
「○○の中心で愛を叫ぶ」といったイベントは嬬恋村だけでなく日本全国で開催されているみたいです。気になる方は、日本愛妻協会のHPで探してみてくださいね。
なお、日本愛妻協会によると1月31日を「愛妻の日」として定めているそう。この記事をご覧の旦那様、愛を叫ぶのはなかなかハードルが高いとは思いますが、日ごろお世話になっている奥様へ感謝を込めて、何か贈り物をしてみてはいかがでしょうか?
アクセスと営業情報
愛妻の丘は、絶景なドライブウェイ「嬬恋パノラマライン」上にあります。基本的には見学自由なスポットですが、開設期間は4月〜11月までとなっているようです。
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