渋川海岸のすぐ目の前にある昔ながらの水族館。瀬戸内海で見られるサカナを中心に、34個の水槽が並びます。小さな施設ですが、アザラシやオットセイ、ウミガメやクリオネにも会えます。
休館日:水曜
料金:500円
アクセスと駐車場
岡山市の中心部から南へ30kmほど進んだ、玉野市の渋川海岸にあります。
渋川海水浴場の目の前なので周辺は海水浴客でにぎわっており、屋台も数件出ています。すぐ近くにはダイヤモンド瀬戸内マリンホテルも建っており、レジャーを感じるスポットです。
駐車場は無料でかなり多くありますが、ビーチ利用客も多いため夏場は込み合います。海水浴場開場期間は駐車料金が1,000円になるそうなので、水族館だけが目当ての方はタイミングをずらした方が良さそうです。
昔ながらの水族館
館内は、オーソドックスで落ち着く雰囲気。シンプルな展示は、じっくりと生き物と向き合えます。
ヘダイやギンガメアジなど回遊魚が泳ぐ大水槽もあります。1m以上ありそうなロウニンアジも泳いでおり、なかなかの迫力です。
面白いのが壁に貼られた「こんなのも飼ってました」シリーズ。かつてこの水族館で飼育していた生き物を紹介しているのですが、ありそうでなかったユニークな展示です。
瀬戸内海のサカナ
クエとアカメが泳ぐ水槽。この2種の組み合わせってとっても珍しい!どちらもスズキ目のちょうど同じくらいの大きさのサカナ。2匹並ぶと、なんだかライバル感が漂います。
館内中央に置かれた筒状の水槽。何も泳いでいないように見えるこの水槽は、イカナゴ水槽。暖かくなると冬眠ならぬ夏眠を行うため、基本的に砂の中にいます。
砂をよーく見て見ると、ときおり鼻先をちょこんと出している姿を見ることができます。
マアジに混じって泳ぐのはシルバーがきれいなイケカツオ。カツオはサバ科の魚ですが、このイケカツオはアジ科に属しているためカツオではありません。大きくなると60cmにもなるそう。
カラフルな生き物
赤と白のボーダー柄がきれいなアヤメエビス。キンメダイ目なのでじっとしているかと思いきや、かなりせわしなく泳ぎ回ります。キラキラしていてとってもきれいな魚です。
そんなアヤメエビスの下の方にいるのはゼブラウツボ。水槽の底でうねる黒と白のストライプが印象的。奥には、クッキークリームみたいな柄のクモウツボもいます。
真っ赤な体に白い斑点が入るショウグンエビ。朱塗りでゴツゴツした姿は、将軍の名のイメージ通り戦国武将の鎧カブトの様。でも、なんだかザリガニにも見えます。
クリオネことハダカカメガイもいます。北海道の水族館ではほぼデフォルトで飼育されていますが、西日本ではなかなかレアな展示なのではないでしょうか。
人気の海獣たち
すいーっと泳ぐゴマフアザラシ。2匹飼育していますが、どちらもメスで、「ゆめ」&「みらい」というとっても華やかな名前がついてます。
ぐるぐるまわるキタオットセイ。アザラシよりスピード感あります。こちらも2匹おり、オスとメス。名前は「うらちゃん」「おとちゃん」という浦島太郎感あります。
アオウミガメとアカウミガメが泳ぐウミガメプール。ゆったりと泳ぐカメ、サイズはかなり大きいです。
「こんなのも飼ってました」によると、かつてはカリフォルニアアシカやオタリアも飼育されていたそう。さらに、漁網に迷い込んだスナメリも飼育していたらしいです。
ミニ海洋博物館
サカナの剥製や貝殻標本が並ぶ展示室もあります。ショーケースに様々な標本が並ぶ様子は、ちょっとした海洋ミュージアムのよう・・・この渋川マリン水族館の正式名称は「玉野市立玉野海洋博物館」。れっきとした海洋博物館でした。
バリエーション豊かな貝殻やフグなどおなじみな標本に加えて、コウテイペンギンやスナメリなどレアな生き物の剥製も。もしかしてスナメリは、かつて飼育されていた個体でしょうか。
船の模型が並ぶコーナーもあり、戦国時代の亀甲船や、かつて宇野〜高松間を運行していた連絡船など幅広い時代のさまざまな船が並びます。
見学所要時間は30分程度の小さな水族館。派手な演出などはありませんが、まったりとサカナを見に行くのにちょうど良い施設でした。
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