沖縄本島を代表する景勝地として知られる、名前の響きが独特な岬。2020年に周辺が整備され、新たに観光施設がオープン。ゆったりと食事や買い物も楽しめるスポットに生まれ変わりました。
観光施設がオープン
沖縄を代表する観光スポット万座毛。象の鼻のような奇岩があることで知られる景勝地です。
2020年10月2日に、万座毛周辺活性化施設がオープン。ここはフードコートやお土産屋さんが入った観光施設です。漢字ばかりでちょっと堅い名前なので、「○○テラス」みたいな今風でカジュアルな名前付けたくなりますね!
以前夕暮れ時に訪問した際は駐車場待ちの大渋滞が発生していましたが、施設オープンに伴い駐車場も大幅に拡大。見学しやすくなりました!
その代わり、施設から万座毛へ抜けるには観覧料が必要に。といっても1人100円なのでまったく気にならないレベルです。
建物を抜けると遊歩道の入口。白に統一された仕上がりで、足元をよく見るとミンサー柄の模様が。
開放的な海辺の草原
その先は芝生に伸びる遊歩道。海風が心地よく、開放的な空気です。
すぐに見えてくるのはゾウの鼻のような不思議な岩。琉球石灰岩による断崖絶壁で、その高さは約20mほど。これぞ万座毛をただの岬ではない、万座毛たらしめる独特な景観です。
そのまま遊歩道を進むと目に入るのは穏やかな湾の景色。底が見えるほど透き通った海に心癒されます。
万座毛の名前の由来
さて、ここで気になるのは「万座毛」という名前の由来。他では見かけないような字の並びですが、どんな意味があるのでしょうか。現地に書かれていたのはこんな感じでした。
「万人を座らせる」までは読んで字の如くですが、万座岬や万座原と言わずなぜ「毛」なのでしょうか。ネットで調べてみても、ほとんどの記事で毛についてはスルーされています。
気になったので少し掘り下げてみたところ「毛遊び(もうあしび)」というコトバをみつけました。これは若い男女が広場や海辺に集まって飲食を共にして交流する、パーティー的なもの。この説明に毛(もう)とは「野」の当て字で原野や広場を意味するとの記載が!
ということで、長年の疑問がクリアになりました!
楽しい周辺活性化施設
万座毛見学を終えたので、再び周辺活性化施設へ。2階には海ぶどう丼発祥といわれる「元祖海ぶどう」や、トロピカルジュースやかき氷の「パーラーゆい」、サーターアンダギーの「三矢本舗」、沖縄そばやヒラヤーチー「琉球料理松ノ下」など様々なメニューを扱うお店が集まっています。いずれも御当地感あふれるラインナップなので、観光客的には嬉しいです。
お腹が空いてきましたが、このあとは「魚のバター焼き」を食べる予定なのでここはがまん。ということで三矢本舗のシークワーサーモヒートにしました!さっぱりしててとっても美味しいノンアルコールドリンクでした。
この施設の3階のテラスからは、万座毛そのものは見えないけど遊歩道が一望できます。ちょっとだけインフィニティ感もあります。
施設の外の通路には「鳴き象」が体験できるポイントがあります。ここで手を叩くと、音が多重反射するフラッターエコーが発生して独特な響きに。日光東照宮の「鳴き龍」と同じ効果ですが、ここでは万座毛のゾウに似た奇岩にちなんで「鳴き象」と名付けられています。
お立ち寄りの際は、どんな響きになるかぜひお試しくださいね!
アクセスと営業情報
開館時間 | 3~10月:8:00~20:00 11~2月:8:00~19:00 ※万座毛見学は日没までとなります |
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休館日 | 年中無休 |
料金 | 100円 |
公式サイト | https://www.manzamo.jp/ |
※掲載の情報は2024年9月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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