屈指の人気を誇る中東パビリオン。展示は自国の文化や産業が中心というスタンダードな内容ですが、随所に美的センスを感じる仕上がり。子供も楽しめるアトラクション要素もあり、老若男女が楽しめるパビリオンです。
白く羽ばたくパビリオン
ペルシャ湾に面した中東の国、クウェート。秋田県と岩手県を合わせたくらいの小さな国ですが、石油の輸出により経済的に非常に豊か。近代的な都市とイスラムの伝統が同居する国です。
そんなクウェートのパビリオンは、白い帆が広がるような優美なデザイン。「開かれた心」と「前へ進む力」を象徴しているそうですが、私にはフタゴムシに見えました。異論は認めます。
ここは非常に人気のパビリオン!イタリアやアメリカに次ぐ待ち時間が発生することも。また、大屋根リングから離れており並ぶスペースがあまり無いため、日常的に列規制が行われています。
今回はちょうど列開放のタイミングに。ここを最後のパビリオンにしようと意を決して並んだところ、1時間30分も並んでしまいました!これまではアメリカ45分が最長の待ち時間だったので、最も並んだパビリオンとなりました。
球体スクリーンのガイダンス
やっと見えてきた入り口。いよいよパビリオン内に入ります!!
最初の部屋は、壁から天井までアルミのようなキラキラに包まれた小部屋。中央に置かれた球体は映像を映し出すスクリーンとなっています。
こちらは「知覚の真珠」。アニメーションが流れ、女の子、フラミンゴ、そして遮光器土偶みたいなロボットが登場します。このロボットはクウェートパビリオンのキャラクター「HAYE(ハイイー)」。わかりやすくクウェートの文化や魅力を紹介してくれます。
五感で学べるミュージアム
次の部屋は、様々な展示が広がるミュージアムのようなコーナー。ここからは自由見学となります。
受話器型のスピーカーを耳にあてると音声が流れます!なのですが、なぜか全く内容が思い出せません・・・。
ずらりと並ぶかごの中に入っているのは、サンダルウッド、コーヒー、デーツ、真珠などクウェートの名産品。壁に映し出される地図と連動しており、フタを空けるとその生産地が光るようになっています。
展望台などにある望遠鏡のようなゴーグル。のぞき込むと街の映像が広がっており、ピントを合わせると福祉や学校などの話が見れます。
体感型のアトラクション
展示されているのは砂漠の砂。ここはおさわりOK!光ってる箇所の砂を払うと宝物が見つかるという仕掛けも。
砂漠の砂ってこんなにキラキラしてるんですね!!
ただし、多くの人が手を入れているせいか、ちょっとベトベトするような感覚も・・・・。めっちゃ手を洗いたくなりますが、お手洗いは見当たらず。気になる方はウェットティッシュの持参がおすすめです。
こちらはダンスの映像が流れるスクリーン。目の前に立って踊ると、スタッフさんがほめてくれます。
展示室内にはなんと滑り台もあります!!チューブ型の短いタイプですが、子供は大はしゃぎ!
展示室の隣には、まったく展示がないお部屋が。ここは椅子が置かれており、休憩スペースのような雰囲気。長い待ち時間を経て入るパビリオンなので、非常にありがたいです。
キラキラなプラネタリウム
最後は大空間の広がる星空ドーム。まるでプラネタリウムのような天井に映像が広がるシアタールームとなっています。映し出される煌びやかなグラフィックは、うっとりするほどキレイ。
映像とともに、語られるナレーション。日本語ではないため内容はわかりませんが、逆に神秘性が高まります。
ホール内にはなめらかな座席も多数設置されています。布製のソファではないのですが、柔らかさもあり、少しひんやりしています。心地良すぎてたぶん寝ちゃう人いるはず。
ちなみにこのホールは入れ替え制。自由見学の展示室の奥にあるため、入るタイミングは自分でコントロールできます。1回見送れば、一番乗りで入ることもできますよ!
絶品のサモサとパクラヴァ
このパビリオンにはレストラン「SIDRA」があり、パビリオンとは別で入ることができます。「ラム肉マクブース」「ジャルジールサラダ」「レンティルスープ」など、クウェートらしいメニューが勢ぞろい。
大人気のパビリオンに比べると比較的穴場と言われるレストランですが、列ができている可能性も。そんなときにおすすめはレストランの手前にあるテイクアウトカフェ。ドリンクや軽食を販売しており、割とサクッと購入できます。
定番は「サモサ」。中東や西アジアでおなじみの揚げ餃子みたいなメニュー。野菜サモサとチキンサモサの2種類があります。
黄色いドリンクは「ゴールデンスーク」。パイン、マンゴー、シナモンの入ったフルーティーなソーダです。意外にも甘さは控えめでさっぱりとした美味しさ。
そしてこちらが「パクラヴァ」。中東地域で親しまれるナッツを入れたパイ生地のスイーツ。口に含むとじゅわっと甘さが吹き出す幸せのメニューでした。
さて、私のパビリオンめぐりもこれでおしまい!まだまだ入れていないところもあって名残惜しいですが、帰路につきまーす。

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