真っ赤な姿が印象的なオマーンパビリオンは、2つの映像がメインの展示。いずれも水をテーマとしており、どれだけ水を大切にしているかが伝わってきます。屋外のお庭は、よく見ると様々な見どころがあるので素通り要注意です!
真っ赤なパビリオン
アラビア半島の東端に位置するオマーン。西はサウジアラビア、UAE、南はイエメンと国境を接しています。
真っ赤に染められた幾何学的な外観が印象的なパビリオン。山梨県のキース・ヘリング美術館を思い出すポップな仕上がりです。
比較的待ちの少ないパビリオンでしたが、8月後半からのラッシュでそれなりに待ち時間が出ることも。9月9日の火曜日17:00頃に訪問したところ、30分ほどで入ることができました!
なお、パビリオンは30人くらいずつの入場。それが2部屋あり、映像のトータル時間は10分ほどの所要時間。たぶんですが、待機列に並んでる人が30〜60人×10分くらいの待ち時間目安だと思います。
幻想的な水の世界
入り口は天井がガラス仕立て。その上には水が流れており、揺らめく陽射しが神秘的な空間。
壁には、水に関する世界の格言がびっしりと記されています。日本からは「井の中の蛙」「雨垂れ石を穿つ」などのコトバがラインナップしておりました。「雨に濡れて露おそろしからず」という、日本人の私でも知らないコトバが・・・!気になったので調べてみたところ、「大きな災難にあった人は、小さな災難は恐れない」という意味。めっちゃ使いやすそうな気がするので、今度使ってみよう!
最初の部屋は、鏡に包まれたシアタールーム。前面には、パネル状のディスプレイが並べられています。真っ赤な外観からは想像もつかなかった深い青の世界。まるで別世界に入り込んだような気持ちです。
映し出されるのは、空と星、そして水をテーマにした映像。大地にふれた最初の一滴からはじまり、クジラ、ガゼル、鮮やかな花々などが登場します。足元にもその波紋は広がり、幻想的な雰囲気です。
水との深い関り
次の部屋もまたまたシアタールーム。大地、人、水の文字が映され「私たちは大地から広がっている」というメッセージが登場。
壮大な音楽とともに、水とともに暮らしを送る姿が描かれます。
映像の水はスクリーンから足元へと流れ落ちます。実はこの部屋、ソファがあります!わずかな時間でも座れるというのは非常にありがたいポイントでした。
2つの映像を見終えると出口へ。パビリオンの出口に向かうのは、入り口と同じガラス天井の回廊。水への強い想いを感じる映像を見た後では、水の見え方が少しだけ変わりました。
ザクロが実る赤い庭
外に出ると、広がるのは赤いクオーターランプが並ぶお庭。それぞれベンチの役割も担っています。
ときおりシャボン玉が飛び出すという仕掛けも。街灯のようなスピーカーのようなオブジェから、次々と放たれていきます。
植えられている植物もオマーン仕様。赤いバラは、オマーン王室の花のロイヤルローズであるそう。
何かの果実がなっております!あまり見慣れない実ですが、こちらはザクロの果実。ジャバル・アフダルという地域の特産品であり、オマーンでは親しまれている果実なのです。
カフェとテーブルゲーム
出口付近にはカフェ&ショップがあります。「カフワ」というオマーンの伝統的なコーヒーや、デーツ(ナツメヤシの実)のシロップが入った「デーツラテ」、デーツを使用したお菓子「ハルワ」を餅でくるんだ「ハルワ餅」など、ここにしかないメニューがたくさん!
ショップでは、香水やお香など、「香り」に関するものも販売。中には、数万円する非常に高価なものも・・・!
屋外のテーブルには刻まれた模様と、謎の石。気になって調べてみたところ、オマーンの伝統的なゲーム「ターブ」というもの。2面サイコロを使ったスゴロクのような遊びらしいです。
滞在時間は2つの映像が10分ほど、屋外をゆっくり見て10分ほどの合計20分程度。お次はどこへ行こう?ルーマニア、イギリス、アンゴラ、どこも長蛇の列ができています。比較的列が短く見える中国に並んでみることにしました。つづく。

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