磐田市香りの博物館は、「香り」をテーマにしたちょっとレアなミュージアム。様々な香りを嗅いだり、その歴史を学んだりと香りに関する知識を深めることができます。香水診断・調合体験というレアな体験も楽しめます!
エメラルド色のミュージアム
磐田市にある香りの博物館は、グリーンとホワイトのあざやかな外観のミュージアム。太陽のモチーフがキラキラと輝いており、おしゃれな雰囲気があふれています。
外壁の刻まれたレリーフは世界四大文明と香りとの関わりがテーマとのこと。かなり壮大な世界観です。
ここ豊田町(現在は磐田市と合併)では、町の樹木が「キンモクセイ」、町の花が「フジ」とどちらも香りが豊かな植物であり、さらに香料メーカーである高砂香料工業株式会社の工場があったため、香りをテーマにした博物館が造られました。
香りにまつわる展示品
香りの文化史に関するパネルや香道具、世界の香料など、人間と香りに関わる展示がそろう展示室。香水にまつわるエピソードが見られる映像コンテンツもあります。
アイスクリームやマスクメロン、はたまた古代エジプトの香りまで、様々な香りが体験できる小部屋もあります。デジタルに映し出された風船を割ると、シューっと香りが満ちてきます。あえて何の香りか見ないで「香り当て」しても楽しそうです。
展示室はそれほど広くないため、さっと見るだけなら15分ほどで一周できます。
歴史的な香水が勢ぞろい
香りといえば、なじみ深いのはやっぱり香水。「20世紀名香の香り」と題された展示では、歴史に名を残す有名な香水の香りを体験することができます。
ニナリッチのレールデュタン、イヴ・サンローランのオピウムなど年代毎に並んでおり、それぞれ解説も記されています。
私は以前香水がとても好きだった時期があるのですが、歴史や香りの分類を知ると、ただのファッションアイテムではない深い世界が見えてきます・・・!
オリジナル香水作り
ここに来たらぜひともやっておきたいのが調香体験。自分だけのオリジナル香水を作ることができる体験メニューです。
まずは、男性5種類・女性8種類の中からベースとなる好きな香りを選びます。男性はフゼアやムスク、女性はフローラルやシトラスなどが揃っています。
その後は、好きな色や髪型、服装などパソコンで質問に答えて行く香り診断で、自分にぴったりな組み合わせを導いてくれます。全て回答を終えると、レシピが3パターン作成されます。
レシピをスタッフさんに渡すと、作成キットがもらえます。あとは、マニュアル通りにスポイトとミニビーカーで調合。なんだか理科の実験みたいで楽しいです!
計った香水をボトルに入れて、ラベルを貼ればマイ香水の完成!
気になるお値段ですが、Aコース(小判型香水瓶)2,200円、Bコース(スプレー式のアトマイザー付き香水瓶)2,700円。今回私が利用したのは、スプレータイプのコース。普段使いしやすいボトルです。
なお、香水診断までは無料で体験できます。また、作成した香水が気に入った場合、レシピと瓶を持参すると次回は1,000円で再調香することができます。
アクセスと営業情報
磐田市は浜松市と袋井市の間にあります。電車の場合は東海道線の豊田町駅より徒歩約5分、車の場合は浜松ICまたは磐田ICから約20分ほど。
開館時間 | 9:30~17:30 |
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休館日 | 月曜、年末年始 |
料金 | 500円 ※企画展によって異なる |
公式サイト | https://www.iwata-kaori.jp/ |
余談ですが、大分県別府市にある「大分香りの博物館」も似たようなコンセプトの施設です。
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