座間味島観光の目玉といえば無人島渡し。3つある無人島のうちの1つである嘉比島は、クリアな海と広がるサンゴ礁、そして砂丘まである海中世界が魅力的。観察できる生物は数・種類ともにたっぷりで、通常の海水浴場とは比較にならないほどのシュノーケリングが楽しめます。
気軽に行ける無人島
慶良間諸島の座間味島からは、近くにある3つの無人島「嘉比島(がひじま)」「安慶名敷島(あげなしくじま)」「安室島(あむろじま)」への渡船が出ています。港には無人島行きの船が何隻か停泊しており、それぞれが随時運航している模様。
普段ならばこちらの都合に合わせて船を出してくれるオンデマンドスタイル。島に渡った後は、電話することで好きなタイミングに迎えにきてもらえます。
しかし、本日は島の運動会のため、10:30出航・帰りは13:10頃と時間が決まってしまうとのこと。
島の滞在時間は2時間半。これは短いのか長いのかさっぱりわかりません。施設も何もない無人島なので時間を持て余してしまわないのでしょうか。
船長さんいわく『絶対足りなくなるよ』。その言葉を信じて、勢いで乗せてもらいました!さあ無人島に向けて出発です!
ここは何島?
無人島に到着です・・・ところでここは何島?
座間味島から行く無人島は前述の通り3つあります。島内には案内板をはじめとした人工物が無いため、島の名前を知る手がかりがありません。
・・・その答えは砂の落書きにありました。
ZAMAMI2017 in GAHI
嘉比島ですね!!!書いてくれた方、どうもありがとう!
さあ、雲も晴れてきたので泳ぎに行きます。ブルーのグラデーションがびっくりするくらい鮮やか!!!海の中はどうなっているのか楽しみです!
なお、嘉比島は無人島ですが監視員の方がいました。魚に夢中になって、遠くまで行き過ぎない用に見張っていてくれています。
どこまでも落ちていく海底砂丘
持参したシュノーケルを装備して潜ると、そこは青く輝く海中世界。キラキラとしたサカナがまるで星空のような幻想的な光景です。
左上に浮かんでいるのは座間味島からの船。桟橋は無いため砂浜に乗り上げるのですが、この砂浜はずっと海底まで続いている海底砂丘。少し泳いでいくと、どこまで続くかわからないほど深くまで砂丘が落ちていきます。
転がり落ちてしまいそうな海底にどきどき。実際に落ちていくことはないのですが、吸い込まれそうな深い世界はコワイと感じる方もいるかもしれません。
圧倒的なサンゴ礁
海底砂丘とは別の場所から潜ってみると、今度はすぐに広がるサンゴ礁の森。深さはずっと3~5mと足が付かないため不安になりますが、すぐに浜に戻れる距離なので大丈夫。
魚の数も種類も物凄く豊富!今回の旅で久米島、渡名喜島、ナガンヌ島、阿嘉島、渡嘉敷島と多くの海で潜ってきましたが、ここが一番生き物が多い!
鮮やかなフエヤッコダイ(もしくはオオフエヤッコダイ)を発見。とんがったユニークな口は、岩場やサンゴの隙間に潜むヒドロ虫などを捕えるのに適しています。
他にも様々な種類の生き物に出会えるため、シュノーケリングしていて全く飽きません!船長さんの言っていた「時間が足りなくなる」とはこういうことだったのですね。
危険生物にはご注意
ウミヘビやクラゲが危険というのは一般的に知られているかと思いますが、海の中にはそれ以外にも近づかない方が良い危険な生き物が多数存在しています。
特にこの嘉比島のように人の手がほとんど入っていない海には、普通の海水浴場では見かけないような生物もたくさん。こういう場所で泳ぐ際は、知らない生き物には近づかないのが鉄則です!
口を尖らせた黄色いサカナ、こちらはヒフキアイゴ。カラフルな熱帯魚なので無害そうに見えますが、意外なことにヒレに毒を持っています。かわいいからといって、近づきすぎないように注意しよう!
海底をサササッと移動しているのは、おそらくモンハナシャコ。時速80kmというピストルに匹敵するパンチを放つ恐ろしい生き物。その勢いは貝やカニの殻を砕き、周辺の水が沸騰するというまるでマンガのような現象が起こるそう。これは近づかない方が良いです・・・!
うねうね動く大きなウツボを発見!もしかしてドクウツボでしょうか?ドクウツボの毒は「シガテラ毒」という、エサが原因で体内に蓄積されるタイプの毒。フグと一緒で、噛まれて毒が広まったりはしないため、食べたりしなければ大丈夫!とはいえ噛まれたらめっちゃ痛いと思いますので危険なことに変わりません。近づかないでおこう。
何かが来る!
いろんな生き物を観察していると、急に魚たちが逃げていきます。大きなサカナも毒を持つサカナも一様に離れていき、空気が変わったのを感じます。
何かが来る!!!
勢いよく現れたのは・・・・
カスミアジ!!!!
80cmほどに成長する大型のアジ。スピードはありますが、気性が荒いわけでも、危険生物でもありません。まるで大きなサメでもでてきそうな空気感だったので、ほっとしました・・・。
でも、生き物たちが一斉に逃げていく様子はちょっとびっくり。こういうのって自然の中でしか味わうことができない感覚だと思います。
なお、カスミアジの背後にはフエフキダイの姿が。他のサカナは全て逃げて行ったのに、なぜかこのサカナだけはぴったりと寄り添うように泳いでいます。
図鑑やWebサイトでもこの2種についての記載は見当たりませんが、もしかしたら何か共生関係があるのかもしれませんね!
途中休みながらも2時間ほど泳いで、待ち合わせの13:10。少し遅れて船が迎えにきてくれました。
次は座間味島のビーチへ行ってみよう!
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