北大東島 Part 4 圧巻の巨大漁港と3つの港めぐり(大東諸島)

大東諸島

大東島の一風変わった楽しみ方が「港めぐり」。島には北・西・南と3ヶ所に、島ならではのスタイルの港が作られています。まるで要塞のような巨大な漁港も、わざわざ訪ねる価値があるスポットです。

念願の『北大東島・南大東島』へ!困難の事前計画編(大東諸島)
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訪問日:2025/11/16(日)~11/17(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

たのしい港めぐり

絶海の孤島である北大東島。強風により港が利用できないことが多々あるため、風向きによって港を使い分けられるように複数の港があります。

東風が多いので、まず最初に風下となる西側に「西港」が造られます。冬になると北風が多くなるので南に「江崎港」が。夏になると南風が多くなるので「北港」が造られました。

東港がなぜ無いのかといいますと、東風は多いが西風は少ないため、東側だけが利用できるというケースがほぼ無いのがその理由です。

そんなわけで、島を巡るなかで西港、南港、北港、さらに漁港もあわせて巡ってみました!「港めぐり」というのも、大東島ならではの楽しみ方です。

西にある西港

最初に向かったのは西港。近くには燐鉱石貯蔵庫など、燐鉱山の遺跡がたっぷりあるので、その過程で立ち寄りました。

絶壁に広がるコンクリートの舞台状の港。強風で桟橋や防波堤を造ることができないため、このような形状に仕上がっています。大東島ならではのスタイルです。

ここは夕陽スポットとして知られています。天気が良いと、大海原に沈む夕陽を拝むことができるそうです。そして、人気の釣りポイントでもあります。通常は船で沖へ出ないと釣れないマグロやガーラ(ロウニンアジ)が、陸地から狙えるそう。軽トラックに釣り竿をくくりつけて釣りしている人もおり、大物狙いということが伝わってきます。

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北にある北港

お次は島の北部にある北港へ。こちらは現在立ち入り禁止!風が強い日はこのようにゲートがクローズしてしまうようです。

ちょっとだけ奥を覗いてみると、西港と同じく舞台のような港が見えます。クチコミによると、海がキレイでサカナがたくさん見られるらしい。天気の良い日に来てみたかったです!

南にある江崎港

お次は、島の南側の江崎港。ここもやっぱりゲートが閉じています!!

離れた場所から見ることもできなそうなので、その全貌はわからず…。南側なので、きっと海の向こうに南大東島が見えるはず!

近くには「台風岩」という、島の台風の凄さを感じられる岩がありますが、これはまた後ほど。

圧巻の漁港

最後にご紹介するのは、島の南側の江崎港の近くにある漁港。これまで紹介した3つの港とは異なり、貨客船「だいとう」が寄港する港ではありません。

漁港ときくとなんとなく小さな港のイメージがあるのですが、大東島の漁港はひと味もふた味も違います!!

巨大なコンクリートの壁に囲まれた、まるで要塞のような港。このスケール感、伝わりますかね。

この白い建物はトイレやシャワーを備えた施設。てっぺんに上ることができ、漁港を見渡す展望台の役割も担っています。

この漁港ができたのは令和元年(2019年)。最新技術でアップデートされたのかと思いきや、それ以前に島には漁港がなかったのです。

周囲を断崖に囲まれているため漁港を造ることができず、船舶は基本的に陸に揚げる必要がありました。そのため小型の船しか所有することができなかったそう。そんな小さな船では、波が強い海に出られる日は非常に限られており、漁業は安定しない産業だったのです。

通常の港を造っても強風と高波ですぐに壊されてしまうため、考案されたのが堀込式漁港。岩盤を掘って港を造るという大掛かりな工事であり、東京ドーム0.8杯分の岩が掘削されたそうです。

南大東島の漁港にて「日本唯一の岩盤掘込式」と見かけましたが、こっちもあるから唯一じゃないのでは・・・そう思いがちですが、この北大東島の漁港の正式名称は「南大東漁港(北大東地区)」、南大東島の漁港は「南大東漁港(南大東地区)」であり、同一の漁港扱いなのでした。

そもそもこの漁港は南大東の漁港を補うために造られたそう。南大東島の漁港は南風が強い夏の時期に漁船が避難するため北側に造られましたが、北大東島の漁港は北風が吹く冬の時期に漁船が避難するために島の南側に。向かい合う形であるため、例え強風が吹いてもどちらかの港は利用できるという計算になっているのです。

見れなかった貨客船

北大東島での貨客船「だいとう」の乗下船は、ゴンドラに乗りクレーンで吊り下げられるというワイルドなスタイル。

今回はフライトで訪れたので体験することはできませんが、港からでもその様子を見てみたいところ。貨客船は月に3本程度なのでタイミングが難しいのですが、ちょうど南大東島滞在が入港日と重なり見られることに!

そう思ったのですが、入港は延期に。数日ずれましたが、今度は北大東島滞在と被ったのでセーフ!北大東島についた初日に見れそうでしたが、これまた延期に。

2日ずれ込みましたが、その日は北大東島最終日なのでぎりぎり見れる!そのはずがまたまた延期に。結局滞在中は貨客船を見ることができませんでした。

なんと、島には3週間以上船が来ておりません!

人の移動はもちろんのこと、問題は物資の不足。島の商店の棚はもうがらがら、島の人にきくと、お米がもうなくなったとのことでした。

那覇から飛行機で1時間、意外と気軽に来れる島ではある大東島。とはいえ島での生活はいろいろなことの影響を受けるのだと実感しますね。ちなみに商店のおばちゃんが「食べ物がないから主人が釣りにいったけど、たぶん無理ね」と笑いながら話してくれました!こんな状況でも島の人はとっても明るい!

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