甑島を代表するアトラクション「観光船かのこ」。下甑島の西側に広がる鹿島断崖を中心とした、ダイナミックな地形を海上から見ることができます。乗船場となるコシキテラスで食べられる名物グルメ「断崖バーガー」もご紹介しております。
コシキテラスで受付
観光船乗り場となるのは中甑港。こちらのコシキテラスにて乗船受付を行います。
上甑島の里港ターミナルからは車で約15分、下甑島の長浜港から車で約50分ほど。館内にはお土産屋さんや名物の「断崖バーガー」などを扱うカフェも入っています。早めに来ても時間調整が可能です。
出港時間は10:20 / 11:50 / 14:00の1日3回。予約すれば15:30も運行可能とのことです。所要時間は約60分、料金は大人2,500円。
基本は「鹿島断崖コース」というルートを運航していますが、荒天時は「東海岸コース」、臨時便では「遊覧西海岸コース」もあるそうです。
川内港8:50発~里港9:40着の高速船で甑島へ渡る場合、10:20の1便に乗船することも可能。ちょっとだけ急ぎ足になりますので、レンタカーを借りる際に伝えておくのがおすすめです!
ポイントまでクルーズ開始
乗船するのはこちらの船。船首側の広いデッキがインパクトあります。スタッフのおじさんもとっても優しくて、「今日は天気が良いから最高だなぁ〜」と盛り上げてくれます。
まずはライフジャケットを装着して、船内シートに着席。断崖につくまではこちらで待機です。
中甑港を出港した船は、上甑島と中島をつなぐ甑大明神橋をくぐり、島の西側へ。さらに甑大橋を左に見ながら島に沿って南へと進んでいきます。出港から15分ほどで、最初の見どころとなる鹿島断崖に到着します。さあデッキへ出てみましょう!
大迫力の断崖絶壁
鹿島断崖は、200m級の断崖絶壁がそびえるダイナミックな光景です。
少し移動して2つの岩がそびえ立つ「双子岩」へ。右の岩は陸続きですが、左は島になっています。シーカヤックならば通り抜けたりすることもできるそうです。
池屋崎岬の「クジラ岩」。その名の通り、クジラに見える奇岩です。釣り人に人気で、よく見ると岩の下にもその姿が。いったいどうやってここまで来たのか気になっていたのですが、どうやら瀬渡し船という送迎船があるそうです。
門のようなかたちの「門口(もんぐち)」。通称、凱旋門とも呼ばれています。
ラストは鹿島断崖で最も美しいといわれる「鶴穴」。ツルが翼を広げたような姿であることから、その名がついたそうです。波が穏やかだったので、穴の中心間近まで接近してくれました。
甑大橋をくぐって帰港
鹿島断崖の帰りは、中甑島と下甑島をつなぐ甑大橋に寄り道。2020年に開通、これにより甑島列島の3つの有人離島が車で行き来できるようになりました。すらっと伸びた姿がとっても美しい橋です。
観光船かのこは、そんな甑大橋の真下にも訪れます。全長は1,533mと、鹿児島県の中では最長の橋。橋の幅は7.7mですが、海上から見ると思ったよりも細く感じます。
乗船時間の60分はあっという間。見どころポイントではしっかりと停船してくれ、また写真もばっちり撮影できます。何より、天気が良い日に乗船できたため、本当に最高のクルージングでした!
午後は海が荒れることも多いそうなので、できるならば午前中の便を目指して行くのが良さそうです。
断崖バーガーもおすすめ
クルーズを終えると、ちょうどお昼の時間。コシキテラスのカフェでは、きびなごソースを使用した「フィッシュバーガー」や「きびなご漬け丼」などのメニュー、島グッズや焼きたてパンなどの販売も行っています。
人気なのは「スペシャル断崖バーガー」。200m級の断崖をイメージしたという背の高いハンバーガーです。
串を抜いて少し潰してからかぶりつくのが基本の食べ方とのことですが、口のサイズ的に無理でしたのでお箸とお皿をもらって分解しながら食べました。
挟まれている具材は、上甑島のきびなごフリット、下甑島のたかえび&白身魚のカツ、トマト、チーズ、レタス、タマネギ。きびなごフリットは単体で食べると少し苦味がありますが、合わせるとちょうど良いバランスです。
さらにドリンクとポテト付きのセットも可能。上甑島のアロエ甘酢を使った「アロエソーダ」は甘酸っぱくて美味しい。お酢ソーダ系が好きな方にはおすすめです。
ドリンクは他にも、下甑島のだいだい果汁を使った「木のスカッシュ」、島素材のクラフトコーラ「kitrus」、「コシキブレンドコーヒー」など、ローカルなラインナップでとっても魅力的。「甑島アロエビール」や、島の名を冠した芋焼酎「甑州(そしゅう)」なども選べてしまいます。
迫力のクルーズと美味しいハンバーガーでとっても充実した時間を過ごすことができました!
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