沖縄本島南部にオープンした美術館は、普通とは異なるポイントがたくさん!!普通に人が暮らせる家に溶け込んだ作品を探したり、面白い写真を撮ったりと、気軽にアートを楽しむことができるミュージアムです。
南城市にある美術館
南城美術館は、世界遺産・斎場御嶽のすぐ近くにある美術館。2022年オープンしたばかりの施設で、口コミも少なく謎が多い雰囲気。今回、沖縄本島にて半日ほど時間があったので立ち寄ってみることにしました。
細い道を進むと、見えてくるのはカプセル。こちらがチケット売り場。スタッフさんがすっごく丁寧に解説してくれました。
展示は、「常設展示室」「屋外展示エリア」「企画展示室」「テラス」という4ヶ所に分かれています。まずは赤瓦の長屋風な常設展示室へ。靴を脱いで入るタイプの展示室です。
日常に溶け込むアート
この展示室、一般的な美術館の展示室とは大きく異なります。一般的な美術館は何もない空間に作品のみが展示されていることがほとんどですが、ここでは人が暮らす家の中に、さりげなく作品が飾られているというスタイルなのです。
リビングルームや廊下など、居住空間にあまりにも自然に置かれている作品たち。ソファでくつろいだり、和室に座ったりして、リラックスした気持ちで気軽にアートを楽しむことができます。
ドアを開けたトイレにも作品が。生活に溶け込んだアートを探すのはとっても楽しいです!
個性的な作品たち
玄関で来館者を出迎えるのは《Colour experiment 41》by オラファー・エリアソン。黒い円の1箇所に、プリズムのような光が射し込みます。
バスルームに飾られているのは《スタジオ・ラ・カリフォルニーの窓》by パブロ・ピカソ。ビビッドで平面的な作品です。
ベッドルームには《無題》by Yang Shaobin。黒い背景に立ち込める炎に見えますが、よく見ると2人の人物が絡み合っています。暴力的にも、子どもが遊んでるようにも見える不思議な作品です。
和室の床の間には《少女》by 草間彌生。草間彌生の貴重な人物画であり、自画像ともいわれています。その絵の下に置かれた白い壺のようなものも《亜熱帯の痕跡》by 大嶺實清という作品です。
かわいらしい姿の《狼飾 頭像》by 小出ナオキ。人間の頭の上に乗る動物は、クマのようですがタイトル的にオオカミかもしれません。
刺激的な屋外展示
作品は屋外にも続いています。こちらは《1945 沖縄》by Kuo Wei-Kuo。ハリガネとプレートで造られた飛行機、タイトルから察するに戦争がテーマのひとつであることは間違いなさそうです。
誰かの作品なのかは不明ですが、常設展示室の外壁もカラフルにペイントされています。コントラストが鮮やかな色彩の中に、柑橘系のフルーツも隠れていました。
眺めの良いテラスに置かれているのは、段ボールのように波打つ謎のモニュメント。黄色いクマさんに見えるなんともかわいらしい作品です。
ユニークな企画展も開催
屋外展示の先にあるのが企画展示室。訪問した際に開催されていた企画展はこちら。
2024 7/6Sat. ‐ 10/6 Sun. 10:00-17:00 (closed on Tue.)
アメリカ・インディアナ州のアーティスト、マーク・クーパーが1ヶ月の沖縄滞在を経て作り上げた作品が並んでいます。着物の布片を使ったもの、カラフルなセラミックなど色とりどりの作品に目がくらみます。
写真撮影OKな美術館
さてさて、この美術館の個性的なポイントは、全て撮影OKということ。作品自体を撮影するのはもちろん、家の中の風景と合わせて撮るのもおすすめです。
こんな撮影用のフレームもいただいてしまいました!これがあれば、何を撮ってもユニークな写真にできますね!
シャワールームにある《無題(浜辺の夢)》by サルバドール・ダリのすぐそばには撮影用のヒゲも置いてあります。鏡に映る作品とともに記念撮影が楽しめるとのこと。
これで使い方あってますかね?
アクセスと営業情報
那覇空港より車で約50分。国道331号線がら側道に入るのですが、かなり細い道を通るのでご注意ください。
開館時間 | 10:00~17:00 |
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休館日 | 火曜 |
料金 | 1,000円 |
公式サイト | https://www.njamuseum.com/language/jp/ |
※掲載の情報は2024年9月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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